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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):コメダ、技研製、東エレク

コメダ <日足> 「株探」多機能チャートより
■コメダホールディングス <3543>  1,878円  -96 円 (-4.9%)  本日終値
 9日、コメダホールディングス <3543> が筆頭株主のMBKパートナーズ系のファンドが保有する1195万6000株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数は最大で1374万9300株と発行済み株式数の約31%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は19日から22日までのいずれかの日に決定される。

■技研製作所 <6289>  2,640円  -108 円 (-3.9%)  本日終値
 9日、技研製作所 <6289> [東証2]が93万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限37万9500株の第三者割当増資を実施するほか、同社北村精男社長による160万株の株式売り出しを行うと発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の5.14%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は6月19日から22日までのいずれかの日に決定。最大で約33億円の調達資金については、研究開発資金やレンタル用機械増産資金などに充てる。

■東京エレクトロン <8035>  16,395円  -510 円 (-3.0%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>、SUMCO<3436>など半導体関連株が軒並み安。前週末の米国株市場ではハイテク比率の高いナスダック指数が急落、インテルのほかエヌビディアやザイリンクスなどの半導体関連株が大きく下げ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4%超の下落と7日ぶりに急反落した。この流れが東京市場にも波及する格好となった。ただ、為替は1ドル=110円台前半で比較的落ち着いた動きとなっており、大きく下押す場面では押し目買いも想定され、売り一巡後の動きが注目される。

■マーベラス <7844>  1,113円  -31 円 (-2.7%)  本日終値
 マーベラス<7844>は5日続落。前週末9日の取引終了後、同社とアイディアファクトリー(東京都豊島区)およびKADOKAWA(東京都千代田区)の3社による共同企画で展開するスマートフォン向けゲームアプリ「戦刻ナイトブラッド」が、累計100万ダウンロード(DL)を突破したと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。「戦刻ナイトブラッド」は、3社による女性向け大型プロジェクト「『戦ブラ』プロジェクト」の第1弾ゲームアプリ。天下統一を目指す吸血鬼や人狼の武将達がプレイヤーである「私」を巡り熱く激しい戦いを繰り広げる“戦国恋愛ファンタジー”で、5月29日のサービス開始前までに事前登録が60万人を突破していたが、サービス開始以降も順調にDL数を伸ばし100万DLを突破した。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,228円  -248 円 (-2.6%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は反落。主力株中心に目先利益確定の動きが強まるなかで、5月下旬以降、全体相場の牽引役だった同社株にも利食い売り圧力が顕在化した。同社がサウジアラビアなどと共同で発足させた巨大ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」で米エヌビディアの株式を取得するなどの報道が、人工知能(AI)関連株人気と相まって同社株の上昇を後押ししたが、直近エヌビディアが大きく株価を下げたこともあり、それに歩調を合わせる形で水準を切り下げている。もっとも下値では押し目買いも厚く、前週末にマドを開けて一時700円高と値を飛ばした割に押し幅は浅い。

■村田製作所 <6981>  15,595円  -410 円 (-2.6%)  本日終値
 村田製作所<6981>が400円を超える下げをみせたほか、アルプス電気<6770>、TDK<6762>など日本を代表する電子部品株への売りが目立つ。前週末の米国株市場では、これまで相場の牽引役だったアップルが4%近い下げをみせ、全体地合いに水を差す格好となった。この流れが東京市場にも伝播しており、米アップルの有力サプライヤーである電子部品各社の株価も目先は利益確定を急ぐ売りを誘っている。

■任天堂 <7974>  34,020円  -800 円 (-2.3%)  本日終値
 任天堂<7974>が反落。売買代金はソフトバンクグループ<9984>を押さえて東証1部上場銘柄のなかでトップ、売り上げ好調な「ニンテンドースイッチ」の増産観測などを背景に個人投資家を中心とした物色資金を呼び込み、ここまでゲーム関連株人気を先導してきた銘柄でもある。しかしPERは90倍を超え、実態よりも需給先行の上昇であっただけに、足もと利益確定の売りに押される展開を余儀なくされている。もっとも現状は中期上昇トレンド自体に変化なく、深押ししても下値は25日移動平均線の3万2000円近辺が下限として意識されそうだ。

■キーエンス <6861>  49,060円  -1,130 円 (-2.3%)  本日終値
 キーエンス<6861>、ファナック<6954>など値がさの設備投資関連株が軟調。全体相場が足もとリスク回避の流れとなるなか、きょう取引開始前に内閣府から発表された4月の機械受注は民間設備投資の先行指標である「船舶、電力を除く民需」の受注額が前月比3.1%減と事前の市場コンセンサスを下回った。これが、設備投資関連株には逆風材料として働いている。

■アールエイジ <3248>  891円  +150 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値
 アールエイジ <3248> [東証M] が連日のストップ高に買われ、年初来高値を更新した。同社は8日に上期業績の上方修正を発表し、翌日値幅制限いっぱいまで買われた。9日には上期実績と今期配当予想の増額を発表しており、これを評価する買いが向かっている。9日に発表した17年10月期上期(16年11月-17年4月)の連結経常利益は前年同期比95.3%増の3.3億円に拡大して着地した。主力の不動産管理運営事業の伸長に加え、不動産開発事業で販売案件の成約件数が増加したことで大幅増益を達成した。通期計画の4.4億円に対する進捗率は75.5%に達しており、業績上振れが期待される状況だ。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の21円→23.5円(前期は21円)に増額修正している。

■ケア21 <2373>  3,295円  +501 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 ケア21<2373>がストップ高し年初来高値更新。前週末9日の取引終了後、17年10月期の連結業績予想について、最終損益を4億円から7億円(前期2億3000万円の赤字)へ上方修正したことが好感されたようだ。投資有価証券売却益5億1200万円を特別利益として計上したことなどが要因としている。なお、売上高250億円(前期比10.8%増)、営業利益10億円(同2.5倍)は従来予想を据え置いている。同時に発表した第2四半期累計(16年11月~17年4月)決算は、売上高119億9900万円(前年同期比10.3%増)、営業利益2億8200万円(同14.8倍)、最終損益4億3900万円の黒字(前年同期4700万円の赤字)だった。施設の新規開設が予定通りに進んだほか、稼働率改善に向けた営業施策が奏功し、従来予想の営業利益2億円を上振れて着地した。

■コーセーアールイー <3246>  1,381円  +300 円 (+27.8%) ストップ高   本日終値
 コーセーアールイー <3246> [東証2]が連日ストップ高に買われ、上場来高値を更新した。同社は8日に決算を発表。18年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益が前年同期比5.0倍の11.8億円に急拡大して着地したことが材料視された。ファミリーマンション、資産運用型マンションともに引き渡し件数が大きく増加し、前期比2.9倍の大幅増収を達成した。第1四半期実績だけで通期計画の8.9億円に対する進捗率が87.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが続いている。

●ストップ高銘柄
 Oak キャピタル <3113>  281円  +80 円 (+39.8%) ストップ高   本日終値
 ピクセラ <6731>  389円  +80 円 (+25.9%) ストップ高   本日終値
 ASJ <2351>  1,592円  +300 円 (+23.2%) ストップ高   本日終値
 トーセ <4728>  1,703円  +300 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 など、13銘柄

●ストップ安銘柄
 モブキャスト <3664>  1,052円  -300 円 (-22.2%) ストップ安   本日終値
 シャノン <3976>  3,370円  -700 円 (-17.2%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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