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2017年06月11日09時15分

【市況】【杉村富生の短期相場観測】 ─ 最先端分野ではアメリカ企業が圧倒的な強さ!

株式評論家 杉村富生

「最先端分野ではアメリカ企業が圧倒的な強さ!」

●イノベーション・バブルの様相が鮮明に!

 外部環境は相変わらず、不透明である。もちろん、株式市場は悪材料に慣れたというか、打たれ強くなっている。いや、あまり気にしていない。世界的にはイノベーション・バブルの様相が鮮明だ。主力のIT企業に投資マネーが大量に流入している。

 アップル、アルファベット(グーグル)、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブック(世界ベースの時価総額ランキング1~5位→いずれもアメリカ企業)の時価総額は2兆9300億ドル(約325兆円)に達する。

 このほか、ランキングのベストテンには同じくアメリカ企業のバークシャー・ハザウェイ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、エクソンモービル(6~8位)が入っている。9位はテンセント(中国企業)、10位はアリババ(同)だ。日本企業の存在感は乏しい。トヨタ自動車 <7203> の39位が最高である。

 悲しい話だが、AI(人工知能)IoTクラウド情報セキュリティビッグデータなどの最先端分野においてはアメリカ、中国、イスラエル(企業)などが先行している。アメリカではAIのエヌビディア、電気自動車のテスラなど新興企業の台頭が著しい。“小物”はともかく、日本企業は完全にカヤの外じゃないか。

●投資戦術「コバンザメ作戦」を提唱!

 ソフトバンクグループ <9984> がイギリスの半導体メーカーのARMを3.7兆円で買収、エヌビディアに4000億円を投資するなど、積極的に動いているのは将来を見据えた当然の経営戦略だろう。

 こうした状況下、筆者は株式投資の有効な戦術のひとつに「コバンザメ作戦」を提唱している。どういうことか。文字通り、有力企業にくっついているコバンザメ企業を狙う作戦だ。例えば、マイクロソフトとビッグデータ分野で連携を強化しているフォーカスシステムズ <4662> 、エヌビディアと提携している日本サード・パーティ <2488> [JQ]、エヌビディアと協業のフュートレック <2468> [東証2]、グーグルの次世代テレビ開発計画に参加のピクセラ <6731> [東証2]を徹底して攻める。

 強力なサメのそばにいれば安全だし、それなりの成長が期待できる。イスラエル企業の情報セキュリティ製品を販売しているアズジェント <4288> [JQ]、テスラに内装材を供給している第一化成 <4235> [JQ]などもそうだ。もちろん、医療ビッグデータのAWSホールディングス <3937> [東証M]、3D映像システムのアスカネット <2438> [東証M]、水晶振動子のリバーエレテック <6666> [JQ]などのように、技術力を武器に独自に展開している企業もある。

2017年6月8日 記

株探ニュース

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