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【市況】【↓】日経平均 大引け| 小幅続落、商い低調のなか引け際手仕舞い売り (5月29日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19697.18
高値  19736.62(10:26)
安値  19627.19(09:20)
大引け 19682.57(前日比 -4.27、 -0.02% )

売買高  12億7453万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆7928億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は小幅続落、引け際の手仕舞い売り
 2.前週末の米国株は動き乏しく、為替も小動きで材料難
 3.市場参加者不足で薄商い、北朝鮮のミサイル発射も重荷に
 4.強弱感拮抗、値上がり銘柄と値下がりの数もほぼ同水準
 5.任天堂に物色人気集中、群を抜く大商いで続伸と気を吐く

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは2ドル安と7日ぶりに反落。3連休を前に利益確定売りがやや優勢だった。

 週明けの東京市場では商い低調のなかで方向感に欠ける展開となり、日経平均株価は前日比小幅プラス圏で推移していたが、引け際に売られマイナス圏で着地した。

 29日の東京市場は目先過熱感からの利益確定売りをこなし堅調に推移していたが、上値も重く、引け際に手仕舞い売りが出てわずかに安く引ける結果となった。前週末の米国株市場でNYダウは小安かったもののナスダック指数やS&P500指数は堅調で最高値を更新。外国為替市場でも円高局面が一服していることで、風向きはそれほど悪くなかったが、前週末時点で東証1部の騰落レシオは140%を超えるなど過熱領域にあり、上値を買い進む動きは限定的だった。北朝鮮が早朝にミサイルを発射したことで地政学リスクが改めて警戒されたほか、トランプ米大統領のロシアゲート疑惑も重荷となった。売り圧力も限定的で値上がり銘柄数と値下がり銘柄数はほぼ拮抗している。東証1部の売買代金は1兆8000億円に届かず活況の目安とされる2兆円台を下回った。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、エムアップ<3661>も大幅続伸歩調にあったが、利益確定売りを浴びて大引けは安くなった。新日鉄住金<5401>が売られ、ケネディクス<4321>も下落した。新日本無線<6911>が大幅安、大日本住友製薬<4506>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、フジ・メディア・ホールディングス<4676>なども安い。
 半面、任天堂<7974>が群を抜く商いで上昇。エイチ・アイ・エス<9603>も商いを集め大幅高となった。ブレインパッド<3655>、サイバーエージェント<4751>なども人気。ローツェ<6323>が値を飛ばし、新日本電工<5563>も物色人気に。GMOクラウド<3788>、アイ・エス・ビー<9702>などが急騰、クレハ<4023>の上げ足も目立った。オプトホールディング<2389>、薬王堂<3385>も高い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、資生堂 <4911> 、京セラ <6971> 、ユニファミマ <8028> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約26円。うち15円はファストリ1銘柄によるもの。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、オリンパス <7733> 、日東電工 <6988> 、大日本住友 <4506> 、TDK <6762> 。押し下げ効果は約29円。うち19円はソフトバンク1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は15業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)食料品、(3)小売業、(4)サービス業、(5)水産・農林業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)海運業、(3)鉱業、(4)非鉄金属、(5)その他金融業。

■個別材料株

△ルーデン <1400> [JQG]
 映像技術に強みを持つP2P BANKを子会社化。
△ディディエス <3782>
 米ノックノックラブズと技術ライセンス契約。
△GMOクラウ <3788>
 JIGSAW <3914> [東証M]とIoT領域で協業。
△モバファク <3912> [東証M]
 東証1部に市場変更、1→2の株式分割を実施。
△クレハ <4023>
 東海東京調査センターが投資判断を「アウトパフォーム」に引き上げ。
△ウチダエスコ <4699> [JQ]
 8-4月期(3Q累計)経常は81%増益・通期計画を超過。
△東芝 <6502>
 「半導体売却で米WDが大幅譲歩」と報道。
△ジェイリース <7187> [東証M]
 1→2の株式分割と株主優待の拡充を発表。
△フルヤ金属 <7826> [JQ]
 出資先企業が「振動で発電する合金の大型化に成功」と報道。
△HIS <9603>
 5.8%を上限に自社株買いを実施、上期経常は2.3倍増益。

▲IPS <4335> [JQ]
 東証が信用規制。
▲M&Aキャピ <6080>
 公募増資と売り出しを実施。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)GMOクラウ <3788> 、(2)アイエスビー <9702> 、(3)HIS <9603> 、(4)CDS <2169> 、(5)クレスコ <4674> 、(6)ローツェ <6323> 、(7)CTS <4345> 、(8)ランド <8918> 、(9)新日本電工 <5563> 、(10)ヨシックス。

 値下がり率上位10傑は(1)キムラタン <8107> 、(2)新日無 <6911> 、(3)オオバ <9765> 、(4)M&Aキャピ <6080> 、(5)エムアップ <3661> 、(6)アルビス <7475> 、(7)1stコーポ <1430> 、(8)ハニーズHD <2792> 、(9)ケネディクス <4321> 、(10)りたりこ <6187> 。

【大引け】

 日経平均は前日比4.27円(0.02%)安の1万9682.57円。TOPIXは前日比0.79(0.05%)高の1570.21。出来高は概算で12億7453万株。値上がり銘柄数は933、値下がり銘柄数は942となった。日経ジャスダック平均は3152.46円(5.84円高)。

[2017年5月29日]

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