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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アンジェス、ポールHD、積水ハウス

アンジェス <日足> 「株探」多機能チャートより
■アンジェス MG <4563>  503円  +80 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 アンジェス MG<4563>がストップ高。大阪大学発祥の創薬ベンチャーとして遺伝子医薬品の開発を進めているが、ここにきて思惑高の動きを強めている。10日付の日本経済新聞は、「(同社は)特別な機能を持つ遺伝子を使い血管の病気を治す遺伝子治療について、今年10月をめどに厚生労働省に製造販売の承認を申請する。承認されれば国内初の遺伝子治療薬となる」と伝えており、これを材料視する買いが株価を押し上げる格好となった。

■ポールHD <3657>  1,715円  +167 円 (+10.8%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 9日、ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス <3657> が決算を発表。18年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益が前年同期比2.4倍の5.2億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主力のデバッグ・検証事業で「プレイステーション4」向けソフトのデバッグ業務が増加したことが寄与。ネットサポート事業の黒字転換も大幅増益に貢献した。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の2.18%にあたる40万株(金額で6億8000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表。これを受けて、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■キッツ <6498>  990円  +92 円 (+10.2%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 キッツ<6498>が年初来高値更新。大和証券が前週末9日付のリポートで、投資判断を「3」から「2」へ、目標株価を850円から1200円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では、2016年の銅価格上昇を受けて4月に国内での値上げを発表しており、来期に向けてピーク営業利益の更新が視野に入ってきたと指摘。4月に代理店からの仮需が発生したことに加え、大型案件向けや価格協定を締結済みの顧客向けなども寄与する見込みとしている。18年3月期営業利益予想は従来の96億円から105億円(会社計画100億円)へ、19年3月期は同106億円から130億円へ見通しを引き上げた。

■カナモト <9678>  3,585円  +230 円 (+6.9%)  本日終値
 カナモト<9678>が大幅続伸し年初来高値を更新。9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(16年11月~17年4月)連結決算が、売上高792億1000万円(前年同期比15.4%増)、営業利益99億9300万円(同16.1%増)、純利益64億6800万円(同30.2%増)と2ケタ営業増益だったことが好感された。昨年発生した熊本地震、鹿児島台風災害、北海道台風災害の復旧活動を受けて、北海道や九州を中心に建設関連需要が堅調に推移したことに加えて、東京五輪関連工事や首都圏の大規模再開発工事が漸次着工されたことから、建設機械のレンタル需要が堅調に推移し、業績を牽引した。なお、17年10月期通期業績予想は、売上高1558億円(前期比7.5%増)、営業利益171億3000万円(同13.2%増)、純利益107億3000万円(同32.5%増)の従来予想を据え置いている。

■東邦亜鉛 <5707>  451円  +17 円 (+3.9%)  本日終値
 東邦亜鉛<5707>が逆行高。400円台前半の底練りから離脱気配を強めてきた。ここ中国景気減速への懸念が後退するなか銅をはじめ非鉄市況が戻り歩調にある。亜鉛市況も、前週末9日のロンドン金属取引所(LME)で大幅続伸しており、同社株には強い追い風として意識されている。同社の18年3月期業績は営業4割減益の見通しながら、株価面では既に織り込みが進んでおり、足もとは業績上振れの可能性を意識し始めたようだ。

■日揮 <1963>  1,788円  +65 円 (+3.8%)  本日終値
 日揮<1963>が3日続伸。前週末9日の取引終了後、アルジェリア国営炭化水素公社(ソナトラック社)から、同国ハッシメサウド地区で計画している原油集積・処理設備建設プロジェクトを約700億円で受注したと正式に発表しており、業績への貢献を期待した買いが入ったようだ。ソナトラック社がハッシメサウド地区北部で進めている新規油田開発において、新規に開発される複数の生産井から産出される原油の集積設備、および原油・ガス・水の分離を行う処理設備の設計・調達・建設・試運転役務を受注したという。なお、納期は20年末を予定している。

■大王製紙 <3880>  1,488円  +46 円 (+3.2%)  本日終値
 大王製紙<3880>が4日続伸。紙パルプ業界上位のシェアを有し、特に注力する家庭紙ではトップに位置しており、「(家庭紙)はインバウンド需要などが売り上げ拡大に寄与している」(国内中堅証券)状況。家庭紙で実績の高い日清紡ペーパープロダクツ(現ダイオープロダクツ)を買収したことで、18年3月期はこの効果発現から営業利益段階で前期比6%増の250億円を見込んでいる。また、中国で紙おむつの販売が急速に伸びており、海外事業の成長が今・来期の業績に反映されるとの思惑も出ている。

■積水ハウス <1928>  1,945円  +48 円 (+2.5%)  本日終値
 9日、積水ハウス <1928> が決算を発表。18年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益が前年同期比38.4%増の354億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の賃貸住宅事業で3、4階建てを中心に利益率の高い住宅の販売が伸びたことが寄与。国際事業の黒字化に加え、継続的なコスト削減や為替差損の減少なども大幅増益に貢献した。

■王将フードサービス <9936>  4,170円  +80 円 (+2.0%)  本日終値
 王将フードサービス<9936>が後場一段高。午後1時30分ごろに株主優待制度の拡充を発表しており、これを好材料視した買いが入った。従来、9月末および3月末時点の株主に行っていた株主優待食事券の贈呈に関して、変更前は所有株数に応じて1000円分(年間2000円分)から6000円分(同1万2000円分)を贈呈していたが、これを2000円分(同4000円分)から1万2000円(同2万40000円分)に引き上げるとしている。なお、3月末時点で100株以上所有の株主に対して行っている株主優待カードの贈呈に関しては変更しない。

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