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【市況】東京株式(大引け)=111円高、円安など追い風にリバウンド期待の買い

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 16日の東京株式市場は、買い優勢の展開となり日経平均株価は切り返しに転じた。為替の円安が追い風となったが、買い一巡後は上げ幅を縮小した。

 大引けの日経平均株価は前日比111円44銭高の1万9943円26銭と5日ぶり反発。東証1部の売買高概算は22億8556万株、売買代金概算は3兆1900億円。値上がり銘柄数は1237、対して値下がり銘柄数は652、変わらずは129銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数が軟調だったものの、外国為替市場で1ドル=111円台とドル高・円安に振れたことなどを受けて目先リバウンド狙いの買いが流入した。日経平均は前日まで4日続落で値ごろ感も意識され、押し目買いの動きが強まった。日銀の金融政策決定会合は昼ごろに金融政策の現状維持を決定、マーケットは織り込み済みではあったが、日米金利差拡大が意識されるなかで、為替の円安期待が全体相場を支えた。ただ、日経平均は後場寄りに2万円大台を回復する場面もあったが、利益確定売り圧力も強く、その後は次第に伸び悩む展開となり終盤に手仕舞い売りが出た。売買代金はメジャーSQ算出日の6月9日以来、5営業日ぶりに3兆円を超えている。

 個別では、NTT<9432>が上昇、ソフトバンクグループ<9984>も買い優勢だった。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>がしっかり、第一生命ホールディングス<8750>も堅調。芦森工業<3526>が急騰、レナウン<3606>も物色人気となった。パソナグループ<2168>が値を飛ばし、共英製鋼<5440>、エムティーアイ<9438>なども買われた。日清オイリオグループ<2602>、日本電気硝子<5214>も高い。

 半面、任天堂<7974>が上昇一服、東京エレクトロン<8035>も軟調。すかいらーく<3197>も値を下げた。エンシュウ<6218>が利益確定売りに押され、フージャースホールディングス<3284>、レオン自動機<6272>も売られた。トーセ<4728>が下落、オルトプラス<3672>も安い。アスクル<2678>、ネットワンシステムズ<7518>も水準を切り下げた。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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