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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):村田製、アニコムHD、東映アニメ

村田製 <日足> 「株探」多機能チャートより
■村田製作所 <6981>  17,440円  +435 円 (+2.6%)  本日終値
 大和証券は19日、例年10月第1営業日に実施される日経平均株価の定期入れ替えの予想を発表した。「今年は1~2銘柄の入れ替えを予想」しているとし、採用候補に村田製作所<6981>、採用予備候補にサイバーエージェント<4751>、日本郵政<6178>。除外候補に明電舎<6508>、除外予備候補に北越紀州製紙<3865>を挙げた。同証券では、除外候補として技術セクターで明電舎が絶対除外基準に該当すると予想。採用候補として、同セクターの村田製作所を挙げた。またセクター調整が行われる場合、消費セクターからサイバーエージェントまたは日本郵政が候補になるとした。ただ、この2銘柄は東証1部上場期間が長くないとしてセクター調整は積極的に行われない可能性もある、とみている。入れ替え銘柄が2銘柄となる場合、素材セクターの北越紀州製紙も絶対除外基準に該当すると予想。採用候補として、村田製作所、それにサイバーか日本郵政を挙げた。入れ替えスケジュールは、今年は10月2日の実施が見込まれ、日経平均入れ替えによるリバランスの売買インパクトは、9月29日の終値で発生する、とみている。日経からの発表は9月上旬を予想している。

■アニコムHD <8715>  2,618円  +58 円 (+2.3%)  本日終値
 19日、ペット保険最大手のアニコム ホールディングス <8715> がアニコム損害保険の月次動向を発表。6月の新規契約件数は前年同月比13.6%増の1万1234件だったことが買い材料視された。今期に入り3ヵ月連続で前年比2ケタプラスを達成した。また、正味収入保険料も同10.4%増の25億円に伸びた。同社の18年3月期売上高は前期比11.2%増の322億円を計画している。

■東映アニメーション <4816>  8,110円  +160 円 (+2.0%)  本日終値
 東映アニメーション<4816>が実質上場来高値を更新。19日の取引終了後、バンダイナムコホールディングス<7832>が同社株123万2400株を買い付け、議決権ベースで11.00%を所有する第3位株主になったとなると発表しており、関係強化による今後の事業展開への期待感から買いが入ったようだ。

■ジェイエイシ <2124>  1,897円  +32 円 (+1.7%)  本日終値
 人材紹介事業を展開するジェイエイシーリクルートメント <2124> が3連騰し、上場来高値を更新した。同社は19日、月次売上高を発表。6月の売上高は前年同月比27.6%増と好調を維持したことが買い材料視された。月次ベースの売上高伸び率は今期に入り最高となった。人材需給が引き締まるなか、専門性が高い人材紹介の成約が好調だ。17年12月期の売上高は前期比18.6%増の164億円、経常利益は同6.4%増の50.3億円といずれも過去最高を見込んでいる。

■キーエンス <6861>  51,110円  +830 円 (+1.7%)  本日終値
 キーエンス<6861>は急動意で6月5日につけた上場来高値5万2130円の更新を視界に捉えてきた。FA用センサーなど計測制御機器のトップメーカーであり、高度な技術力と直販体制で優位性を発揮する。世界的な設備投資需要の拡大が追い風となっているが、特に米国を中心にIoT分野のインフラ拡充に注力する動きが強まっている。IoTではセンサー機器が中核的なデバイスとなることで、その代表格の一社である同社株への注目が高まる方向にある。このほかセンサー関連では赤外線センサーで国内9割のシェアを有す日本セラミック<6929>や超小型加速度センサーの量産化に成功している北陸電気工業<6989>なども買われている。

■パルHD <2726>  3,480円  +45 円 (+1.3%)  本日終値
 若い女性向け衣料・ 雑貨を主力とするパルグループホールディングス<2726>は4日続伸で連日の新値追いとなった。同社は11日、18年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表した。経常利益は25億7000万円(前年同期比58.3%増)と大幅増益を達成。これは、期間中に衣料店10店舗、雑貨店15店舗を新規出店したほか、機動的な商品投入が奏功し、売上高は303億5900万円(同6.2%増)の増収を確保した。生産と在庫管理の適正化を進めたことで採算が改善したことも大幅増益に貢献している。

■高松グループ <1762>  2,953円  +38 円 (+1.3%)  本日終値
 19日、高松コンストラクショングループ <1762> が発行済み株式数の1.7%にあたる66万株(金額で16億5883万円)を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。公開買い付け期間は7月20日から8月17日まで。買い付け価格は19日終値を13.8%下回る2513円。主要株主の三孝社が保有株の一部を売却する意向を示したことに対応する。

■JR東日本 <9020>  10,695円  +130 円 (+1.2%)  本日終値
 JR東日本<9020>が高い。19日の取引終了後、自己株式の消却を発表しており、消却前発行済み株式数の0.96%に相当する375万2400株を7月25日に消却する。この日は、自己株消却による需給改善を評価する買いが入った。

■日東電工 <6988>  9,925円  +114 円 (+1.2%)  本日終値
 日東電工<6988>は続伸し年初来高値を更新した。同社はきょう、米子会社の日東電工アビシアが核酸医薬原体の製造能力を従来比2.5倍に増強したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。アビシアはこのほど、米国マサチューセッツ州ミルフォード製造拠点内に核酸医薬原体の製造能力を持つ設備を追加導入した。なお、核酸医薬とは、DNAやRNAなどの核酸を構成成分とし、抗体医薬に続く「次世代医薬品」として期待されている。

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