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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):西武HD、しまむら、芦森工

西武HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■西武ホールディングス <9024>  2,058円  -19 円 (-0.9%)  本日終値
 大和証券は30日、JPX日経インデックス400(JPX日経400)の8月定期入れ替え予想に関するリポートを発表した。同証券は、JPX日経400の入れ替え発表は8月7日で、リバランスは同月30日に実施される予定としたうえで、35銘柄程度の入れ替え(除外は33銘柄)を予想した。新規採用候補では、西武ホールディングス<9024>、めぶきフィナンシャルグループ<7167>、オープンハウス<3288>、三井化学<4183>、サントリー食品インターナショナル<2587>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>、五洋建設<1893>、ソニー<6758>、関西電力<9503>など。除外候補は、日本郵船<9101>、名村造船所<7014>、三協立山<5932>、日揮<1963>、北洋銀行<8524>、グリー<3632>、クックパッド<2193>、ニコン<7731>、エイチ・アイ・エス<9603>、日立建機<6305>など。

■しまむら <8227>  13,640円  -120 円 (-0.9%)  本日終値
 しまむら<8227>が続落。三菱UFJ・モルガンスタンレー証券が6月30日付で投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を1万5700円から1万4600円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同社の第1四半期(3~5月)決算は、売上高1381億円(前年同期比1.7%減)、営業利益105億円(同12.7%減)となり、7四半期ぶりの営業減益となった。主力のしまむら業態中心に売上高の落ち込みが大きかったことが要因として挙げられ、これを受けて同証券の18年2月期営業利益予想を517億円から484億円へ、19年2月期を同534億円から497億円へ下方修正したことが、目標株価引き下げにつながったとしている。

■ピクセラ <6731>  285円  +60 円 (+26.7%)  本日終値
 6月30日、東証が3日売買分からピクセラ <6731> [東証2]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■芦森工業 <3526>  380円  +80 円 (+26.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 芦森工業<3526>が続急騰。売買高も前場段階で2400万株を超える活況となり、需給相場の様相を呈してきた。タカタ<7312>が手掛けていたエアバッグの代替需要に対する思惑が投機資金流入の引き金となったが、日証金では株不足状態で逆日歩(30日現在)がついており、これが踏み上げ相場の思惑につながっている。本社ビル売却は、業務効率化の一環として本社機能を大阪工場に移転・統合することを発表し、今期特損を計上するが影響は一過性のものとしてマーケットは認識した。一方、譲渡代金を積極的な設備投資などに活用するとしたことで、株価にはポジティブに作用している。

■コンセック <9895>  244円  +50 円 (+25.8%) ストップ高   本日終値
 コンセック<9895>がストップ高。東京市場では全般主力株が手掛けづらい地合いだが、個別株物色の流れは健在で特に株価200円未満に位置する低位株が軒並み動意づく展開。そのなか、同社は建設機械や工具を手掛けており、18年3月期は営業利益段階で前期比77%増と好調。小池都知事が積極推進の構えにあることでも話題の電線地中化では、今後の需要に対応して電柱解体用のワイヤソーを販売しており、投機資金の流入が一気に加速した。

■トーセ <4728>  2,829円  +500 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 トーセ <4728> がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。手がかり材料難でゲーム関連株が物色される動きが続くなか、家庭用ゲームソフトの企画・制作受託で専業最大手の同社に物色資金が集中したようだ。同社はスクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> が年内のサービス開始を目指して開発中のスマートフォン向けデジタルカードゲーム「ドラゴンクエストライバルズ」の開発担当として注目を集めている。株価は先月8日から5日連続で値幅制限上限まで買われ、6月14日には2603円まで上昇し2001年10月以来、約16年8ヵ月ぶりの高値圏に急浮上した。その後は調整含みの展開となっていたが、本日は再び物色資金が向かった。

■土木管理総合試験所 <6171>  1,733円  +300 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 土木管理総合試験所<6171>がストップ高。前週末まで2日連続のストップ高と投機資金の攻勢が強まっていたが、足もと物色人気が加速している。東京都議選は小池百合子都知事率いる「都民ファーストの会」が圧勝、49議席で第1党となったことで、小池都知事が掲げる政策に絡む銘柄群に物色の矛先が向いている。同社はインフラ関連の土質・地質調査などを手掛けており、豊洲市場への移転に絡み関連銘柄として投機資金を呼び込んでいる。人工知能(AI)の導入も含めた地中情報のビッグデータ共有システム「ロードス」の開発なども、展開材料として注目されている。

■テラ <2191>  609円  +100 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値
 テラ<2191>がストップ高。6月30日の取引終了後、レオス・キャピタルワークス(東京都千代田区)が運用する「ひふみ投信マザーファンド」を割当先とする第三者割当増資を実施すると発表しており、財務体質の安定化とそれに伴う樹状細胞ワクチンの研究開発の進展につながるとの見方から買いが入ったようだ。今回実施する第三者割当増資は、払込期日が7月18日で、発行新株数は200万株、発行価額は1株491円。調達する差引手取り概算額9億7500万円については、連結子会社であるテラファーマへの投融資資金に用いられ、日本初の膵臓がんに対する再生医療等製品としての承認取得を目指す樹状細胞ワクチンについての治験実施のための研究開発や、治験実施のための設備投資などに充当する方針としている。

●ストップ高銘柄
 エス・サイエンス <5721>  188円  +50 円 (+36.2%) ストップ高   本日終値
 DNAチップ研究所 <2397>  1,320円  +300 円 (+29.4%) ストップ高   本日終値
 夢展望 <3185>  2,025円  +400 円 (+24.6%) ストップ高   本日終値
 比較.com <2477>  1,587円  +300 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値
 SDエンターテイメント <4650>  1,658円  +300 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値
 など、22銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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