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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:Jフロント、トランスコス、フロンテオ

Jフロント <日足> 「株探」多機能チャートより
■Jフロント <3086>  1,752円  +145 円 (+9.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 28日、J.フロント リテイリング <3086> が決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結税引き前利益が前年同期比42.3%増の136億円に拡大して着地したことが買い材料視された。インバウンド消費や富裕層による高額品消費の回復を背景に百貨店事業が堅調に推移する中、大丸松坂屋における社宅売却益の発生に加え、渋谷パルコの再開発事業に伴う営業収益の計上などが利益を押し上げた。上期計画の213億円に対する進捗率は64.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■トランス・コスモス <9715>  2,674円  +142 円 (+5.6%)  11:30現在
 トランス・コスモス <9715> が8連騰。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が28日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」、目標株価3100円に新規設定したことが買い材料視された。リポートでは、長時間労働是正による人手不足の加速や、同一労働同一賃金導入によるアウトソース化の進展などでBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)市場の拡大が続くと報告。同社はBPO市場で同業と比べて広範な業務領域を持っており、中長期的に高い利益成長が期待できると評価している。

■FRONTEO <2158>  865円  +37 円 (+4.5%)  11:30現在
 FRONTEO<2158>が反発、前日にひと押し入れたものの、ここ上値指向が鮮明で時価は2月初旬以来の高値水準にある。同社は米国での訴訟支援を主要業務とするが、人工知能(AI)を活用したビッグデータ解析事業を展開しており、AI関連の有力株として注目されている。直近では28日に、個人向けの人工知能搭載ロボット「kibiro(キビロ)」のコミュニケーション機能を強化したことを発表しており、株価の刺激材料となった。

■日比谷総合設備 <1982>  1,938円  +57 円 (+3.0%)  11:30現在
 28日、日比谷総合設備 <1982> が18年3月期の連結最終利益を従来予想の30億円→73億円に2.4倍上方修正。従来の42.4%減益予想から一転して40.2%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。持分法適用会社である日本メックスの株式売却に伴い、売却益約43億円が発生することが最終利益を押し上げる。日本メックスが実施する自己株式取得に応じ、保有株の一部を売却する。

■竹内製作所 <6432>  2,053円  +52 円 (+2.6%)  11:30現在
 竹内製作所<6432>が5日続伸と上値追いを加速させている。同社は海外売上比率が高く、欧米を中心にミニショベルなど小型建機で高水準のシェアを確保している。今期も数量ベースで好調な伸びが続いており、会社側計画は上振れする可能性も意識されている。また、通期想定為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=118円で設定しており、実勢は対ドル、対ユーロともに円安が進行していることで、輸出採算向上への期待が高まっている。

■DIC <4631>  4,030円  +95 円 (+2.4%)  11:30現在
 DIC<4631>が反発している。同社は28日、カラーフィルター用ブルー顔料の生産設備の増設を決めたと発表。売上高を2021年までに16年比で1.5倍に高めるとしており、業績への寄与などが期待されているようだ。カラーフィルター用ブルー顔料は、テレビやスマートフォンなどの液晶および有機ELディスプレーで使用されており、同社がグローバルトップシェアを持つ。同社では、新興国の経済成長による需要の増大とパネルの大型化による顔料使用量の増加で、25年までは年率3.5%程度成長するとみている。

■ミルボン <4919>  6,300円  +140 円 (+2.3%)  11:30現在
 ミルボン<4919>が反発。28日取引終了後、17年12月期第2四半期累計(16年12月21日~17年6月20日)の連結決算を発表し、売上高は149億5600万円(前年同期比5.2%増)、営業利益は23億3300万円(同3.7%減)だったことが好感されている。染毛剤部門で欧米人のように自由なカラーデザインを楽しめる「オルディーブアディクシー」が好調に推移していることに加え、中国・韓国をはじめとする東アジア、東南アジアの伸長も増収に寄与した。一方、工場増設の影響で営業利益は減益となった。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高327億円、営業利益55億5000万円、最終利益35億8000万円を見込んでいる。同時に、19年12月期を最終年度とする中期事業構想について、先行投資として販管費を10億円増額すると発表した。これにより、19年12月期営業利益予想は従来の70億円から60億円へ引き下げた。

■三菱UFJ <8306>  763.2円  +16 円 (+2.1%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>がカイ気配で始まり6日続伸と戻り歩調鮮明、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>も上値指向継続とメガバンクに買いが集まっている。前日の米国株市場では、米10年債利回りが上昇したことを好感、ゴールドマン・サックスやシティグループ、JPモルガンなどの大手金融株が大幅高に買われており、東京市場でもこれに追随する動きとなっている。特にメガバンクのなかでも戻り足の強い三菱UFJは、テクニカル的にも26週移動平均線を上回り、上昇トレンド転換を印象づけている。

■住友倉庫 <9303>  708円  +8 円 (+1.1%)  11:30現在
 28日、住友倉庫 <9303> が発行済み株式数の7.76%にあたる1520万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は6月30日。

■ジェイテクト <6473>  1,635円  +16 円 (+1.0%)  11:30現在
 ジェイテクト<6473>は3日続伸。同社は28日取引終了後、モロッコに同社としては初めての電動パワーステアリングシステム製造・販売拠点を9月に設立すると発表した。これまで、世界各地で培ってきた電動パワーステアリングの技術、生産ノウハウを生かし、安定した高品質の製品を生産し、北アフリカ地域を中心とした自動車産業の発展に貢献するとしている。製造設備への投資額は約31億円で、19年2月竣工、20年央の生産開始を目指す。開始時点での生産能力は年産約23万台。

■アドバンテスト <6857>  1,965円  +17 円 (+0.9%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>が反発、一時2000円大台を回復した。同社は半導体テスター大手で、世界的な需要拡大が続く半導体メモリーの設備投資需要の取り込みが期待されている。特に、立体方向に積層化した3次元NAND型メモリー向けテスターに引き合い旺盛で中期成長期待が高い。ここ、同社も含め半導体関連株は調整色をみせていたが、前日の米国株市場で大幅高となったエヌビディアをはじめ半導体セクターが軒並み高に買われ、フィラデルフィア半導体株指数も反発に転じていることから、同社株にも追い風となっている。

■TKC <9746>  3,285円  +20 円 (+0.6%)  11:30現在
 29日、TKC <9746> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.57%にあたる15万株(金額で5億1000万円)を上限に、29日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は28日終値の3265円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■西武ホールディングス <9024>  2,103円  +2 円 (+0.1%)  11:30現在
 西武ホールディングス<9024>は5日ぶりに反発。SMBC日興証券は28日、同社株の投資評価「1」と目標株価2400円を継続した。同社による、高輪・品川エリア、芝公園の再開発ポテンシャルを確認。2020年以降、順次大型再開発が動き始める可能性があるとみている。短中期の18年3月期と19年3月期については、ホテル事業と不動産事業の利益成長による増益を予想している。

■ニトリホールディングス <9843>  15,080円  -1,080 円 (-6.7%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 ニトリホールディングス<9843>は大幅安で3日続落。同社は28日取引終了後、18年2月期の第1四半期(2月21日~5月20日)連結決算を発表。売上高は1475億1600万円(前年同期比7.6%増)、営業利益は257億1900万円(同5.6%減)、最終利益は190億8100万円(同12.8%増)だった。第1四半期連結累計期間では、百貨店をはじめとして都市部への出店を加速させたことにより新たな客層を獲得し、都市部でのシェアは大きく拡大した。これにより売上高は前年同期に比べ伸長したものの、 前年同期の9店舗の出店に対して当第1四半期連結累計期間では24店舗を出店したため、人件費や展示什器費などの新規出店にかかるコストの増加による販管費率の上昇などにより、前年同期との比較では増収減益の結果となった。

●ストップ高銘柄
 DNAチップ研究所 <2397>  870円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在
 ジーンズメイト <7448>  576円  +80 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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