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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日本ライフL、高砂熱、ソフトバンク

■日本ライフライン <7575>  3,735円  +440 円 (+13.4%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 日本ライフライン <7575> が続急伸し、連日で上場来高値を更新した。SMBC日興証券が24日付で同社の投資判断を「1(強気)」、目標株価5200円に新規設定したことが買い材料視された。リポートでは、不整脈治療という高成長市場を捉え、成長加速が期待できると評価。主力製品のEP/アブレーション関連製品は、アブレーション治療(心臓内の不整脈の原因となる部位を焼灼することで治療する方法)時に使われる医療機器。アブレーション治療の症例数は拡大傾向にあるうえ、同製品は利益率も高く、利益率改善と共に今後5年間で年率19%のEPS成長も可能とみている。また、株式指標面でも割安感が強く、成長力は株価に織り込まれていないと指摘した。

■高砂熱学工業 <1969>  1,832円  +90 円 (+5.2%)  本日終値
 SMBC日興証券が24日付で高砂熱学工業 <1969> の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を1860円→1950円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、同社は18年3月期を営業減益計画としているが、17年3月期に工事損失引当金を積み増しながらも売上総利益率が改善したことを踏まえると、18年3月期も総利益率向上が続く公算が大きいと指摘。また、総還元を意識した株主還元方針を有しており、不定期ながら自己株式取得実施の可能性があると期待みている。

■IDEC <6652>  1,523円  +64 円 (+4.4%)  本日終値
 制御機器専業メーカーのIDEC<6652>は大幅続伸で、出直りが鮮明となってきた。同社の株価は、取引時間中に決算を発表した12日に、好業績見通しを好感して急騰したものの、その後はジリ安の調整歩調となっていた。PERは16倍前後で割高感はなく、東証信用倍率は1.13倍と拮抗している。同社は12日後場に、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は555億円(前期比27.8%増)、営業利益は50億円(同40.9%増)、最終利益は29億円(同18.8%増)と大幅な増収増益を予想している。今期、同社グループは、2017年3月に買収が完了した産業用スイッチなどを手掛ける仏APEM社のグループ化により、主力製品の制御機器製品など既存事業分野の強化を行う。新規事業分野では、環境・エネルギー分野に加え、グループのコア技術を生かした製品やソリューションの提供により、社会的課題の解決に貢献するビジネスの拡大を推進するとしている。

■アイシン精機 <7259>  5,750円  +240 円 (+4.4%)  本日終値
 24日、アイシン精機 <7259> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.58%にあたる1000万株(金額で700億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月25日から18年3月31日まで。

■マクロミル <3978>  2,081円  +86 円 (+4.3%)  本日終値
 マクロミル<3978>が急伸、上場来高値を更新した。大和証券は24日、同社株の投資判断を新規「1(買い)」でカバレッジを開始した。目標株価は2450円としている。同社はマーケティング・リサーチの大手。14年に上場廃止となったが、今年3月に東証1部へ再上場した。国内市場は、広告のデジタル化を背景に市場拡大が進むと予想。傘下に持つオランダのネットリサーチ会社「MatrixLab」の貢献による海外事業拡大もあり業績拡大を見込んでいる。17年6月期の連結営業利益は、前期比21%増の69億2000万円(会社予想68万5000万円)、18年6月期は同87億1000万円への増益を試算している。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,834円  +322 円 (+3.8%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>の物色人気が一気に盛り上がってきた。買い優勢で始まった後、寄り後も継続的な買い注文が流入し次第高の様相。米国市場では、GPUで圧倒的な強みを持つ半導体大手で人工知能(AI)関連の中核的銘柄の一つとして注目されるエヌビディアが最高値街道を走っている。エヌビディアは今月10日にトヨタ自動車<7203>と自動運転分野での提携を発表、ソフト・ハード両面でAI技術をトヨタに提供し、自動運転の開発を加速させる構えで話題を呼んだ。このエヌビディアの株式を買い集めているのがソフトバンクで25日付の日本経済新聞はソフトバンクが、同社やサウジアラビアなどが発足させた「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を通して、エヌビディアの株式を取得する方向にあることを伝え、マーケットはにわかに色めき立った。ソフトバンクは既に4000億円前後のエヌビディア株式を、市場を通じて買い集めているとされ、これを新ファンドに移管する。ソフトバンク・ビジョン・ファンドは人工知能やIoT分野で次世代のイノベーションを引き起こす可能性のある新興企業に投資する、日本円にして約10兆円規模のファンドである。20日に初回クロージングを完了、つまり正式な発足を宣言したばかり。返す刀で投資対象にエヌビディア株式が浮上したことは、タイミング的にもマーケットに大きなサプライズを与える結果となった。市場では「昨年ソフトバンクが買収した英国の半導体設計大手アーム・ホールディングスとエヌビディアとは事業的にも親和性が高い。AI分野を制覇するという孫社長の本気度がうかがえる動き」(準大手証券ストラテジスト)と指摘している。また、ソフトバンクの株価は後場に入り、やや伸び悩んでいるものの、前場は一貫して水準を切り上げ異彩を放った。これについては「大口のカリスマ的個人投資家の参戦がいわれている。アルゴリズム売買に邪魔されて指値で拾うことが難しいなか、強引に買いを入れたとも伝わっており、これが人気に拍車をかけた」(同)という。いずれにせよ、同社株の売買代金は午後1時現在で既に900億円を超えており、その人気ぶりを如実に映し出している。これが中長期上昇相場の入り口となるのかどうか、今後の相場展開に市場の注目が集まりそうだ。

■コナミホールディングス <9766>  5,360円  +180 円 (+3.5%)  本日終値
 コナミホールディングス <9766> が大幅続伸し連日で年初来高値を更新した。24日、傘下のコナミデジタルエンタテインメントがスマートフォン向けゲーム「ウイニングイレブン 2017」を約150の国と地域で配信開始したと発表したことが買い材料視された。「ウイニングイレブン 2017」は、シリーズ累計販売本数が9630万本を超える家庭用「ウイニングイレブン」シリーズのゲームエンジンをベースにしたアクションサッカーゲームで、モバイルゲームに徹底的に最適化した操作性を実現したという。事前登録者数は約2週間で350万人に達しており、人気化による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■ニチイ学館 <9792>  1,055円  +32 円 (+3.1%)  本日終値
 ニチイ学館 <9792> が反発し、連日で年初来高値を更新した。株価は12日大引け後に発表した18年3月期の決算が評価され、翌営業日の15日に10.4%上昇、その後も上値を追う展開が続いている。今期の連結経常利益は前期比4.2倍の60億円と5期ぶりの利益水準に拡大する計画だ。主力の介護事業と医療事務受託の収益拡大に加え、英会話教室を運営する教育事業の赤字縮小が寄与する。介護事業では人材確保と生産性向上で成長回帰を目指すほか、医療関連事業は契約適正化と業務効率の向上により利益水準がアップする見通しだ。また、教育事業は赤字が続いているが、着実な利益改善が進んでおり、今期はさらなる改善を見込んでいる。

■オープンハウス <3288>  3,605円  +75 円 (+2.1%)  本日終値
 オープンハウス <3288> が5日続伸し、連日で上場来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が24日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を3990円→4550円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、17年9月期第1四半期決算を受け、主力の戸建は拠点拡大により販売棟数を伸ばし、粗利益率も高水準を維持していると評価。下期以降も名古屋など積極出店効果で好調が続くとみている。また、PER水準は依然割安感があると指摘した。同証券では、17年9月期の営業利益を350億円→365億円(会社計画は350億円)、18年9月期を375億円→410億円、19年9月期を400億円→430億円にそれぞれ上方修正した。

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