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【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、米株安を受けリスク回避の売り優勢 (7月7日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19856.65
高値  19979.93(10:59)
安値  19856.65(09:00)
大引け 19929.09(前日比 -64.97 、 -0.32% )

売買高  16億5375万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2732億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続落、米株安などを引き継ぐ
 2.米株市場は長期金利上昇が引き金となり大幅続落、リスクオフの流れに
 3.ETF決算に絡む運用会社の分配金捻出目的の売りも観測
 4.日銀の指値オペ実施による円安を受けて、途中下げ渋る場面も
 5.米6月の雇用統計を控え、後場は週末特有の持ち高調整の売りが重荷

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは158ドル安と大幅続落。ADP雇用統計が市場予想を下回ったことや米長期金利の上昇を受けて売りが優勢となった。

 東京市場では、前日の米国株安を嫌気してリスク回避の売りが優勢となった。日経平均株価は途中、下げ渋る場面はあったものの戻し切れなかった。

 7日の東京市場は、再びリスクオフの流れにさらされた。前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数とも大幅な下げをみせたことや、日本時間今晩に米国の6月雇用統計発表を控え、ポジションを軽くする動きが目立った。世界的に金利上昇局面が意識されるなか、前日は米長期金利の上昇が米株市場の下落の引き金となっており、東京市場もハイテク株中心に風向きが悪い。金利上昇がメリットとなる保険株は買われたものの、不動産株などが売られ全体の足を引っ張った。市場では、これから集中的に訪れるETFの決算日を前に運用会社の分配金捻出目的の売り圧力も指摘されていた。前場は、日銀が指値オペを実施してドル円相場が急速に円安に振れたことを受け、急速に下げ渋る場面もあったが、買いは続かず、後場は手仕舞い売りが再び優勢となった。東証1部の売買代金は2兆2000億円強と活況の目安とされる2兆円を9日連続で上回った。

 個別では、キヤノン<7751>が売られたほか、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も軟調。NTT<9432>も冴えない。乃村工芸社<9716>が大幅安、マニー<7730>も大きく売られた。技研製作所<6289>、芦森工業<3526>なども安い。ジーンズメイト<7448>、アシックス<7936>が下落したほか、サカタのタネ<1377>も水準を切り下げた。ジャパンディスプレイ<6740>も下値を探る展開に。
 半面、トヨタ自動車<7203>がしっかり、第一生命ホールディングス<8750>も買いが優勢だった。東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>なども堅調。サンデンホールディングス<6444>、ダブル・スコープ<6619>、KLab<3656>が大幅高に買われ、サニックス<4651>も物色人気。土木管理総合試験所<6171>、平田機工<6258>も買われた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、日東電 <6988> 、ダイキン <6367> 、信越化 <4063> 、アサヒ <2502> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約22円。

 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はキヤノン <7751> 、ユニファミマ <8028> 、ファナック <6954> 、電通 <4324> 、ソフトバンク <9984> 。押し下げ効果は約27円。

 東証33業種のうち上昇は、保険業、海運業、輸送用機器の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)金属製品、(2)化学、(3)非鉄金属、(4)鉄鋼、(5)機械。一方、下落率の大きかった5業種は(1)水産・農林業、(2)不動産業、(3)電気・ガス業、(4)その他金融業、(5)建設業。

■個別材料株

△ケアサービス <2425> [JQG]
 中国子会社が上海3拠点目の葬儀場とエンゼルケア契約を締結。
△サーラ <2734>
 今期最高益予想を15%上乗せ、配当も2円増額。
△ドリコム <3793> [東証M]
 「みんゴル」が2日間で100万DLを突破。
△リミックス <3825> [東証M]
 10年ルールで東証2部への市場変更を申請。
△フリービット <3843>
 次世代インターネット接続機能を提供開始。
△大幸薬品 <4574>
 JPモルガン証券が5%超保有。
△土木管理 <6171>
 日々公表も売り一巡後に投機資金が再攻勢。
△サンデンHD <6444>
 量産車向けエアコン用コンプレッサーを独ダイムラーに本格供給。
△AKIBA <6840> [JQ]
 傘下のアドテックがナビックと物流IoTで業務提携。
△ナガセ <9733> [JQ]
 2.96%を上限に自社株買いを実施。

▼芦森工 <3526>
 東証が信用規制。
▼乃村工芸社 <9716>
 第1四半期営業利益は22%減。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)タカタ <7312> 、(2)ライドオンE <6082> 、(3)サーラ <2734> 、(4)東亜DKK <6848> 、(5)サンデンHD <6444> 、(6)UMCエレ <6615> 、(7)WSCOPE <6619> 、(8)日東紡 <3110> 、(9)KLab <3656> 、(10)小林産 <8077> 。

 値下がり率上位10傑は(1)乃村工芸社 <9716> 、(2)ベルク <9974> 、(3)マニー <7730> 、(4)MrMax <8203> 、(5)日本空港ビル <9706> 、(6)大光 <3160> 、(7)技研製 <6289> 、(8)大有機 <4187> 、(9)芦森工 <3526> 、(10)太平発 <8835> 。

【大引け】

 日経平均は前日比64.97円(0.32%)安の1万9929.09円。TOPIXは前日比8.47(0.52%)安の1607.06。出来高は概算で16億5375万株。値上がり銘柄数は455、値下がり銘柄数は1471となった。日経ジャスダック平均は3264.52円(5.06円高)。

[2017年7月7日]

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