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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):J・TEC、トヨタ、国際石開帝石

Jティッシュ <日足> 「株探」多機能チャートより
■Jティッシュ <7774>  1,270円  +16 円 (+1.3%)  本日終値
 ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>が反発。この日、名古屋市立大学病院から培養表皮の製造を受託したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回の培養表皮の製造受託は、白斑や難治性皮膚潰瘍などに対する培養表皮移植(再生医療)の臨床研究に向けて提供するもの。なお、大学病院が行う臨床研究として、白斑や難治性皮膚潰瘍などに対する培養表皮移植の取り組みは日本初で、再生医療等安全性確保法のもと、今月から実施されるとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  5,950円  +57 円 (+1.0%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が反発。テク二カル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロスから底値圏離脱の気配だ。外国為替市場で1ドル=112円台半ばまで円安が進んでいることで輸出採算向上に対する期待が膨らんでいる。市場では「このタイミングで同社株が大陽線を立てることに若干の意外感があるが、全体相場の支え役となっていることは確か。国内外機関投資家がリターンリバーサルの対象として買い直しているとみられる」(準大手証券ストラテジスト)との見方が出ていた。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,087円  +6 円 (+0.6%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>やJXTGホールディングス<5020>など原油関連株が堅調な値動きをみせた。前週末6月30日の米国株市場では、エネルギー関連セクターが買われNYダウが反発に転じたが、その背景には原油市況の調整が一巡して底入れ反発局面に入っていることが大きい。前週末にWTI原油先物価格は1ドル11セント高の1バレル=46ドル4セントと7日続伸し46ドル台を回復、これが株式市場でもリスクオンの流れに味方した。東京市場でも市況上昇で収益メリットを受ける原油関連株に有利な流れとなっている。

■コマツ <6301>  2,865.5円  +11 円 (+0.4%)  本日終値
 コマツ<6301>や日立建機<6305>、ファナック<6954>、ダイキン工業<6367>といった中国関連株がしっかり。この日、発表された6月の財新・中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.4と市場予想(49.8)を上回った。前月に比べ0.8ポイント改善した。景気判断の節目となる50を上回ったことが好感され、中国関連株の下値には買いが流入した。

■ユニゾホールディングス <3258>  2,630円  -485 円 (-15.6%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 6月30日、ユニゾホールディングス <3258> が414万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限61万株の第三者割当増資を実施すると発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の約20%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は7月10日から12日までのいずれかの日に決定。最大で約128億円の調達資金については、収益不動産への新規投資などに充てる。

■ウェザーニューズ <4825>  3,500円  -255 円 (-6.8%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 ウェザーニューズ<4825>は大幅続落。同社は30日取引終了後、18年5月期の連結業績予想を発表した。売上高は155億円(前期比6.6%増)、営業利益は23億円(同19.2%減)、最終利益は16億円(同19.5%減)を見込んでいる。前期を含む3年間(2016年6月~2019年5月)を「革新性」をテーマに交通気象のグローバル展開を目指す第4成長期のStage2とし、グローバルビジネスの加速に向け、ビジネスおよびインフラへの積極的投資を行う期間と位置づけている。さらに、(1)ビッグデータを効果的・効率的に処理する基幹インフラの見直し、(2)価値創造を高める気象観測インフラの整備、(3)ビジネス展開を加速するコラボレーション(M&Aを含む)―― 併せて、ビジネス展開・投資を、実効性を持って推進していくための人材の確保に向けた投資を継続的に行うとしている。17年5月期連結決算は売上高145億4200万円(前の期比0.2%増)、営業利益28億4600万円(同16.0%減)、最終利益19億8700万円(同9.5%減)だった。

■アダストリア <2685>  2,928円  -202 円 (-6.5%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 アダストリア<2685>が大幅反落。6月30日取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高540億6600万円(前年同期比11.4%増)、営業利益39億9600万円(同23.5%減)、純利益53億8300万円(同80.5%増)と大幅減益となったことが嫌気された。子会社アリシアが、ヤングカジュアルブランド「ページボーイ」などのブランドを展開していたアリシアの事業を承継したことが寄与したほか、「グローバルワーク」「ニコアンド」などのブランドが好調に推移し増収を確保した。ただ、春物商品の消化促進による値下げ率の上昇などで売上総利益率が悪化したほか、テレビコマーシャルなどの積極的な広告宣伝や東京本部オフィス移転に伴う費用の計上などで販管費率も上昇し利益を圧迫した。18年2月期の業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高2330億円(前期比14.4%増)、営業利益150億円(同0.6%増)、純利益119億円(同2.8%増)を見込んでいる。

■東芝 <6502>  262.5円  -9.3 円 (-3.4%)  本日終値
 東芝<6502>が10日続落。8月1日に東証1部から2部へ降格となることに伴うTOPIXや日経平均株価からの除外に伴うインデックス絡みの売りが、今月末に向け出てくることが引き続き警戒されている。また、同社は株主総会が開かれる先月28日までに半導体メモリー事業の売却契約を締結する計画だったが、間に合わず7月に入った。産業革新機構が率いる「日米韓連合」との最終調整が難航している、とも伝えられている。米ウエスタンデジタル(WD)は売却の差し止めを求めて米裁判所に訴訟を起こしており、その裁定は早ければ今月14日に出るため、その結果待ちの様相も強まっている。

■DCMホールディングス <3050>  955円  -30 円 (-3.1%)  本日終値
 DCMホールディングス<3050>が反落。6月30日の取引終了後、18年2月期の第1四半期(3~5月)連結決算を発表し、営業収益は1183億1700万円(前年同期比0.8%増)、営業利益は69億4400万円(同横ばい)だった。熊本地震の震災需要の反動により防災関連商品の販売は伸び悩んだが、昨年12月に子会社化したDCMくろがねやの連結効果などもあり増収となった。ただ、グループで4店舗を新規出店したことによる出店コストがかさみ営業収益は前年同期比で横ばいとなった。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、営業収益4568億円(前期比3.0%増)、営業利益206億円(同5.0%増)、最終利益122億円(同5.2%増)を見込んでいる。

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