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【市況】【↑】日経平均 大引け| 続伸、米株高や日銀「現状維持」で買い優勢 (7月20日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  20046.90
高値  20157.11(14:22)
安値  20032.23(09:19)
大引け 20144.59(前日比 +123.73 、 +0.62% )

売買高  16億5097万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1144億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、米株高と日銀「現状維持」を好感
 2.米主要指数がいずれも最高値、原油市況上昇でリスク選好
 3.ECB理事会を前に売り方の買い戻しも株高を後押し
 4.企業の4~6月決算発表本格化を前に好業績期待の買い
 5.74%の銘柄が上昇も、売買代金は依然盛り上がりを欠く

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは66ドル高と3日ぶりに反発、終値ベースでの過去最高値を更新した。原油先物価格の上昇や、発表が本格化している4-6月期の企業業績への期待感から買いが優勢となった。

 東京市場ではやや買い優勢で始まった後も強い動きを続け、日経平均株価は前場後半と後場寄りの2回にわたり水準を切り上げる展開となった。

 20日の東京市場は、前日の米国株市場ではNYダウをはじめ主要3指数がいずれも最高値を更新、WTI原油先物価格も上昇基調にあり、これを受け東京市場も買い優勢で始まったが、朝方は為替の円高を嫌気して上値も重かった。しかし、前場後半に買い優勢となり日経平均は一段高。さらに昼休み時間中に日銀の金融政策決定会合で現状維持を決めたことが明らかとなり、流動性相場の継続期待から後場寄りにもう一段水準が切り上がった。来週から本格化する国内企業の4~6月期決算発表を前に、好業績期待も株価を後押しした。日本時間今晩にECB理事会の結果とドラギ総裁の会見を控えるが、後場は売り方の手仕舞いを誘う形で上昇圧力が強まった。東証1部の74%の銘柄が上昇、業種別にもほぼ全面高となった。売買代金は活況の目安とされる2兆円を3日連続で上回ったが、引き続き盛り上がりを欠いている。

 個別では、TDK<6762>、村田製作所<6981>が買われたほか、日立製作所<6501>、SUMCO<3436>も堅調。安永<7271>がストップ高となり、マクロミル<3978>も値を飛ばした。ブロードリーフ<3673>、東海カーボン<5301>が上昇、ダブル・スコープ<6619>も高い。北陸電気工業<6989>が水準を切り上げ、VOYAGE GROUP<3688>、中外製薬<4519>なども値を上げた。
 半面、任天堂<7974>が軟調。enish<3667>、gumi<3903>が大幅安、KLab<3656>、ディー・エヌ・エー<2432>も下値を探るなどゲーム関連に売りが目立つ。ファーストリテイリング<9983>も下落した。サニックス<4651>が値を下げ、UKCホールディングス<3156>、日本電気硝子<5214>、アイスタイル<3660>なども売られた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はTDK <6762> 、東エレク <8035> 、中外薬 <4519> 、信越化 <4063> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約45円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、京セラ <6971> 、ヤマハ <7951> 、コナミ <9766> 、日電硝 <5214> 。押し下げ効果は約25円。うち16円はファストリ1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち32業種が上昇し、下落はその他製品のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)水産・農林業、(2)化学、(3)その他金融業、(4)石油石炭製品、(5)証券商品先物。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)銀行業、(2)ガラス土石製品、(3)海運業、(4)情報・通信業、(5)小売業。

■個別材料株

△マルハニチロ <1333>
 「4-6月期の経常益は3割増」と報道。
△コーセーRE <3246> [東証2]
 上期最高益予想を54%上乗せ。
△CRE <3458>
 今期最高益予想を16%上乗せ。
△ボヤージュ <3688>
 三菱UFJMS証券が投資判断を新規に「オーバーウェイト」。
△ブロドリーフ <3673>
 上期利益予想の増額修正。
△住友化 <4005>
 海外グループ会社のヒアリ対策剤を国内導入へ。
△エスクロAJ <6093>
 むさし証券と相続手続きサービスで業務提携。
△富士ソSB <6188> [JQ]
 中小企業基盤整備機構から業務受託。
△安永 <7271>
 上期経常を2.8倍上方修正、通期も増額。
△長大 <9624> [東証2]
 自然災害策関連として注目。

▲安川情報 <2354> [東証2]
 第1四半期は営業赤字拡大。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)タカタ <7312> 、(2)安永 <7271> 、(3)キムラタン <8107> 、(4)太平電 <1968> 、(5)CRE <3458> 、(6)マクロミル <3978> 、(7)マルハニチロ <1333> 、(8)フージャース <3284> 、(9)ブロドリーフ <3673> 、(10)東海カ <5301> 。

 値下がり率上位10傑は(1)Sサイエンス <5721> 、(2)enish <3667> 、(3)gumi <3903> 、(4)エムアップ <3661> 、(5)サムティ <3244> 、(6)KLab <3656> 、(7)UKCHD <3156> 、(8)サニックス <4651> 、(9)ディーエヌエ <2432> 、(10)ひらまつ <2764> 。

【大引け】

 日経平均は前日比123.73円(0.62%)高の2万0144.59円。TOPIXは前日比11.14(0.69%)高の1633.01。出来高は概算で16億5097万株。値上がり銘柄数は1491、値下がり銘柄数は399となった。日経ジャスダック平均は3311.73円(11.92円高)。

[2017年7月20日]

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