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【市況】明日の株式相場見通し=主力銘柄は見送り姿勢、中小型株への押し目買い活発

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(1日)の東京株式市場は、引き続き手掛かり材料不足の地合いのなか、円相場にらみの方向感に乏しい推移となりそうだ。日経平均株価はきょうまで4日続落となったものの、26日を除いた今週に入ってからの3日間の下落幅は合計しても36円幅にとどまっている。

 市場関係者からは「きょうの終値では、焦点となっている日経平均株価の25日移動平均線(1万9609円14銭=31日)を維持した。一方で、東証1部の騰落レシオ25日移動平均は129.30%まで低下している。4月後半から五月前半に掛けての短期急騰相場に対する過熱感が徐々に沈静化するなかで、中小型の好業績銘柄への押し目買い意欲は根強いものの、為替相場など外部環境の影響を受けやすい主力銘柄への見送り姿勢は依然として強いままだ」との見方が出ていた。

 31日の東京株式市場は、前日の米国株市場が下げたことや、外国為替市場での円高傾向を受け、引き続き日経平均株価は軟調な展開となるなかで、下値に対しての抵抗力もみせた。日経平均株価終値は、前日比27円28銭安の1万9650円57銭と4日続落した。

 日程面では、東京都議会定例会が開会、1~3月期の法人企業統計、5月の新車販売台数、三菱重工業<7011>および宇宙航空研究開発機構(JAXA)による「みちびき2号機」(準天頂衛星)を搭載したH2Aロケットの打ち上げに注目。海外では、欧州連合(EU)・中国サミット(2日まで)、ブラジル1~3月期のGDP、米5月のADP雇用統計、米5月のISM製造業景況感指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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