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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:サンバイオ、ネクステージ、ダイセキ

サンバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■サンバイオ <4592>  1,640円  +237 円 (+16.9%)  11:30現在
 サンバイオ<4592>が急騰。6月30日の取引終了後、米国で実施している再生細胞薬SB623の慢性期脳梗塞を対象としたフェーズ2b臨床試験に対して、カリフォルニア州再生医療機構(CIRM)から2000万ドルの補助金を獲得したと発表しており、業績上振れ期待の買いが入っているようだ。CIRMは、競争力の高い補助金プログラムなどを通して再生医療における研究開発の促進を目的に設立された州の公的組織。助成対象案件は、再生医療分野の専門家や神経疾患領域の医療機関などからなる独立審査チームによって評価・選定され、同試験は最高ランク「1」の評価で補助金を獲得したという。なお、業績への影響は現在精査中としている。

■ネクステージ <3186>  1,717円  +171 円 (+11.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 6月30日、ネクステージ <3186> が17年11月期上期(16年12月-17年5月)の連結経常利益を従来予想の11.5億円→15.7億円に36.5%上方修正。増益率が8.9%増→48.7%増に拡大し、従来の3期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。中古車販売店で販売台数と単価がともに伸び、売上が計画を上回ったことが寄与。付帯商品の収益改善や車検台数の増加なども利益上振れに貢献した。

■ダイセキ <9793>  2,646円  +150 円 (+6.0%)  11:30現在
 6月30日、ダイセキ <9793> が決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比26.6%増の23.4億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力である工場廃液の中間処理・リサイクルの顧客増加が続き、受注が伸びたことが寄与。リサイクル燃料の価格が上昇に転じたほか、鉛リサイクル事業が黒字化したことも増益に貢献した。

■トッパン・フォームズ <7862>  1,223円  +63 円 (+5.4%)  11:30現在
 トッパン・フォームズ<7862>が大幅高し、1月4日につけた年初来高値1235円を6カ月ぶりに更新している。1日付の日本経済新聞で「スマートフォン(スマホ)などの画面に使われるタッチセンサーを作る際に、レアメタル(希少金属)が不要になる技術を開発した」と報じられており、これを好材料視した買いが入っているようだ。記事によると、インク状にした銀を電子回路として吹き付ける技術を開発したという。タッチセンサーの配線素材は透明度が高いレアメタルのインジウムが採用されているが、インジウムは高価のため、同社の新技術に対するニーズは大きいとみられている。

■ケーヨー <8168>  823円  +42 円 (+5.4%)  11:30現在
 ホームセンター大手のケーヨー<8168>が3日続伸し、年初来高値を更新した。同社は6月30日取引終了後に、18年2月期第1四半期(3~5月)の単独決算を発表。営業利益は8億8200万円(前年同期比42.0%増)となり、上半期計画15億円に対する進捗率は58.8%に達した。売上高は366億8700万円(同7.1%減)にとどまったが、広告宣伝費の見直しを行うなど販売促進費の効率化を図ったことが増益に寄与した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■学研ホールディングス <9470>  3,350円  +65 円 (+2.0%)  11:30現在
 30日、学研ホールディングス <9470> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.79%にあたる35万株(金額で11億5850万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は7月3日から7月10日まで。提携先の市進HD <4645> [JQ]が同社株を売却する意向を示したことに対応する。

■Jティッシュ <7774>  1,275円  +21 円 (+1.7%)  11:30現在
 ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>が反発。この日、名古屋市立大学病院から培養表皮の製造を受託したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。今回の培養表皮の製造受託は、白斑や難治性皮膚潰瘍などに対する培養表皮移植(再生医療)の臨床研究に向けて提供するもの。なお、大学病院が行う臨床研究として、白斑や難治性皮膚潰瘍などに対する培養表皮移植の取り組みは日本初で、再生医療等安全性確保法のもと、今月から実施されるとしている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,092円  +11 円 (+1.0%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>やJXTGホールディングス<5020>など原油関連株が堅調な値動きをみせている。前週末6月30日の米国株市場では、エネルギー関連セクターが買われNYダウが反発に転じたが、その背景には原油市況の調整が一巡して底入れ反発局面に入っていることが大きい。前週末にWTI原油先物価格は1ドル11セント高の1バレル=46ドル4セントと7日続伸し46ドル台を回復、これが株式市場でもリスクオンの流れに味方した。東京市場でも市況上昇で収益メリットを受ける原油関連株に有利な流れとなっている。

■ユニゾホールディングス <3258>  2,660円  -455 円 (-14.6%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 6月30日、ユニゾホールディングス <3258> が414万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限61万株の第三者割当増資を実施すると発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の約20%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は7月10日から12日までのいずれかの日に決定。最大で約128億円の調達資金については、収益不動産への新規投資などに充てる。

■ウェザーニューズ <4825>  3,495円  -260 円 (-6.9%)  11:30現在  東証1部 下落率6位
 ウェザーニューズ<4825>は大幅続落。同社は30日取引終了後、18年5月期の連結業績予想を発表した。売上高は155億円(前期比6.6%増)、営業利益は23億円(同19.2%減)、最終利益は16億円(同19.5%減)を見込んでいる。前期を含む3年間(2016年6月~2019年5月)を「革新性」をテーマに交通気象のグローバル展開を目指す第4成長期のStage2とし、グローバルビジネスの加速に向け、ビジネスおよびインフラへの積極的投資を行う期間と位置づけている。さらに、(1)ビッグデータを効果的・効率的に処理する基幹インフラの見直し、(2)価値創造を高める気象観測インフラの整備、(3)ビジネス展開を加速するコラボレーション(M&Aを含む)―― 併せて、ビジネス展開・投資を、実効性を持って推進していくための人材の確保に向けた投資を継続的に行うとしている。17年5月期連結決算は売上高145億4200万円(前の期比0.2%増)、営業利益28億4600万円(同16.0%減)、最終利益19億8700万円(同9.5%減)だった。

■東芝 <6502>  264.3円  -7.5 円 (-2.8%)  11:30現在
 東芝<6502>が10日続落。8月1日に東証1部から2部へ降格となることに伴うTOPIXや日経平均株価からの除外に伴うインデックス絡みの売りが、今月末に向け出てくることが引き続き警戒されている。また、同社は株主総会が開かれる先月28日までに半導体メモリー事業の売却契約を締結する計画だったが、間に合わず7月に入った。産業革新機構が率いる「日米韓連合」との最終調整が難航している、とも伝えられている。米ウエスタンデジタル(WD)は売却の差し止めを求めて米裁判所に訴訟を起こしており、その裁定は早ければ今月14日に出るため、その結果待ちの様相も強まっている。

■DCMホールディングス <3050>  964円  -21 円 (-2.1%)  11:30現在
 DCMホールディングス<3050>が反落。6月30日の取引終了後、18年2月期の第1四半期(3~5月)連結決算を発表し、営業収益は1183億1700万円(前年同期比0.8%増)、営業利益は69億4400万円(同横ばい)だった。熊本地震の震災需要の反動により防災関連商品の販売は伸び悩んだが、昨年12月に子会社化したDCMくろがねやの連結効果などもあり増収となった。ただ、グループで4店舗を新規出店したことによる出店コストがかさみ営業収益は前年同期比で横ばいとなった。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、営業収益4568億円(前期比3.0%増)、営業利益206億円(同5.0%増)、最終利益122億円(同5.2%増)を見込んでいる。

■コンセック <9895>  244円  +50 円 (+25.8%) ストップ高   11:30現在
 コンセック<9895>がストップ高。東京市場では全般主力株が手掛けづらい地合いだが、個別株物色の流れは健在で特に株価200円未満に位置する低位株が軒並み動意づく展開。そのなか、同社は建設機械や工具を手掛けており、18年3月期は営業利益段階で前期比77%増と好調。小池都知事が積極推進の構えにあることでも話題の電線地中化では、今後の需要に対応して電柱解体用のワイヤソーを販売しており、投機資金の流入が一気に加速した。

■土木管理総合試験所 <6171>  1,733円  +300 円 (+20.9%) ストップ高   11:30現在
 土木管理総合試験所<6171>がストップ高。前週末まで2日連続のストップ高と投機資金の攻勢が強まっていたが、足もと物色人気が加速している。東京都議選は小池百合子都知事率いる「都民ファーストの会」が圧勝、49議席で第1党となったことで、小池都知事が掲げる政策に絡む銘柄群に物色の矛先が向いている。同社はインフラ関連の土質・地質調査などを手掛けており、豊洲市場への移転に絡み関連銘柄として投機資金を呼び込んでいる。人工知能(AI)の導入も含めた地中情報のビッグデータ共有システム「ロードス」の開発なども、展開材料として注目されている。

■テラ <2191>  609円  +100 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 テラ<2191>がストップ高。6月30日の取引終了後、レオス・キャピタルワークス(東京都千代田区)が運用する「ひふみ投信マザーファンド」を割当先とする第三者割当増資を実施すると発表しており、財務体質の安定化とそれに伴う樹状細胞ワクチンの研究開発の進展につながるとの見方から買いが入っているようだ。今回実施する第三者割当増資は、払込期日が7月18日で、発行新株数は200万株、発行価額は1株491円。調達する差引手取り概算額9億7500万円については、連結子会社であるテラファーマへの投融資資金に用いられ、日本初の膵臓がんに対する再生医療等製品としての承認取得を目指す樹状細胞ワクチンについての治験実施のための研究開発や、治験実施のための設備投資などに充当する方針としている。

●ストップ高銘柄
 DNAチップ研究所 <2397>  1,320円  +300 円 (+29.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 パスポート <7577>  850円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   11:30現在
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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