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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):三菱UFJ、小林製薬、象印

三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■三菱UFJ <8306>  759.3円  +2.2 円 (+0.3%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクの上値追いが続いている。ここ米長期金利の上昇が顕著でJPモルガンやゴールドマン・サックスなど米大手金融株が上昇、東京市場でも相対的に出遅れるメガバンクにリターンリバーサル狙いの買いが続いている。米10年債利回りは前日時点で2.347%と6日連続で上昇しているほか、米30年債利回りも同様に上昇基調が続いている。これを受け米国で展開するメガバンクは運用環境の改善期待が強まっている。

■小林製薬 <4967>  6,610円  +10 円 (+0.2%)  本日終値
 小林製薬<4967>が5日ぶりに反発。3日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、売上高が従来予想の635億円から670億円(前年同期比9.9%減)へ、営業利益が76億円から103億円(同13.2%減)へ、純利益が50億円から69億円(同14.9%減)へ上振れたようだと発表したことが好感された。国内家庭用品製造販売事業や海外家庭用品製造販売事業が好調に推移したことが売上高・利益を大幅に押し上げた。

■象印マホービン <7965>  1,135円  -181 円 (-13.8%)  本日終値
 象印マホービン<7965>が急反落し年初来安値を更新。3日の取引終了後、17年11月期の連結業績予想について、売上高を885億円から850億円(前期比4.7%減)へ、営業利益を100億円から87億円(同28.2%減)へ、最終利益を68億円から62億円(同15.1%減)へ下方修正したことが嫌気された。国内市場の需要が停滞していることや、既存の競合他社だけでなく新規参入企業も含めた販売競争・価格競争の激化などで売上高が予想を下回って推移していることに加えて、主力商品の競争激化による利益率低下を考慮したという。同時に発表した第2四半期累計(16年11月21日~17年5月20日)決算は、売上高483億9000万円(前年同期比6.8%減)、営業利益61億7700万円(同27.5%減)、最終利益43億2100万円(同14.9%減)だった。国内市場で炊飯ジャーを中心に売り上げが減少したことに加えて、海外市場では中国市場の売り上げは増加したものの、円高による海外売上高の円換算額の減少が響いた。また、海外でステンレスマホービンや炊飯ジャーなど主力商品の利益率が低下したことも収益を悪化させた。

■出光興産 <5019>  2,896円  -364 円 (-11.2%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 3日、出光興産 <5019> が国内外で4800万株の公募増資を実施すると発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の30%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は7月12日から19日までのいずれかの日に決定。最大で約1385億円の調達資金については、海外子会社への投融資や有機EL事業への投資などに充てる。

■キユーピー <2809>  2,717円  -213 円 (-7.3%)  本日終値  東証1部 下落率8位
 3日、キユーピー <2809> が17年11月期の連結経常利益を従来予想の341億円→320億円に6.2%下方修正。増益率が8.7%増→2.0%増に縮小する見通しとなったことが売り材料視された。米国鶏卵相場の下落による北米事業の業績悪化に加え、販管費が増加することなどが利益を圧迫する。

■東邦チタニウム <5727>  810円  -62 円 (-7.1%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が3日付で東邦チタニウム <5727> の投資判断を「オーバーウエート(強気)→ニュートラル(中立)」に引き下げ、目標株価を1260円→840円に減額したことが売り材料視された。リポートでは、同社の不確定要素が増加していると指摘。その背景として、(1)スポンジチタン使用量の多い大型機受注が芳しくないこと、(2)スポンジ需給環境は大きく変わらず価格上昇がみえないこと、(3)新製品開発に向けての研究開発費などのコスト積み増し局面が続くこと、(4)20年3月期はサウジ持分法稼働後を織り込むが全社ではマイナス影響の可能性があること、の4点を挙げている。

■4℃ホールデ <8008>  2,614円  -137 円 (-5.0%)  本日終値
 4℃ホールディングス<8008>が大幅3日続落。3日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算で、売上高113億4100万円(前年同期比2.1%減)、営業利益13億4100万円(同13.3%減)、純利益11億8800万円(同2.4%減)となり、2ケタ営業減益となったことが嫌気された。前年3月にブライダルフェアの駆け込み需要があり、その反動もあって主力のジュエリー事業の既存店売上高が同8.8%減となったことが響いた。

■任天堂 <7974>  35,090円  -1,830 円 (-5.0%)  本日終値
 任天堂<7974>は3日続落、1500円を超える下げをみせるなど利益確定売りを急ぐ動きがみられた。売買の中心は個人投資家の短期資金とみられるが、目先低位材料株などに物色資金がシフトする動きが観測されている。「ニンテンドースイッチの販売好調を背景に成長期待が株価を押し上げてきたが、タイミング的に米国株市場でのハイテク株売りの流れが波及する格好となった」(市場関係者)という見方が強い。ただ、売買代金は東証1部で相変わらず断トツの商いをこなしており、深押し場面ではリバウンド狙いで買い向かう動きも観測される。

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