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【市況】【↓】日経平均 大引け| 小反落・一時2万円割れ、朝高も地政学リスクを警戒 (7月4日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  20192.27
高値  20197.16(09:01)
安値  19971.53(14:16)
大引け 20032.35(前日比 -23.45 、 -0.12% )

売買高  18億5772万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5053億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は小幅反落、朝高後に値を消す展開
 2.北朝鮮の弾道ミサイル発射など受け、地政学リスクを警戒
 3.米株市場はNYダウ上昇もナスダック安でハイテク株に逆風
 4.日経平均は一時2万円割れも大引け下げ渋り小幅安で着地
 5.防衛関連株が上昇したほか、自動車株の堅調が目立つ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは129ドル高と続伸。米金利上昇が続き金融株が買われたほか、原油市況の続伸でエネルギー関連株が上昇した。

 東京市場では朝方は買い優勢で始まったものの、その後伸び悩み、後場に入ると北朝鮮の軍事的示威行動を嫌気して日経平均株価はマイナスに転じた。

 4日の東京市場は、朝方はリスク選好ムードのなか日経平均は続伸でスタートしたが、ほぼ寄り付き天井の形となった。前日の米国株市場でNYダウが大幅に上昇、原油市況高や為替のドル高・円安も追い風材料となったが、米株市場でのハイテク株売りの流れが重荷となった。また、午前中に北朝鮮が日本海に向け弾道ミサイルを発射したほか、後場取引時間中に午後3時半に同国が「特別重大報道」をすると伝わったことから、全体相場は円高に振れる為替と歩調を合わせ、地政学的リスクを警戒した売りに値を消す展開となった。日経平均は一時2万円大台を割り込む場面もあったが、大引けにかけて買い戻され、結局下げ幅は20円強の下げにとどまった。自動車株が強い動きをみせ、全体相場を支えた。東証1部の売買代金は2兆5000億円と活況の目安とされる2兆円を6日連続で上回った。

 個別では、任天堂<7974>が東証1部で群を抜く売買代金をこなしながらも大幅安、ソフトバンクグループ<9984>も軟調で9000円台を割った。出光興産<5019>が急落、ソニー<6758>、東京エレクトロン<8035>、村田製作所<6981>なども売り物に押された。enish<3667>、キユーピー<2809>などの下げが目立つほか、東邦チタニウム<5727>、リンクアンドモチベーション<2170>も下落した。
 半面、トヨタ自動車<7203>、SUBARU<7270>など自動車株が値を保ち、ファナック<6954>も頑強。芦森工業<3526>は連日のストップ高と気を吐いた。石川製作所<6208>など防衛関連が物色され、土木管理総合試験所<6171>は伸び悩んだものの上値指向を継続。サニックス<4651>も値を飛ばした。低位株では岩崎電気<6924>、KNT-CTホールディングス<9726>なども買いを集めている。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、ファストリ <9983> 、ホンダ <7267> 、トヨタ <7203> 、日東電工 <6988> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約29円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、東エレク <8035> 、コナミ <9766> 、信越化 <4063> 、資生堂 <4911> 。押し下げ効果は約43円。

 東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)海運業、(3)鉱業、(4)保険業、(5)その他金融業。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)サービス業、(3)空運業、(4)精密機器、(5)電気機器。

■個別材料株

△比較コム <2477> [東証M]
 米Airbnbとの業務提携契約を引き続き材料視。
△ウエルシア <3141>
 「3-5月期営業益が4割増」と報道。
△T-BASE <3415>
 国内ブランド特化のセレクトショップで業容拡大。
△TKP <3479> [東証M]
 1→7の株式分割を実施。
△芦森工 <3526>
 貸借取引申込停止措置で短期資金の買い戻し。
△ニックス <4243> [JQ]
 「ヒアリ」女王アリの死骸発見と伝わり防虫関連に物色。
△昭和シェル <5002>
 出光興産との合併実現に期待感。
△石川製 <6208>
 「北朝鮮がミサイル発射」と報道。
△DMソリュ <6549> [JQ]
 日野市に新物流施設を開設。
△スズデン <7480>
 6月売上高は29.9%増と好調を維持。

▲キユーピー <2809>
 今期経常を6%下方修正。
▲出光興産 <5019>
 公募増資と売り出しを実施。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)芦森工 <3526> 、(2)石川製 <6208> 、(3)サニックス <4651> 、(4)Sサイエンス <5721> 、(5)昭和シェル <5002> 、(6)福島工業 <6420> 、(7)土木管理 <6171> 、(8)東競馬 <9672> 、(9)岩崎電 <6924> 、(10)ネットワン <7518> 。

 値下がり率上位10傑は(1)タカタ <7312> 、(2)DLE <3686> 、(3)出光興産 <5019> 、(4)ジンズメイト <7448> 、(5)平田機工 <6258> 、(6)enish <3667> 、(7)ボルテージ <3639> 、(8)キユーピー <2809> 、(9)大光 <3160> 、(10)邦チタ <5727> 。

【大引け】

 日経平均は前日比23.45円(0.12%)安の2万0032.35円。TOPIXは前日比4.71(0.29%)安の1609.70。出来高は概算で18億5772万株。値上がり銘柄数は530、値下がり銘柄数は1374となった。日経ジャスダック平均は3247.69円(26.78円安)。

[2017年7月4日]

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