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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ベルーナ、フロンテオ、東エレク

ベルーナ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ベルーナ <9997>  1,307円  +108 円 (+9.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 ベルーナ<9997>が急反発し、年初来高値を更新している。岩井コスモ証券が30日付で投資判断「B+」を継続しつつ、目標株価を900円から1360円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では同社について、ミセス層に圧倒的な顧客基盤を有しており、縮小するカタログ通販業界での残存者メリットを享受しつつ、ネット販売の強化で事業拡大が進むと評価。業績は前期営業利益3割増に続き、今期も2ケタ増益で最高益更新が見込まれることに加えて、積極的なM&Aやプロパティ(不動産)事業への投資実行で、中計の目標である19年3月期営業利益160億円の達成に向けて収益拡大が続くと見込んでいる。

■FRONTEO <2158>  792円  +43 円 (+5.7%)  11:30現在
 FRONTEO<2158>が急伸。30日の取引終了後、子会社FRONTEOコミュニケーションズの人工知能搭載ロボット「Kibiro(キビロ)」とオフィス24(東京都新宿区)の「MOT/Phone(モット/フォン)受付システム」を連携させた受付サービスを共同開発すると発表した。「Kibiro受付パッケージ」は、概要企業のエントランス・受付に「Kibiro」、「MOT/Phone受付システム」(タブレット)を設置することで利用できるサービス。事前に「MOT/Cloud(モット/クラウド)」に登録された来客情報(相手先名称、時間、人数、場所、当方担当者など)とデータ連携したKibiroが来客を検知すると音声で案内を開始し、受付担当となって来客をもてなすという。両社では、6月から法人を対象に「Kibiro受付パッケージ」の販売およびサービスを開始し、今後はホテル向けのコンシェルジュサービスや美容・エステサロン向けカウンセリングサービスなどさまざまな業種に向けたサービスを共同で開発する予定としている。

■ASB機械 <6284>  3,465円  +165 円 (+5.0%)  11:30現在
 日精エー・エス・ビー機械 <6284> が大幅続伸し、12日に付けた年初来高値3495円と同値まで買われた。同社はペットボトルなど食品、飲料容器成形機の世界大手。株価は9日に発表した決算が評価され、12日に年初来高値まで上昇。その後、利益確定売りに押される展開が続いたが、本日は買い戻す動きが優勢となっている。なお、3945円は1991年以来、約26年ぶりの高値水準となる。9日に発表した17年9月期上期(16年10月-17年3月)の連結経常利益は前年同期比11.4%増の27.2億円に伸び、従来の30.4%減益予想から一転して増益で着地した。海外主要市場を中心に成形機の販売が想定より伸びたうえ、円安による為替差益の発生も利益を大きく押し上げた。

■富士機械製造 <6134>  1,717円  +69 円 (+4.2%)  11:30現在
 富士機械製造<6134>が続伸。東海東京調査センターが30日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続する一方、目標株価を1480円から2050円へ引き上げたことが好感されているようだ。同社のチップマウンターはスマートフォン関連EMSの顧客層が広がっており、スマートフォン以外でも通信基地局や車載機器向けに堅調な受注状況が続いていると評価。また、電子部品メーカーも新規投資の動きが出ているもようとして、同センターでは18年3月期業績を売上高980億円(前年比13.4%増)、営業利益150億円(同53.2%増)と、会社計画の売上高960億円、営業利益135億円よりも強気で予想している。

■三井金属 <5706>  438円  +13 円 (+3.1%)  11:30現在
 三井金属<5706>が続伸し、年初来高値を更新している。大和証券が30日付で投資判断を「2」から「1」とし、目標株価を490円から550円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、17年度に関してはPPC(パンパシフィック・カッパー)における製錬所定修などのコストアップを織り込み、営業利益予想を337億円から314億円へ下方修正したが、18年度に関してはICパッケージ回路基板用途のキャリア付極薄銅箔マイクロシンの販売数量前提引き上げや、カセロネス銅鉱山の収益改善見通しを新たに織り込み同370億円から387億円へ上方修正した。さらに、19年度もマイクロシンの拡販を主因に前年度比で増益トレンドが続くと予想している。マイクロシンのスマートフォン新規用途向けに関しては、既に採用している先端スマホメーカー2社に加えて、中華系スマホメーカー1社が採用を検討していると見られ、拡販に向けたシナリオが徐々に現実化しつつあるとしており、これに対して株価は織り込み不足と指摘している。

■東京エレクトロン <8035>  15,840円  +190 円 (+1.2%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連が高いほか、シリコンウエハーを手掛けるSUMCO<3436>、信越化学工業<4063>やフォトレジストを手掛ける東京応化工業<4186>など半導体材料を製造する銘柄にも物色資金が流入している。前日の米国株市場では消費者信頼感指数などの経済指標が想定を下回り米景気減速に対する懸念から主要指数は下落したが、半導体セクターは総じて強く、半導体関連株で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4日続伸し2000年以降の過去最高値を更新している。データセンターのサーバーの処理能力は世界的に今後急増することが予想されており、半導体設備投資需要も中期的に拡大基調を強めるとの見方が強まっている。関連銘柄への物色ニーズは米国を軸に今後一段と勢いを増す可能性も指摘されている。

■ホシデン <6804>  1,262円  +14 円 (+1.1%)  11:30現在
 30日、ホシデン <6804> が発行済み株式数の2.87%にあたる200万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は6月15日。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,030円  +50 円 (+0.6%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が堅調。前日に248円高と急伸、きょうも利益確定の売りをこなして9000円大台近辺の攻防と強さをみせている。SMBC日興証券が30日付で同社株の投資評価を「1」継続、目標株価を1万200円から1万500円に引き上げている。株価上昇に向けたカタリストは、第一にテクノロジー分野を中心に1000億ドル投資する「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」による投資実行、有望なテクノロジー企業の組み入れ、出資するグローバルIT大手との協力体制構築とし、第二に、スプリント事業および業績の改善、業界再編過程での同社の出資比率低下を含む抜本的な解決、などが挙げられるとしている。

■信越化学工業 <4063>  9,924円  +40 円 (+0.4%)  11:30現在
 信越化学工業<4063>が反発している。同社は30日、シリコーンで処理をした高機能化粧品用顔料「KTP-09シリーズ」を開発したと発表。既に販売を開始しており、供給先の拡大などが期待されているようだ。「KTP-09シリーズ」は、独自のシリコーン表面処理剤で顔料表面を処理することで、従来にない高い撥水性をそなえるとともに、各種油剤に対して優れた分散性能を発揮。同社は、ベースメイクやポイントメイクアップ化粧品などに使用することにより、色ムラの発生や顔料の凝集を抑えるなど、高機能で安定性の高い化粧品の開発に寄与するとしている。

■住友精化 <4008>  4,950円  +5 円 (+0.1%)  11:30現在
 住友精化<4008>は続伸。同社は30日取引終了後、連結子会社であるスミトモ セイカ ポリマーズ コリア カンパニー リミテッド(本社:韓国全羅南道麗水市)で、高吸水性樹脂製造設備を増設すると発表した。増設能力は年産5万9000トンで、既存能力と併せて年産11万8000トンとなる予定。投資額は約80億円で、稼働開始は18年12月を予定している。

■UKCホールディングス <3156>  1,977円  -118 円 (-5.6%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 UKCホールディングス<3156>が反落している。30日の取引終了後、30日にまでに行うとしていた17年3月期の決算発表を再延期すると発表しており、これを嫌気した売りが出ている。海外子会社において前渡金などの資産の評価について精査が必要となることが判明したことを受けて決算発表を延期していたが、一部の前渡金に関連した売掛金回収に対する疑義が高まったことから、第三者委員会を設置することになり、実態解明に一定の時間を要することから再延期するとしている。

■菱洋エレクトロ <8068>  1,615円  -86 円 (-5.1%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 菱洋エレクトロ<8068>は大幅反落。30日の取引終了後に発表した第1四半期(2~4月)連結決算が、売上高233億500万円(前年同期比8.3%減)、営業利益3億2500万円(同27.4%減)、純利益2億1800万円(同36.4%減)と大幅減益だったことが嫌気されている。IoT(モノのインターネット)や車載分野向けなどは堅調に推移したものの、半導体メーカーの政策変更や主要顧客における生産調整の影響を受けた半導体/デバイスが大きく減少し、減収減益を余儀なくされた。なお、18年1月期通期業績予想は、売上高1000億円(前期比1.6%増)、営業利益15億5000万円(同12.9%増)、純利益11億円(同33.7%増)の従来予想を据え置いている。

■国際石油開発帝石 <1605>  997.6円  -21.9 円 (-2.2%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>が反落し新安値。株価は昨年11月14日以来、6カ月ぶりに1000円台を割り込んだ。30日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近7月物が前週末26日に比べ0.14ドル安の1バレル49.66ドルに下落した。25日の石油輸出国機構(OPEC)総会で、協調減産の9カ月延長は決定されたが、減産幅は拡大されなかったことが嫌気され原油価格の先行きに不透明感が出ていることが警戒されている。石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>なども安い。

■コンセック <9895>  205円  +50 円 (+32.3%) ストップ高   11:30現在
 コンセック<9895>がストップ高の205円まで買われ、年初来高値を更新している。早稲田大学と共同出願していた電解質膜、膜電極接合体、および燃料電池に関する特許について、5月12日に登録され、この日に発行されたことが好材料視されているようだ。

■ゼネラル・オイスター <3224>  1,599円  +300 円 (+23.1%) ストップ高   11:30現在
 ゼネラル・オイスター<3224>が大幅高。同社はオイスターバーを運営するが17年3月期は営業損益が4億6100万円の赤字と苦戦、株価も2月下旬以降下値模索の展開にあった。同社は30日、アスラポート・ダイニング<3069>と、同社への役員3人派遣を通じた取引関係の強化で合意。業務提携を前提にアスラポートから運転資金2億円の借入を受けることを発表しており、これを材料視する買いが入った。

●ストップ高銘柄
 浅香工業 <5962>  200円  +50 円 (+33.3%) ストップ高   11:30現在
 ルーデン <1400>  374円  +80 円 (+27.2%) ストップ高   11:30現在
 アルメディオ <7859>  249円  +50 円 (+25.1%) ストップ高   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし


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