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【特集】シンデンハイテ Research Memo(6):2018年3月期は半導体やバッテリー関連の伸びで増収増益を維持

シンデンハイ <日足> 「株探」多機能チャートより

■今後の見通し

シンデン・ハイテックス<3131>の進行中の2018年3月期は、売上高47,208百万円(前期比6.2%増)、営業利益935百万円(同11.6%増)、経常利益748百万円(同48.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益497百万円(同37.3%増)が予想されている。既存商品では、液晶関連は一部顧客が直販へ切り替えたことなどから減収が見込まれるが、半導体の拡販及び注力中のバッテリー関連商品の拡大で全体では増収を図る。さらに少なくとも前期並みの利益率を維持することで、営業利益は連続増益を目指す。

品目別販売については、以下のように予想している。

(1) 液晶
売上高は18,654百万円(前期比18.9%減)を見込んでいる。減収の主要因は一部の大手顧客が直販へ切り替えたことによるもので、それ以外では既存製品の供給責任を果たしながら引き続き高付加価値製品の発掘を継続する。

(2) 半導体
売上高は17,505百万円(同23.5%増)を見込んでいる。委託開発案件が継続することに加え、メモリの販売価格が上昇傾向にあることから増収を予想している。

(3) 電子機器
売上高は7,059百万円(同30.4%増)を見込んでいる。異物検出装置が堅調に推移する見込みであり、さらにメモリモジュール、NAND関連商品など付加価値の高い商品の拡販により増収を見込んでいる。

(4) その他
売上高は3,989百万円(同116.1%増)と大幅増収を見込んでいる。部材関連の売上高は縮小傾向だが、注力中の新規分野であるバッテリーの大幅増収を計画している。特にシリコンカーバイドを使ったE-CHI(台湾)製の新型バッテリーが大きく伸びる見込みだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《MW》

 提供:フィスコ

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