市場ニュース

戻る
 

【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、円高に振れ利益確定売り優勢 (7月12日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  20137.22
高値  20153.04(09:20)
安値  20061.16(12:56)
大引け 20098.38(前日比 -97.10 、 -0.48% )

売買高  14億8042万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9817億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶりに反落
 2.1ドル=113円台前半まで円高に振れ利益確定売りを誘発
 3.イエレンFRB議長の議会証言を見極めたいとの思惑も重荷
 4.銀行など金融セクターが売られ、全体の地合い悪を助長
 5.売買代金は12営業日ぶりに2兆円台を割り込む

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは0.55ドル高と小幅に反発。イエレンFRB議長の議会証言や今週から本格化する主要企業の決算発表を控え、様子見ムードが強く方向感を欠く展開だった。

 東京市場では、利益確定の売りに押される展開で日経平均株価は薄商いのなか2万円トビ台に水準を切り下げた。

 12日の東京市場は、前日の米国株市場でトランプ政権のロシア問題に対する不透明感が再燃、NYダウが一時は100ドルを超える下げをみせるなど波乱含みの展開だったことを受け、本日の東京市場は、軟調な展開に終始した。外国為替市場で1ドル=113円台前半までドル安・円高が進んだことも嫌気された。また、日本時間今晩のイエレンFRB議長の米下院での議会証言を見極めたいとの思惑に加え、前日までの2日続伸で日経平均は270円弱水準を切り上げていたこともあり利益確定の動きが出やすかった。銀行など金融セクターが売られたことが全体の地合いを悪くした。売買代金は活況の目安とされる2兆円台を6月26日以来、12営業日ぶりに下回っている。

 個別では、トヨタ自動車<7203>、ファナック<6954>が冴えず、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も軟調、出光興産<5019>も売りに押された。クリーク・アンド・リバー社<4763>が急落したほか、ネクステージ<3186>、トランザクション<7818>も大幅安、ローツェ<6323>が値を下げ、安永<7271>も利食われた。日本ライフライン<7575>、エイチ・アイ・エス<9603>も安い。
 半面、ソニー<6758>がしっかり、SUMCO<3436>が買われ、ブイ・テクノロジー<7717>も堅調、ディップ<2379>、北興化学工業<4992>も商いを膨らませ値を飛ばした。エンシュウ<6218>がストップ高で買い物を残し、レナウン<3606>も物色人気となった。ジーンズメイト<7448>、竹内製作所<6432>も高い。池上通信機<6771>、神東塗料<4615>なども買われた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519> 、信越化 <4063> 、スズキ <7269> 、ソニー <6758> 、キヤノン <7751> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約14円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、ソフトバンク <9984> 、ユニファミマ <8028> 、京セラ <6971> 。押し下げ効果は約39円。

 東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)ゴム製品、(2)金属製品、(3)鉱業、(4)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)銀行業、(2)石油石炭製品、(3)その他金融業、(4)建設業、(5)陸運業。

■個別材料株

△北野建 <1866>
 5.6%を上限に自社株買いを実施。
△パルHD <2726>
 3-5月期(1Q)経常は58%増益で着地。
△ハニーズHD <2792>
 今期経常は58%増益。
△グッドコムA <3475> [東証2]
 株式分割と優待新設を発表。
△セレス <3696>
 仮想通貨関連事業のビットバンクを持ち分法適用関連会社化。
△カナミックN <3939> [東証M]
 1→3の株式分割を実施。
△ダイト <4577>
 今期経常は7%増で5期連続最高益更新へ。
△北興化 <4992>
 上期経常は53%増益・通期計画を超過、自社株も取得。
△エヌピーシー <6255> [東証M]
 今期経常を35%上方修正。
△ラピーヌ <8143> [東証2]
 3-5月期(1Q)経常は3.6倍増益・上期計画を超過。

▲サッポロHD <2501>
 「上期営業利益が市場予想に届かず」と報道。
▲エルテス <3967> [東証M]
 3-5月期(1Q)営業赤字を嫌気。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)タカタ <7312> 、(2)エンシュウ <6218> 、(3)ディップ <2379> 、(4)北興化 <4992> 、(5)パルHD <2726> 、(6)ダイト <4577> 、(7)ハニーズHD <2792> 、(8)北野建 <1866> 、(9)レナウン <3606> 、(10)ジンズメイト <7448> 。
 値下がり率上位10傑は(1)C&R <4763> 、(2)トランザク <7818> 、(3)ネクステージ <3186> 、(4)ADワークス <3250> 、(5)ローツェ <6323> 、(6)市光工業 <7244> 、(7)日特塗 <4619> 、(8)Fスターズ <3687> 、(9)日本管理C <3276> 、(10)安永 <7271> 。

【大引け】

 日経平均は前日比97.10円(0.48%)安の2万0098.38円。TOPIXは前日比7.80(0.48%)安の1619.34。出来高は概算で14億8042万株。値上がり銘柄数は570、値下がり銘柄数は1306となった。日経ジャスダック平均は3294.53円(3.94円高)。

[2017年7月12日]

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均