【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):マニー、JIA、ケアサービス
マニー <日足> 「株探」多機能チャートより
マニー<7730>が大幅反落。6日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年9月~17年5月)連結決算が、売上高123億9200万円(前年同期比2.1%増)、営業利益31億5800万円(同2.7%減)、純利益24億5700万円(同6.8%増)と営業減益で着地したことが嫌気された。サージカル関連製品で眼科ナイフの売り上げが好調に推移したほか、北米向けのアイレス針関連製品が好調だったことから売上高は増加したが、アイレス針関連製品でベトナム新工場への生産工程移管準備により一時的に原価・販管費が増加。また、デンタル関連製品で利益率の低い製品の売上割合が増加したことなどが利益を圧迫した。なお、17年8月期通期業績予想は、売上高165億6000万円(前期比変わらず)、営業利益46億200万円(同8.4%増)、純利益33億7900万円(同12.4%増)の従来見通しを据え置いている。
■技研製作所 <6289> 2,895円 -190 円 (-6.2%) 本日終値 東証1部 下落率7位
油圧式杭圧入引抜機の製造や圧入工事を手掛ける技研製作所<6289>が大幅安。同社は6日取引終了後に、17年8月期第3四半期累計(16年9月~17年5月)の連結経常利益が39億9400万円(前年同期比12.6%増)になったと発表。ただ、3~5月期に限ると、売上原価の増加などの影響で連結経常利益が7億1600万円(前年同期比24.9%減)にとどまっていることが嫌気されているようだ。なお、売上高は堅調に推移しており、第3四半期累計では197億4300万円(同19.1%増)、3~5月期では59億3800万円(同17.0%増)。建設機械事業は国内で防災関連の公共工事を中心に需要が伸びているほか、圧入工事事業は地震や津波に粘り強い「インプラント堤防」の受注が高水準で推移している。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■JIA <7172> 4,290円 -235 円 (-5.2%) 本日終値
6日、ジャパンインベストメントアドバイザー <7172> [東証M]が107万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限16万0500株の第三者割当増資を実施すると発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の約10%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は7月18日から21日までのいずれかの日に決定。最大で約50億5700万円の調達資金については、子会社に対する融資資金などに充てる。併せて8月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割をするを発表したが買い材料視されなかった。
■サカタのタネ <1377> 3,560円 -170 円 (-4.6%) 本日終値
サカタのタネ<1377>が反落。6日の取引終了後、集計中の17年5月期連結業績について、売上高が594億円から618億4400万円(前の期比5.2%増)へ、営業利益が70億円から77億200万円(同5.3%増)へ、純利益が52億円から61億1200万円(同17.2%増)へ上振れたようだと発表したが、株価は直近4連騰し、前日には年初来高値を更新しており、目先の材料出尽くし感から利益確定売りが出ているようだ。国内外で利益率の高い野菜種子の販売が好調だったことに加え、欧州・アジアの花種子も好調に推移したことが要因としている。また、業績の上振れに伴い、従来13円を予定していた期末配当を5円増額して18円に引き上げるとあわせて発表した。
■パナソニック <6752> 1,464.5円 -40 円 (-2.7%) 本日終値
パナソニック<6752>が安い。米電気自動車(EV)メーカー、テスラの株価は6日、前の日に比べ5%超の急落。テスラは新車「モデル3」の量産を控え注目度が高まっているが、同社の4~6月期の出荷台数が前期に比べ2ケタ減となり、量産体制が不安視されているほか、衝突試験で主力車「モデルS」が最高評価を得られなかったことなどが嫌気された。パナソニックはテスラと共同運営する米ネバダ州の工場「ギガファクトリー」で車載用リチウムイオン電池の量産を行っており、テスラの株価急落を受けパナソニックにも連想売りが入っている様子だ。
■三井不動産 <8801> 2,578.5円 -59.5 円 (-2.3%) 本日終値
三井不動産<8801>や三菱地所<8802>など大手不動産株が安い。世界的に長期金利が上昇基調にあり、日本でも指標である新発10年物国債の利回りが6日には0.1%と4カ月半ぶりの水準に上昇。この日も一時0.105%まで上昇した。こうしたなか、有利子負債の大きさが警戒され大手不動産株には売りが先行している。
■セブン&アイ <3382> 4,560円 -66 円 (-1.4%) 本日終値
セブン&アイ・ホールディングス<3382>が安い。同社が6日取引終了後に発表した18年2月期の第1四半期(3~5月)連結決算は、売上高にあたる営業収益が1兆4680億8600万円(前年同期比5.3%増)と増収を確保したものの、最終利益は336億2800万円(同22.1%減)と2割強の減益だった。コンビニエンスストア事業ではPB商品の「セブンプレミアム」などの好調が寄与して、営業利益段階では増益を確保したが、事業構造改革費用を含む特別損失を計上したことに伴い、最終利益は前年同期実績を2割強下回っており、これが嫌気された。また同日、ネット通販事業の強化を目的にアスクル<2678>と業務提携することで基本合意したことを発表、7&iHDが運営する通販サイト「オムニ7」と、アスクルが運営する「ロハコ」間での相互送客を11月末をメドに実施する方針だが、株価は反応薄。
■ケアサービス <2425> 2,623円 +500 円 (+23.6%) ストップ高 本日終値
ケアサービス<2425>がストップ高。6日の取引終了後、中国子会社が上海市奉賢区殯儀館と9月中旬からエンゼルケア事業を開始する契約を締結したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回の契約締結は、上海に15ある国営葬儀場のうち上海松江区葬儀場、上海閔行区葬儀場に続く3拠点目のサービス導入ととなる。上海市奉賢区葬儀場では、上海閔行区葬儀場と同様に葬儀場内に畳敷きの専用個室を用意し、専属スタッフが日本と同様に高品質のエンゼルケアサービスを提供するとしている。
■エディア <3935> 5,100円 +700 円 (+15.9%) ストップ高 本日終値
エディア<3935>がストップ高。前引け後、サンリオ<8136>子会社のサンリオウェーブと、スマートデバイス向けゲームアプリの共同開発を目的とした業務提携を行うと発表しており、これを好感した買いが入った。今回の提携は、双方の強みを融合し、キャラクターおよびエンターテインメントサービスの相乗効果で、国内および海外市場を対象としたヒットゲームアプリの創出を目指すというもの。第1弾としてサンリオの保有するキャラクターその他著作物を活用したゲームアプリ「ハローキティのドコカナアルカナ」を現在共同開発しており、17年中にリリースするとしている。
●ストップ高銘柄
ビーマップ <4316> 1,184円 +300 円 (+33.9%) ストップ高 本日終値
三相電機 <6518> 609円 +100 円 (+19.7%) ストップ高 本日終値
アジア航測 <9233> 743円 +100 円 (+15.6%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース