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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、タカタ、エンシュウ

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トヨタ自動車 <7203>  6,225円  -38 円 (-0.6%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、ホンダ<7267>など自動車株に売りが先行。トランプ米大統領の長男の電子メールの公開で、トランプ政権のロシアとの不透明な関係が改めて取りざたされ、前日の米国株市場ではNYダウが一時100ドルを超える下げをみせるなど波乱含みとなり、外国為替市場でもこの流れを受けて安全資産の円が買われる流れとなった。これを受けて輸出採算改善期待が後退、自動車セクターには逆風となっている。中国の1~6月の新車販売が急減速していることも伝わっており、目先利益を確定する売りが先行した。

■タカタ <7312>  75円  +30 円 (+66.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 タカタ<7312>がストップ高。同社は6月26日に、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請し、東京証券取引所は7月27日付で同社株を上場廃止とすると発表している。これを受けて同社の株価は7月7日には一時15円まで下落したものの、その後は上昇に転じている。市場関係者からは「値動きの激しさだけに注目した一部の投機筋が短期間の売買で利益を獲得しようとする動きに出ているようだ。個人投資家の不用意な参入は慎むべき」との見方がでていた。

■エンシュウ <6218>  168円  +50 円 (+42.4%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 エンシュウ<6218>がストップ高。同社は11日引け後、トヨタ自動車<7203>と共同開発したレーザークラッドバルブシート加工機の納入および立ち上げが完了し、量産を開始したことを発表した。トヨタの新世代TNGAエンジン量産ラインに納入する。株価は前日終値時点で118円と低位株物色人気にも乗りやすく、これを材料視する格好で投機資金が一気に流入した。

■グッドコムアセット <3475>  1,411円  +300 円 (+27.0%) ストップ高   本日終値
 11日、グッドコムアセット <3475> [JQ]が9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて、株主優待制度を新設すると発表。毎年10月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、2000円分のクオカードを贈呈する。

■ラピーヌ <8143>  728円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 婦人アパレル中堅のラピーヌ <8143> [東証2] がストップ高。同社は11日に決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比3.6倍の2億5600万円に急拡大して着地したことが買い材料視された。不採算取り引きの見直しが奏功し、卸売事業の利益率が急改善したことが寄与。出店拡大などで2ケタ増収を達成した小売事業の黒字化も大幅増益に貢献した。上期計画は9000万円の赤字を見込んでおり、業績上振れを期待する買いが殺到した。

■エヌ・ピー・シー <6255>  233円  +23 円 (+11.0%)  本日終値
 11日、エヌ・ピー・シー <6255> [東証M]が17年8月期の連結経常利益を従来予想の3億4300万円→4億6400万円に35.3%上方修正。増益率が4.2倍→5.7倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。太陽電池関連装置の大型案件の売上計上が来期にずれ込み、売上は計画を下回るものの、原価低減の進展や利益率の高い案件などが寄与し、採算が大きく改善する。

■北興化学工業 <4992>  578円  +56 円 (+10.7%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 11日、北興化学工業 <4992> が決算を発表。17年11月期上期(16年12月-17年5月)の連結経常利益が前年同期比52.6%増の33.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。製造原価の低減や販管費の減少で主力の農薬事業の採算が改善したことが寄与。受取配当金の増加に加え、為替損益が縮小したことも増益に大きく貢献した。通期計画の29億円をすでに16.7%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の2.3%にあたる62万5000株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。買い付け期間は7月12日から18年7月11日まで。これを受け、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■北野建設 <1866>  353円  +28 円 (+8.6%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 11日、北野建設 <1866> が発行済み株式数(自社株を除く)の5.6%にあたる350万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は7月18日から12月29日まで。

■レナウン <3606>  171円  +12 円 (+7.6%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 レナウン<3606>が低位株物色の流れに乗り上値指向を強めてきた。継続的な資金流入で売買高も増勢、テクニカル的にも6月16日に上ヒゲでつけた戻り高値167円を払拭して中期上昇トレンド入りを示唆している。18年2月期業績はネット通販の強化などにより経常利益段階で前期比3.3倍の5億円を見込んでいる。「最近は中国の対日投資が活発化し、インバウンド需要も復活傾向にあるなかで、中国企業(山東如意)の傘下企業である同社に思惑が高まっている面もあるようだ」(市場関係者)と指摘する声もあった。

■カナミックネットワーク <3939>  7,280円  +500 円 (+7.4%)  本日終値
 11日、カナミックネットワーク <3939> [東証M]が7月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 JMACS <5817>  1,440円  +300 円 (+26.3%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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