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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):マーベラス、東芝、富士通ゼ

マーベラス <日足> 「株探」多機能チャートより
■マーベラス <7844>  1,151円  +7 円 (+0.6%)  本日終値
 マーベラス<7844>が4日続伸。午前10時ごろ、LINE<3938>と共同でスマートフォン向けゲームアプリ「千銃士(せんじゅうし)」のサービスを提供すると発表しており、これを好感した買いが入った。なお、サービス開始は今冬を予定している。「千銃士」は、銃の化身である「貴銃士」を収集・育成し、圧政を敷く世界帝に戦いを挑む「古銃育成シミュレーションゲーム」です。マーベラスとLINE両社で企画、開発、運営を行い、「LINE」のゲームサービス「LINE GAME」より配信を行うとしている。また、同ゲームアプリの展開を契機に、2社共同による「千銃士」プロジェクトとしてゲーム以外の多面的なクロスメディア展開を加速させ、コンテンツの一層の拡大を図るとしている。

■東芝 <6502>  231.6円  -10.8 円 (-4.5%)  本日終値
 東芝<6502>は続落。8月1日に東証2部へ降格することによるインデックスファンドからの売りが懸念されているほか、17年3月期の有価証券報告書に対して監査法人から適正意見が得られるか、どうかも不安材料となった。さらに米ウエスタンデジタル(WD)社との訴訟に絡み米カリフォルニア州の裁判所は14日に初審問を開き、早ければ同日中に裁判所の判断が示される可能性があるだけに、その結果が注目されている。

■富士通ゼネラル <6755>  2,558円  -48 円 (-1.8%)  本日終値
 富士通ゼネラル<6755>が反落。SMBC日興証券が13日付で投資評価を「1」から「2」としたことが弱材料視されたようだ。同証券では、エアコン専業メーカーとして経営資源を集中投下してきたことで、業界平均を上回る成長を実現できる土台が出来つつあるとの見方は不変だが、短期的には部材価格の高騰などが従来想定以上に逆風となると判断したという。なお、目標株価は2600円から2700円に引き上げている。

■サカタのタネ <1377>  3,500円  -50 円 (-1.4%)  本日終値
 サカタのタネ<1377>は3日ぶり反落。同社は13日取引終了後、18年5月期の連結業績予想を発表したが、売上高は620億円(前期比0.3%増)と微増を確保する見通しながら、営業利益は67億円(同13.0%減)と2ケタ減益を見込んでおり、これが嫌気された。高品質で独自性の高い種苗を継続的に創出するための研究開発を強化するほか、国際企業としての体制強化や生産・技術体制構築に伴うコストが、利益の押し下げ要因となる。なお、17年5月期は海外で新興国を中心に野菜種子や花種子の市場が拡大傾向を続けており、売上高618億4400万円(前の期比5.2%増)、営業利益77億200万円(同5.3%増)と好調だった。

■TONE <5967>  461円  +80 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 作業用工具大手のTONE <5967> [東証2] が一時ストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は13日に決算を発表。17年5月期の連結経常利益が前の期比50.3%増の14.1億円に拡大し、従来計画の10.3億円を大幅に上回って着地したことが買い材料視された。東京五輪を控え、今後本格化する鉄骨土木建築の増加に備えて、機器類製品を中心に在庫を積み増したことによる増産効果が製造原価低減につながった。また、滞留在庫の評価減が減少したことも利益上振れの要因となった。併せて発表した18年5月期は前期比16.8%減の11.8億円に減る見通しだが、同社は期初予想を保守的に計画する傾向があり、今期計画よりも前期の業績上振れを好感する買いが向かった。

■ラピーヌ <8143>  1,028円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 婦人アパレル中堅のラピーヌ <8143> [東証2] が3日連続でストップ高に買われ、株価は15年12月以来、2年7ヵ月ぶりの高値圏に浮上している。同社は11日に決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比3.6倍の2億5600万円に急拡大して着地したことが好感された。不採算取り引きの見直しが奏功し、卸売事業の利益率が急改善したことが寄与。出店拡大などで2ケタ増収を達成した小売事業の黒字化も大幅増益に貢献した。上期計画は9000万円の赤字を見込んでおり、業績上振れを期待する買いが続いている。

■ソケッツ <3634>  2,404円  +334 円 (+16.1%)  本日終値
 ソケッツ<3634>が急反発。LINE<3938>がこの日、クラウド人工知能(AI)プラットフォーム「Clova」を搭載したスマートスピーカー「WAVE(ウェーブ)」の先行体験版について、この日から予約受付を開始しており、関連銘柄として買われたようだ。「WAVE」の先行体験版は音楽機能に絞ったもので、今秋の正式版の発売にあわせてアップデートを行なうことで、通常版と同等の機能が利用できるようになるという。ソケッツでは、LINEの音楽サービス「LINE MUSIC」にソケッツが保有するデータベースを活用した、ユーザー個人ごとに最適化した選曲を行うパーソナライズ、レコメンドサービスを提供しているほか、AIスピーカーへの注力を方針として打ち出しており、注目が集まっている。

■オルトプラス <3672>  1,263円  +83 円 (+7.0%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 オルトプラス<3672>が大幅反発。同社とKADOKAWA(東京都千代田区)アスキー・メディアワークスおよびscopes(東京都豊島区)が先月8日に配信開始した「結城友奈は勇者である 花結いのきらめき」(略称:ゆゆゆい)が14日、GooglePlayのゲーム売上ランキングで39位から25位に上昇しており、初のトップ30入りを果たしたことが好感された。「ゆゆゆい」は、大ヒットアニメ「結城友奈は勇者である」をはじめとする「勇者である」シリーズの世界を包括した、シリーズ初のスマートフォンゲーム。7月7日から勇者ガチャに「風格ある振る舞い 三ノ輪銀」や「ためらう気持ち 秋原雪花」「思いやり 伊予島杏」を新たに登場させたことなどが奏功し、ランキングをアップさせたようだ。

■Ubicom <3937>  3,265円  +145 円 (+4.7%)  本日終値
 Ubicomホールディングス<3937>が反発。この日、子会社エーアイエスが、医療機関向けデータ分析エンジン「Mighty Checker Data analysis」(マイティーチェッカー・データ・アナリシス)を発表しており、これを好材料視した買いが入った。7月12日から14日まで、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の「第44回国際モダンホスピタルショウ2017」で主力製品である医療機関向けレセプトチェックシステム「Mighty Checkerシリーズ」の新たなラインアップとして発表。レセプトや査定データを中心とした最新のデータ分析機能を有しており、医療機関の現状の課題をグラフや表を用いて表現することにより、経営支援に貢献するという。

●ストップ高銘柄
 ソウルドアウト <6553>  2,713円  +500 円 (+22.6%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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