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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):UT、リミックス、明電舎

UT <日足> 「株探」多機能チャートより
■UTグループ <2146>  2,028円  +54 円 (+2.7%)  本日終値
 UTグループ<2146>が8連騰と異彩の上昇トレンド、未踏の2000円台乗せを果たし連日の上場来高値更新となった。同社は半導体業界向けなどを主力とする人材派遣会社で業績は大幅な増収増益トレンドを続けており、株価も上値追い態勢が継続している。13日、製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトを提供するシーメンス社とパートナー契約を締結、製造業界の第4次産業革命に向けIoTやPLMソリューションの導入支援などを推進していくことを発表、これが株高を後押ししている。

■リミックスポイント <3825>  1,200円  +25 円 (+2.1%)  本日終値
 リミックスポイント<3825>が高い。同社はきょう、子会社のビットポイントジャパンが韓国のFXシステムトレード会社の「Sys&Tech(シスエンテク)」と業務提携したと発表。これが材料視されたようだ。ビットポイントジャパンとシスエンテクは、日本円で5000万円相当の合弁会社(出資比率はシスエンテク80%、ビットポイントジャパン20%)を設立し、9月末をメドに韓国で仮想通貨取引所を展開する予定。また、これにとどまらず、韓国の財閥系企業を提携先として巻き込み、韓国国内における商業施設などでの仮想通貨決済の促進などを進めるとしている。

■明電舎 <6508>  396円  +8 円 (+2.1%)  本日終値
 明電舎<6508>が3日ぶりに反発。13日の取引終了後、インド子会社を通じてインドのアンドラ・プラデーシュ州電力会社へ400キロボルト315メガボルトアンペアの変圧器を出荷したと発表しており、この実績を背景にした今後のインド電力市場への事業拡大を期待した買いが入ったようだ。同製品は、明電グループで製造する変圧器では最大電圧クラス。400キロボルト変圧器は、インド子会社から州電力会社への初出荷となるほか、今年3月に定格容量270メガボルトアンペアを発電会社に初納入したことに続いて2台目の実績となり、今後の超高圧大形変圧器の拡販が期待されている。

■TDK <6762>  7,610円  +130 円 (+1.7%)  本日終値
 TDK<6762>が続伸。為替の円安進行に加え、米アップルのiPhone向け受注拡大に対する期待も強まっている。また、岩井コスモ証券は13日、同社株の目標株価を8000円から8500円に引き上げた。投資判断は「B+」を継続した。同社の今期想定為替レートは1ドル=108円、1ユーロ=118円と保守的な水準に置かれている。また、高採算だった高周波部品事業を前期に売却した影響で18年3月期の業績は減益見通しだが、この影響を考慮すれば、今期は実質的には増益基調と好調だ。同証券では、今3月期の連結営業利益は会社予想800億円に対し900億円(前期比57%減)と予想。2019年3月期は同1000億円への増益を見込んでいる。

■松竹 <9601>  1,425円  +24 円 (+1.7%)  本日終値
 松竹<9601>は高い。14日午後2時、18年2月期の第1四半期(3~5月)連結決算を発表。売上高は248億8700万円(前年同期比5.8%増)、営業利益は24億2600万円(同11.0%増)、最終利益は10億6600万円(同8.8%減)だった。映画配給は、「PとJK」などがティーンの女性を中心に支持を集めヒットした。5月には「家族はつらいよ2」が公開され好評を得た。興行は、当社配給作品の他、「美女と野獣」などのヒット作品を上映し収益に貢献した。一方、歌舞伎座は、「三月大歌舞伎」「團菊祭五月大歌舞伎」を中心に好成績を収めた。新橋演舞場「滝沢歌舞伎 2017」、大阪松竹座「関西ジャニーズJr.春のSHOW合戦」「五月花形歌舞伎」などが高稼働した。そのほか、4月の赤坂ACTシアター「赤坂大歌舞伎」や明治座「五月花形歌舞伎」を軸に収益に貢献した。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高947億9000万円(前期比1.4%減)、営業利益54億5000万円(同27.7%減)、最終利益25億円(同32.6%減)を見込んでいる。

■ヤマハ <7951>  4,065円  +55 円 (+1.4%)  本日終値
 ヤマハ<7951>が新値追い。同社はきょう、東京医科歯科大学と生体センシング技術を活用した幅広い共同研究を開始すると発表した。両者は今年4月1日に締結した包括連携協定に基づき、研究テーマの検討を行ってきたが、このほどテーマが決定し、臨床(医学・歯学)を含めた共同プロジェクトを開始する。具体的には、ヤマハが持つ高感度センサーを用いて、血流や呼吸音などさまざまな生体音・生体振動を測定する検査装置を開発する目的で研究ファンドプログラムを設定し、両者の特色を生かした未来の医療機器および、それらを用いた診断方法の開発に向けた基礎・臨床研究を進めるとしている。

■フリュー <6238>  1,309円  +17 円 (+1.3%)  本日終値
 フリュー<6238>が反発。この日、新たなiOS/Android端末向けアプリとして、オタクガールズRPG「ぱすてるメモリーズ」を今秋に提供開始すると発表しており、新タイトルへの期待から買いが入ったようだ。「ぱすてるメモリーズ」は、今より少し未来の20XX年、かつては「オタクの聖地」と呼ばれていたが、なぜかオタク文化が衰退してしまった街「アキハバラ」を舞台にしたゲーム。プレイヤーは「アキハバラ」に残された数少ない「オタクショップ」の店長となり、店に集まるさまざまな「オタク」の才能を育む女の子たちとともに、何者かによって人々の心の中から奪われた「思い出」を取り戻すため、謎の敵との戦いを繰り広げという。なお、この日からティザーサイトおよびティザームービーを公開し事前登録を開始している。

■日本ガイシ <5333>  2,267円  +29 円 (+1.3%)  本日終値
 日本ガイシ<5333>が3日ぶりに反発。13日の取引終了後、東京電力ホールディングス<9501>から東京電力福島第一原子力発電所向けに「増設雑固体廃棄物焼却設備」を受注したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回受注した増設雑固体廃棄物焼却設備は、福島第一原子力発電所構内で復旧作業に伴い発生した伐採木と、がれき類のうち紙やプラスチックなどの可燃性低レベル放射性廃棄物を焼却し、減容する設備。なお、2020年度の竣工を予定しているという。

■ミネベアミツミ <6479>  1,898円  +24 円 (+1.3%)  本日終値
 ミネベアミツミ<6479>が続伸。スマートフォン向けLEDバックライトは米国向け新モデル向けの生産が好調に推移している。中期的には有機ELディスプレーの採用に伴い需要減は免れないとみられるが、一方で、ミツミ事業として展開するスマホカメラ用アクチュエーター(手振れ補正部品)が好調。ゲーム機向けカメラモジュールも高水準の需要を捉えており、18年3月期営業利益は前期比14%増の560億円と2ケタ増益を見込むが、「35億円程度の上振れ余地がある」(国内中堅証券情報部)との指摘もある。

■三菱UFJ <8306>  731.8円  +4.7 円 (+0.7%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>が揃って3日ぶりに反発。前日の米国株高でリスクオンの流れが形成、相対的に出遅れ感のある金融セクターは押し目買いの対象となっている。米長期金利は前日に2.34%台まで上昇、前日の米国株市場ではゴールドマンサックスやJPモルガンなどが上昇、これを受けて東京市場でもセオリー通りにメガバンクが買い戻される格好となった。

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