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【市況】【↑】日経平均 大引け| 続伸、米株高続きリスクオンも上値重い (5月25日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19737.21
高値  19850.93(11:29)
安値  19720.12(09:30)
大引け 19813.13(前日比 +70.15 、 +0.36% )

売買高  16億7727万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2213億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、2万円大台が視界に
 2.米株上昇続きリスクオンも過熱感意識され上値重い
 3.値下がり銘柄数は1000超えで値上がり上回る
 4.ソフトバンクが物色人気となり全体指数を牽引
 5.ここ減少傾向の売買代金だが2兆円台はキープ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは74ドル高と5日続伸。FOMCの議事要旨発表が好感され買いが優勢となった。

 東京市場では朝安後に買い優勢の展開となり、日経平均株価は1万9800円台を回復した。ただ、目先過熱感も意識されるなか上値も重かった。

 25日の東京市場は米株高を引き継ぎ上値追い態勢を継続した。前日の米国株市場ではNYダウをはじめ主要指数が5日続伸、S&P500指数は過去最高値を更新したものの、朝方は円高方向に振れる為替を嫌気して若干のマイナスで始まった。しかし、前場後半を境に買いの勢いが強まり、日経平均は上げ幅を拡大する展開に。日経平均寄与度の高いソフトバンクが物色人気となり全体相場を牽引するかたちとなった。騰落レシオは前日時点で164%台まで跳ね上がっており、個別株ベースでは利益確定の動きも目立つ。大引けにかけて日経平均は伸び悩んだ。値下がり銘柄数は1000を超え値上がり銘柄数を上回っている。東証1部の売買代金は前日と同水準の2兆2000億円台と活況の目安である2兆円は超えた。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が約1300億円の売買代金をこなし上昇。コマツ<6301>、東京エレクトロン<8035>なども堅調。エムアップ<3661>が連日のストップ高となったほか、日本アジアグループ<3751>も値幅制限上限で買い物を残した。キューブシステム<2335>などもストップ高。日本ライフライン<7575>、さくらインターネット<3778>なども値を飛ばした。ハピネット<7552>も高い。
 半面、任天堂<7974>はやや売りに押されたほか、ダイキン工業<6367>も軟調。TSIホールディングス<3608>、ジーンズメイト<7448>が大幅安、トランザクション<7818>も下落した。東ソー<4042>が売られ、東海カーボン<5301>も値を下げた。バリューコマース<2491>、フリービット<3843>なども下値を探る展開となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、コナミ <9766> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約72円。うち37円はソフトバンク1銘柄によるもの。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はダイキン <6367> 、テルモ <4543> 、ホンダ <7267> 、信越化 <4063> 、アルプス <6770> 。押し下げ効果は約18円。

 東証33業種のうち上昇は16業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)倉庫運輸関連、(3)情報・通信業、(4)海運業、(5)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)鉄鋼、(3)石油石炭製品、(4)証券商品先物、(5)繊維製品。

■個別材料株

△高砂熱 <1969>
 SMBC日興証が目標株価を1950円に増額。
△フロンテオ <2158> [東証M]
 「KIBIT」手掛かりにAI関連として急浮上。
△アイロムG <2372>
 グローバルメガファーマとiPS細胞作製技術でライセンス契約。
△マクロミル <3978>
 大和証券が新規に「1」でカバレッジ開始。
△ソルクシーズ <4284>
 SBI <8473> へフィンテック分野で技術協力。
△バーチャレク <6193> [東証M]
 コールセンター向けターゲットデータ抽出サービスの提供を開始。
△アイシン <7259>
 3.58%を上限に自社株買いを実施。
△日本ライフL <7575>
 SMBC日興証券が新規に「強気」設定。
△リズム <7769>
 7.5%を上限に自社株買いを実施。
△コナミ <9766>
 スマホゲーム「ウイニングイレブン 2017」を世界配信。
△ソフトバンク <9984>
 米エヌビディアの買い集めで思惑。

▲TSIHD <3608>
 SMBC日興証券が投資判断を「中立」に引き下げ。
▲エディア <3935> [東証M]
 東証が信用規制強化。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)エムアップ <3661> 、(2)日本アジアG <3751> 、(3)キューブシス <2335> 、(4)ソルクシーズ <4284> 、(5)日本ライフL <7575> 、(6)リズム <7769> 、(7)アイロムG <2372> 、(8)マネパG <8732> 、(9)ハピネット <7552> 、(10)さくらネット <3778> 。

 値下がり率上位10傑は(1)TSIHD <3608> 、(2)ジンズメイト <7448> 、(3)オカアイヨン <6294> 、(4)RSテクノ <3445> 、(5)トランザク <7818> 、(6)メンバーズ <2130> 、(7)ライク <2462> 、(8)ミマキエンジ <6638> 、(9)幸楽苑HD <7554> 、(10)四国銀 <8387> 。

【大引け】

 日経平均は前日比70.15円(0.36%)高の1万9813.13円。TOPIXは前日比3.31(0.21%)高の1578.42。出来高は概算で16億7727万株。値上がり銘柄数は817、値下がり銘柄数は1039となった。日経ジャスダック平均は3147.44円(0.30円高)。

[2017年5月25日]

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