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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):SFP、WSCOPE、ハーモニック

SFP <日足> 「株探」多機能チャートより
■SFPホールディングス <3198>  1,610円  +141 円 (+9.6%)  本日終値
 13日、SFPホールディングス <3198> [東証2]が決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期非連結比23.1%増の11.5億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の海鮮居酒屋「磯丸水産」1店舗、手羽先店「鳥良商店」4店舗を新規出店したほか、前期出店した店舗の通期寄与などで、6.5%の増収を達成したことが寄与。上期計画の17.7億円に対する進捗率は65.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の1.02%にあたる30万株(金額で6億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。買い付け期間は7月14日から10月12日まで。なお、今回取得する自社株すべてと現在保有の30株を10月13日付で消却する。これを受け、株主還元を好感する買いも向かった。

■ダブル・スコープ <6619>  2,170円  +161 円 (+8.0%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 ダブル・スコープ<6619>が大幅続伸したほか、戸田工業<4100>、田中化学研究所<4080>、昭和電工<4004>、関東電化工業<4047>、ステラ ケミファ<4109>などリチウムイオン電池関連株が軒並み高。ここにきて「世界的に電気自動車(EV)普及の思惑が高まるなか、リチウムイオン電池関連株に物色の矛先が向いており、東京市場にも波及してきた」(準大手証券ストラテジスト)という。中国では国家戦略としてEVの普及を推進、スウェーデンのボルボは2019年以降に発売する全車をEVもしくはハイブリッド車にする方針を発表したほか、直近、フランス政府はガソリン車の販売禁止を打ち出すなど、世界中でEV車シフトへの動きが加速している。その動力源であるリチウムイオン電池の需要拡大への思惑も一気に高まっており、関連銘柄に集中的に物色資金が集まっている。

■S Foods <2292>  4,320円  +285 円 (+7.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 S FOODS<2292>は3日ぶり反発。同社は13日取引終了後、18年2月期の第1四半期(3~5月)連結決算を発表。売上高は753億900万円(前年同期比9.9%増)、営業利益は27億5500万円(同14.9%増)、最終利益は21億6300万円(同63.3%増)だった。食肉などの製造・卸売事業は、グループの中核事業であり、特に家畜の生産や一次加工を担う川上部門は競争力の源泉と捉え、効率的な事業運営を継続することを目指している。また、代表ブランドである「こてっちゃん」については、焼肉シーズンの到来に合わせて主要都市を中心にテレビCMを投入し、販売促進を進めた。さらに、首都圏での営業力強化を図るため千葉県船橋市で製造・卸・流通機能を統合した拠点開発を進めている。食肉などの小売事業では、イベント型の提案販売や、レイアウト再構築などの既存店活性化を継続実施したほか、生産性向上のために作業工程の見直し、適正な人員配置のためのシフトコントロールを強化した。また 既存店の改装や不採算店の閉鎖、新規ディベロッパーとの取り組みによる新店開発や、新業態での新規出店など、各種施策を推進した。食肉などの外食事業では、ステーキレストランチェーン事業および焼肉・しゃぶしゃぶチェーン事業で、メニューの考案や不採算店対策など、競争力向上のための施策を実施した。なお、業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高3100億円(前期比10.2%増)、営業利益115億円(同9.0%増)、最終利益70億円(同7.7%増)を見込んでいる。

■サムティ <3244>  1,500円  +70 円 (+4.9%)  本日終値
 サムティ <3244> が5連騰し、連日で年初来高値を更新した。同社は10日午前、今期業績予想と配当の上方修正を発表をしており、これを好材料視する買いが続いている。不動産事業における物件売却価格が上振れたことなどを踏まえ、17年11月期の連結経常利益を従来予想の72億円→80億円に11.1%上方修正。増益率は6.1%増→17.9%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の36円→42円(前期は33円)に増額修正した。株価は連日大幅高に買われているが、予想PER6倍台、配当利回り2.8%と割安感は強く、さらなる上値追いも期待されるところだ。

■ハーモニック <6324>  4,295円  +195 円 (+4.8%)  本日終値
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が続伸、ここ高値圏で売り物をこなしていたが、25日移動平均線を足場に上値慕いの動きを強めており、6月5日につけた上場来高値4205円の更新した。同社が13日に発表した18年3月期1四半期(4~6月)単独売上高は前年同期比29%増の83億5200万円、受注高は同2.8倍の179億8500万円だった。どちらも四半期ベースで過去最高を記録、これを好感する買いを呼び込んだ。

■DMG森精機 <6141>  1,918円  +70 円 (+3.8%)  本日終値
 DMG森精機<6141>やオークマ<6103>、牧野フライス製作所<6135>など工作機械株が高い。為替は1ドル=113円半ばと円安水準にあり、特にユーロは1ユーロ=129円半ばと昨年2月以来、1年5カ月ぶりのユーロ高・円安水準となっている。欧州向け比率が高いDMG森精機などにとって、対ユーロでの円安は業績面のプラス要因となる。日本工作機械工業会が発表した6月の工作機械受注速報は、受注総額が前年同月比31.1%増と7カ月連続のプラスと好調なことも評価されている。

■夢の街創造委員会 <2484>  1,187円  +37 円 (+3.2%)  本日終値
 13日、夢の街創造委員会 <2484> [JQ]が株主優待制度を新設すると発表したことが買い材料視された。毎年8月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有期間に応じて、出前仲介サイト「出前館」で利用できる金券を3000円~5000円分贈呈する。発表を受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■gumi <3903>  1,525円  +46 円 (+3.1%)  本日終値
 gumi<3903>が反発し年初来高値を更新。13日の取引終了後、連結子会社gumi VRが、米ゲーム開発会社のインザイル・エンターテインメント(カリフォルニア州)に総額450万ドルのエクイティ出資およびプロジェクト出資を実行したと発表しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。今回の出資は、インザイル社との戦略的な提携を図ることで、gumiグループのVR領域における事業展開を加速させるのが狙い。インザイル社では、同出資金の活用により全プラットフォームにローンチ予定のオープンワールドサバイバルRPGVRゲーム(現在非公開)の開発を実施する予定だという。

■三井金属 <5706>  483円  +14 円 (+3.0%)  本日終値
   三井金属<5706>が3日ぶりに反発し年初来高値を更新した。13日の取引終了後、フレキシブル基板用電解銅箔の生産能力を従来比で20%増強すると発表しており、業績への寄与を期待した買いが入ったようだ。同社のフレキシブル基板用電解銅箔は、スマートフォン市場の成長と高機能化を背景に販売量が大幅に増加している。この需要に対応するために主力工場であるマレーシア工場の遊休表面処理設備を2ライン刷新することで生産体制を従来比で20%増強し、8月から順次稼働を開始するとした。

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