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【市況】31日の米国市場ダイジェスト:ダウは20ドル安、長期金利低下で金融株に売り

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウは20ドル安、長期金利低下で金融株に売り

NYダウ ナスダック
終値:21008.65 終値:6198.52
前日比:-20.82 前日比:-4.67
始値:21048.46 始値:6221.63
高値:21051.70 高値:6221.99
安値:20942.57 安値:6164.07

31日の米国株式相場は下落。ダウ平均は20.82ドル安の21008.65、ナスダックは4.67ポイント安の6198.52で取引を終了した。原油安が嫌気されたほか、米国債利回りの低下で金融株を中心に売りが広がり、軟調推移となった。地区連銀経済報告(ベージュブック)では全体的に景気が緩やかに拡大したとの認識が示されたが、個人消費が弱まったこともあり、相場への影響は限定的だった。セクター別では、自動車・自動車部品や医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で銀行やテクノロジー・ハード・機器が下落した。

アパレルのマイケル・コース(KORS)は1-3月期の既存店売上高が予想を下回り、下落。大手行のJPモルガン(JPM)とバンク・オブ・アメリカ(BAC)は、相次いで経営幹部が4-6月期のトレーディング収入の減少を予想し軟調推移。エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)は、スポーツチャンネルESPNの契約者数が速いペースで減少を続けていることが報じられ、売られた。一方で、ITサービスのIBM(IBM)はサイバー犯罪に対抗するためにネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)と提携し、買われた。

モルガンスタンレーは、原油相場が軟調に推移するとの予想から石油探査・生産会社の目標株価を一律16%引き下げた。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米経済指標悪化、米株安・長期金利低下でドル売り優勢

31日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円91銭から110円49銭まで下落し、110円78銭で引けた。米国の5月シカゴ購買部協会景気指数が当初発表で予想以上に低下し、4月中古住宅販売成約指数が予想外に2カ月連続減少したことで、米株安・長期金利低下によるドル売り・円買いが優勢になった。

ユーロ・ドルは1.1211ドルから1.1252ドルまで上昇。引き続き月末絡みのユーロ買い需要がみられ、米経済指標の悪化を受けたドル売りも強まった。ユーロ・円は124円17銭から124円56銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.2839ドルから1.2921ドルまで上昇。英保守党が労働党との支持率の差を再び拡大したことを好感したポンド買いが継続した。ドル・スイスフランは0.9726フランから0.9670フランまで下落した。


■NY原油:続落で48.32ドル、根強い供給過剰感が売り圧力に

NY原油先物は続落(NYMEX原油7月限終値:48.32↓1.34)。47.73ドルまで下落した後、48.61ドルまで上昇した。減産合意の順守を免除されているリビアやナイジェリアの増産観測から、根強い供給過剰感が売り圧力になったもよう。ただ、米国の5月シカゴ購買部協会景気指数が当初発表の低下から上昇に訂正された辺りから買い戻しが優勢になり、下落幅を縮小した。翌日に米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)発表を控えていることも、ある程度の反発につながったとみられる。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  22.41ドル -0.50ドル(-2.18%)
モルガン・スタンレー(MS) 41.74ドル -0.54ドル(-1.28%)
ゴールドマン・サックス(GS)211.26ドル -7.16ドル(-3.28%)
インテル(INTC)      36.11ドル -0.07ドル(-0.19%)
アップル(AAPL)      152.76ドル -0.91ドル(-0.59%)
アルファベット(GOOG)   946.86ドル -11.02ドル(-1.13%)
フェイスブック(FB)    151.46ドル -0.92ドル(-0.60%)
キャタピラー(CAT)     105.43ドル -0.04ドル(-0.04%)
アルコア(AA)       32.94ドル -0.05ドル(-0.15%)
ウォルマート(WMT)     78.6ドル +0.45ドル(+0.58%)
スプリント(S)       8.49ドル +0.05ドル(+0.59%)

《HT》

 提供:フィスコ

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