【市況】【↑】日経平均 大引け| 小反発、円安や景況感改善でやや買い優勢 (7月3日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 20056.32
高値 20096.14(12:38)
安値 20030.61(09:38)
大引け 20055.80(前日比 +22.37 、 +0.11% )
売買高 16億0109万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0509億円 (東証1部概算)
-----------------------------------------------------------------
■本日のポイント
1.日経平均は小幅反発、円安や日銀短観など好感
2.東京都議選での自民大敗を受けて、上値は重い展開に
3.寄り前の日銀短観は大企業製造業DIが市場予想上回る
4.薄商いのなか日経平均は前週末比マイナスに沈む場面も
5.鉄鋼や石油、非鉄など市況関連が買われ全体相場支える
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは62ドル高と反発。原油先物価格の大幅続伸でエネルギー関連株が上昇したほか、好決算を発表したナイキが指数を押し上げた。
週明けの東京市場では売り買い交錯もやや買い優勢の展開で、日経平均株価は前週末比プラス圏で概ね推移したが、上値は重い動きを強いられた。
3日の東京市場は買いが先行したものの今一つ方向感の定まりにくい展開だった。前週末の米国市場ではNYダウが反発、原油市況の上昇や為替の円安などを背景に朝方はリスク選好ムードにあった。寄り前に発表された6月の日銀短観は、大企業製造業の業況判断指数(DI)がプラス17と3月調査から改善し、市場予想コンセンサスを上回ったこともポジティブ材料とみられた。しかし、注目された東京都議選は小池百合子都知事率いる「都民ファーストの会」が圧勝し第1党となり、自民党は大敗したことが、買いを慎重にさせた部分もあったようだ。薄商いのなか日経平均なマイナス圏に沈む場面もあった。鉄鋼や非鉄、石油など市況関連株が買われ全体相場を下支えした。東証1部の売買代金は2兆円をかろうじて上回ったが、低調だったといえる。
個別では、トヨタ自動車<7203>が堅調、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクもしっかり。芦森工業<3526>は売買代金上位でストップ高に買われる人気となり、土木管理総合試験所<6171>もストップ高。新日鉄住金<5401>など鉄鋼株も強い動き。enish<3667>が値を飛ばし、トッパン・フォームズ<7862>も上昇した。ダイセキ<9793>、ディア・ライフ<3245>も高い。
半面、任天堂<7974>が売られ、東芝<6502>も軟調。第一三共<4568>が冴えず、ユニゾホールディングス<3258>は値下がり率トップに売られた。アダストリア<2685>が大幅安、LIFULL <2120> 、クミアイ化学工業<4996>、ペプチドリーム<4587>なども値を下げた。DCMホールディングス<3050>、エービーシー・マート<2670>なども安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367> 、ユニファミマ <8028> 、アサヒ <2502> 、SUBARU <7270> 、ヤマハ <7951> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約16円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄は塩野義 <4507> 、アドテスト <6857> 、セコム <9735> 、信越化 <4063> 、東エレク <8035> 。押し下げ効果は約13円。
東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)繊維製品、(3)石油石炭製品、(4)非鉄金属、(5)水産・農林業。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)金属製品、(3)パルプ・紙、(4)不動産業、(5)小売業。
■個別材料株
△テラ <2191> [JQ]
ひふみ投信を割当先とする第三者割当増資を実施。
△ネクステージ <3186>
上期最高益予想を37%上乗せ。
△ビリングシス <3623> [東証M]
ECゲートウェイサービスの提供を開始。
△パイプドHD <3919>
3-5月期(1Q)経常は16%増益で着地。
△サンバイオ <4592> [東証M]
カリフォルニア州の公的組織から補助金獲得。
△土木管理 <6171>
“豊洲移転関連”で物色人気加速。
△鎌倉新書 <6184> [東証M]
東証1部または2部へ市場変更。
△ピクセラ <6731> [東証2]
東証が信用規制解除。
△あかつき本社 <8737> [東証2]
第1四半期に投資有価証券売却益を計上。
△ラ・アトレ <8885> [JQ]
ストームハーバー証券と業務協力。
▲トライSTG <2178> [東証M]
3-5月期(1Q)経常は31%減益。
▲ユニゾHD <3258>
公募増資と売り出しを実施。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)Sサイエンス <5721> 、(2)芦森工 <3526> 、(3)トーセ <4728> 、(4)土木管理 <6171> 、(5)ボルテージ <3639> 、(6)ジンズメイト <7448> 、(7)川西倉庫 <9322> 、(8)ネクステージ <3186> 、(9)日特塗 <4619> 、(10)Fスターズ <3687> 。
値下がり率上位10傑は(1)ユニゾHD <3258> 、(2)キムラタン <8107> 、(3)タカタ <7312> 、(4)大光 <3160> 、(5)スギHD <7649> 、(6)WNIウェザ <4825> 、(7)アダストリア <2685> 、(8)アグロカネシ <4955> 、(9)グリー <3632> 、(10)RSテクノ <3445> 。
【大引け】
日経平均は前日比22.37円(0.11%)高の2万0055.80円。TOPIXは前日比2.51(0.16%)高の1614.41。出来高は概算で16億0109万株。値上がり銘柄数は1117、値下がり銘柄数は767となった。日経ジャスダック平均は3274.47円(22.80円高)。
[2017年7月3日]
株探ニュース