【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):オムロン、洋鋼鈑、小糸製
オムロン <日足> 「株探」多機能チャートより
27日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は黒字浮上で着地」が好感された。ファンケル <4921> が7月27日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は12.6億円の黒字(前年同期は0.7億円の赤字)に浮上し、4-9月期(上期)計画の15.5億円に対する進捗率は81.4%となった。
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■オムロン <6645> 5,530円 +320 円 (+6.1%) 本日終値
27日、オムロン <6645> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.34%にあたる500万株(金額で200億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は17年7月28日から18年7月27日まで。同時に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益が前年同期比79.6%増の217億円に拡大したことも支援材料となった。主力の制御機器事業が好調だった。
■東洋鋼鈑 <5453> 472円 +26 円 (+5.8%) 本日終値
東洋鋼鈑<5453>が買い人気を集め大幅高、3月2日につけた年初来高値489円を一気に更新した。同社は27日取引終了後、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表。売上高は300億9200万円(前年同期比2.7%減)と減収ながら、営業利益は16億4400万円(同4.6倍)、最終損益は7億200万円の黒字(前年同期1億9200万円の赤字)と高水準の伸びを示した。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、通期最終利益11億円(前期比4倍)に対する進捗率は63.8%に達しており増額修正期待が高まっている。
■小糸製作所 <7276> 6,380円 +350 円 (+5.8%) 本日終値
小糸製作所 <7276> が3連騰し、上場来高値を更新した。同社は27日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比45.3%増の244億円に拡大して着地したことが買い材料視された。国内や中国などで自動車用LEDヘッドランプの販売が拡大したことが寄与。合理化の進展や円安による為替差損の解消も大幅増益の要因となった。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の930億円→990億円に6.5%上方修正。従来の2.5%減益予想から一転して3.8%増益を見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
■ポーラHD <4927> 3,100円 +166 円 (+5.7%) 本日終値
ポーラ・オルビスホールディングス<4927>は続伸。27日取引終了後、17年12月期の連結業績予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高は2330億円から2360億円(前期比8.0%増)へ見直したほか、営業利益は335億円から365億円(同35.6%増)へ、最終利益は215億円から238億円(同36.4%増)へ修正した。「ポーラ」ブランドの新商品販売が好調だったほか、インバウンド関連の売り上げなどが伸びた。さらに、増収効果に加え原価率の改善や販管費抑制が効き、利益を押し上げている。
■デンソー <6902> 5,133円 +256 円 (+5.3%) 本日終値
デンソー<6902>は急伸。同社はきょう午前11時20分ごろに、18年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益見通しを従来の3270億円から3530億円(前期比6.8%増)に上方修正したことが好感された。売上収益予想も4兆6100億円から4兆7400億円(同4.7%増)に増額修正。生産増加や合理化努力により、第1四半期(4~6月期)の売上収益が1兆1649億1400万円(前年同期比6.6%増)、営業利益が931億5700万円(同38.6%増)と好調だったことを受けて見直した。なお、通期の想定為替レートは1ドル=110円、1ユーロ121円としている。
■日立マクセル <6810> 2,541円 +126 円 (+5.2%) 本日終値
日立マクセル<6810>は後場一段高で年初来高値。同社は28日午後2時、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表。売上高は335億4300万円(前年同期比2.6%増)、営業利益は20億8400万円(同87.2%増)、最終利益は14億4200万円(同3.8倍)だった。磁気テープの販売を縮小したことに加え、エステ家電の販売は減少したものの、一方でリチウムイオン電池の販売が増加したことに加え、5月から新たに子会社となったマクセルシステムテックの画像認識システム及び受託開発・製造事業による増収などが寄与した。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高1400億円(前期比3.6%増)、営業利益80億円(同5.7%増)、最終利益50億円(同12.6%減)を見込んでいる。
■豊田通商 <8015> 3,465円 +155 円 (+4.7%) 本日終値
豊田通商<8015>は大幅高。同社は28日午後1時40分、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表。収益は1兆5743億100万円(前年同期比14.8%増)、営業利益は490億7300万円(同25.9%増)、最終利益は370億3100万円(同32.3%増)だった。自動車生産関連の取り扱い増加およびエレクトロニクス関連取り扱い増加などが寄与して、前年同期に比べて2ケタの増収増益達成となった。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は最終利益1100億円(前期比1.9%増)を見込んでいる。
■愛三工業 <7283> 990円 +44 円 (+4.7%) 本日終値
電子制御燃料噴射装置など自動車部品メーカーの愛三工業<7283>は大幅反発。同社は27日取引終了後、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表した。売上高は533億5400万円(前年同期比5.2%増)、営業利益は24億4100万円(同28.2%増)、最終利益は17億7600万円(同2.2倍)だった。地域別で、日本の売上高は、販売量増加により244億3300万円(前年同期比3.9%増)となった。営業利益は、販売量の増加および収益改善活動による効果などにより1億3300万円(前年同期は営業損失5500万円)と黒字転換した。一方、アジアの売上高は、為替による影響があったものの、販売量の増加により200億1400万円(前年同期比10.2%増)となった。営業利益は、販売量の増加および収益改善活動による効果などにより15億8800万円(同14.8%増)となった。そのほか、米州売上高は、95億6300万円(同5.0%減)、欧州売上高は、40億8100万(同8.0%増)となった。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高2050億円(前期比0.6%増)、営業利益88億円(同7.8%増)、最終利益56億円(同24.3%増)を見込んでいる。
■愛知製鋼 <5482> 4,700円 +205 円 (+4.6%) 本日終値
愛知製鋼<5482>が大幅高。同社はきょう午後2時40分ごろに、18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の43億円から66億円(前年同期比13.8%増)に引き上げた。同期間の売上高予想も1098億円から1114億円(同8.1%増)に増額修正。販売数量が期初予想を上回る見込みであるほか、原材料の鉄スクラップ価格が想定を下回りそうなことから業績予想を見直した。なお、通期の業績予想は従来予想を据え置いている。
株探ニュース