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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アルパイン、インフォコム、フタバ

アルパイン <日足> 「株探」多機能チャートより
■アルパイン <6816>  2,095円  +385 円 (+22.5%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 27日、アルパイン <6816> を親会社のアルプス電気 <6770> が株式交換によって完全子会社化すると発表したことが買い材料視された。19年1月1日付で同社株1株に対し、アルプス株0.68株を割り当てる。アルプスの27日の終値3250円から算出した理論価格は2210円となり、本日はこれにサヤ寄せする形で買い値を切り上げた。同社株は18年12月26日付で上場廃止となる予定。

■インフォコム <4348>  2,560円  +403 円 (+18.7%)  本日終値
 インフォコム<4348>が急騰。同社はきょう正午に、18年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益が6億5100万円(前年同期比4.0倍)に拡大したことが好感されているようだ。売上高は99億4900万円(同11.7%増)で着地。ITサービス事業でヘルスケア分野向けが好調に推移したほか、ネットビジネス事業で電子コミック配信サービスが順調に伸びたことなどが寄与した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■フタバ産業 <7241>  1,160円  +156 円 (+15.5%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 27日、フタバ産業 <7241> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の75億円→105億円に40.0%上方修正。従来の0.6%減益予想から一転して39.2%増益見通しとなったことが買い材料視された。国内で自動車用マフラーや内外装部品などの販売が伸び、売上が計画を上回ることが寄与。生産合理化が想定以上に進捗することも利益上振れに貢献する。

■ジャフコ <8595>  5,260円  +700 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 ジャフコ<8595>が急騰、年初来高値を更新した。27日の取引終了後、自社株の取得を発表した。自己株式を除く発行済み株式総数の31.6%に相当する1400万株を上限に28日の午前8時45分、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において、1株4560円で買い付けることを公表。この日、1343万6200株(612億6907万2000円)を取得した。また、野村ホールディングス<8604>と野村総合研究所<4307>は保有するジャフコ全株(それぞれ848万8200株、494万8000株)を売却したことも発表しており、ジャフコは野村グループから独立したことになる。

■システナ <2317>  2,508円  +331 円 (+15.2%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 27日、ソフト開発支援を主力とするシステナ <2317> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比39.6%増の9.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。クラウドと絡めたモバイル端末の開発案件などが拡大したソリューション営業部門の収益が伸びたことが寄与。前期に計上した投資有価証券売却損がなくなったことなども増益の要因となった。

■デクセリアルズ <4980>  1,328円  +162 円 (+13.9%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 27日、デクセリアルズ <4980> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比13倍の19.9億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。ノートパソコンや車載向け光学フィルムの販売が伸びたほか、スマートフォン向け熱伝導シートなども好調だった。光学フィルムの取引条件変更に加え、円安による為替差損益の改善も大幅増益に貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の51億円→64億円に25.5%上方修正。増益率が76.3%増→2.2倍に拡大する見通しとなった。

■IDEC <6652>  1,799円  +216 円 (+13.6%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 IDEC<6652>が後場に入って急伸し、年初来高値を更新した。同社はきょう午後2時に、18年3月期通期の連結業績予想を修正。経常利益見通しを従来の46億円から58億円(前期比72.7%増)に引き上げた。売上高予想も555億円から565億円(同30.1%増)に増額修正した。主力製品である制御用操作スイッチなどのHMI機器や安全関連機器が好調に推移しているほか、今年3月に買収したAPEMグループの好業績が寄与。また、足もとで為替が円安傾向にあることも考慮し、通期業績予想を見直した。また、同時に、ウエアラブルやハンディターミナルを中心としたバーコードリーダーや、ICタグリーダーの開発・設計・販売などを手掛けるウェルキャット(東京都品川区)の株式を取得し、子会社化すると発表。株式譲渡日は8月31日を予定している。

■エクセディ <7278>  3,400円  +285 円 (+9.2%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 エクセディ<7278>が大幅高続伸となり、年初来高値を更新した。同社は27日取引終了後に、18年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。経常利益は64億1800万円(前年同期比62.0%増)となり、上半期計画90億円に対する進捗率は71.3%に達した。売上高は690億4100万円(同4.8%増)で着地。トランスミッションメーカーからのAT(自動変速装置)製品の受注増加に加え、利益面ではコスト低減活動の効果などが寄与した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■山九 <9065>  794円  +65 円 (+8.9%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 山九<9065>は急反発で年初来高値更新。28日午後2時、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表。売上高は1274億2600万円(前年同期比1.6%増)、営業利益は72億3200万円(同14.0%増)、最終利益は51億7800万円(同25.5%増)だった。港湾事業のコンテナ取扱量は、一部航路休止影響はあったものの全体では総じて堅調に推移した。国際物流事業は、海外向け設備輸出関連案件や東南アジア・東アジアでの貨物取扱量が増加。また3PL事業は、前第2四半期期間途中から開始した店舗向け配送業務収益の年度当初からの寄与もあり、物流事業全体では増収増益となった。設備工事関連では、海外での大型工事案件が端境期で、事業全体の工事量は前年同期比で減少した。保全作業は、今年度は石油・石化構内設備のSDM(大型定期修理工事)がマイナー年ではあるものの、収入面では国内の製造業構内での製造基盤整備・効率化対策工事の受注拡大や南米での構内整備作業の増加があり、コスト面では工法改善ならびに要員の流動化・原価管理の徹底に取り組み、機工事業全体では減収ながら増益となった。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高5050億円(前期比1.0%減)、営業利益255億円(同5.9%減)、最終利益168億円(同7.7%減)を見込んでいる。

■サカイ引越センター <9039>  5,220円  +420 円 (+8.8%)  本日終値
 サカイ引越センター <9039> が続急伸し、連日で上場来高値を更新した。同社は27日後場に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比72.5%増の52.5億円に拡大して着地したことが引き続き材料視された。新設住宅着工戸数が増加傾向で引っ越し作業件数が伸びたうえ、単価が前年同期比12.4%増と大幅に上昇したことが寄与。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の83.3億円→95.4億円に14.5%上方修正。増益率が4.6%増→19.7%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

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