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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

ASJ <日足> 「株探」多機能チャートより

■ASJ <2351>  452円 (+80円、+21.5%) ストップ高

 ASJ <2351> [東証M]がストップ高。17日午後1時30分ごろ、「ランダムネットワークコーディング」に関する新技術の論文がIEEE(国際電子技術者学会)に承認されたと発表しており、これを好感した買いが入った。同論文は、同社グループの米現地法人ASUSA CorporationのCEOで工学博士の西田博史氏とオレゴン州立大学で共同研究していたもの。クラウドサービスを構築するために利用される主流のストレージサーバと比較して大幅な高速化を実現可能とし、ハードウエア容量を最大3分の1にする画期的な技術としている。

■エディア <3935>  2,880円 (+500円、+21.0%) ストップ高

 エディア <3935> [東証M]がストップ高で年初来高値を更新した。17日、移動時間をより楽しめる新サービスの提供を決定したと発表しており、今後の事業展開への期待感から買いが入ったようだ。新サービスは、同社が長年培ってきた位置情報技術とスマートフォンゲーム開発・運営のノウハウを融合させたサービスだという。同時に、タイトル第1弾として「MAPLUS++(仮称)」のティザーサイトを公開しており、今後、同サイトで情報を随時発表するとしている。

■山一電機 <6941>  1,730円 (+134円、+8.4%)

 東証1部の上昇率6位。山一電機 <6941> が続急伸。3月29日につけた年初来高値1694円を約1ヵ月半ぶりに更新した。同社は15日取引終了後、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は275億円(前期比3.8%増)、営業利益は30億円(同10.5%増)、最終利益は23億3000万円(同11.5%増)を見込んでいる。この決算と同時に発表した18年3月期を初年度とする3ヵ年の新中期経営計画(最終年度は20年3月期)では、「お客様が満足いただける製品・サービスを提供できる会社」に成長することを引き続き目指すこととし、この経営目標の達成にあたり「グローバルに連携し、未来につながる製品の創造」という観点から取り組む。戦略としては、「成長戦略」と「構造改革」を核に推進し、顧客のニーズに応えられる企業に成長するとともに、より一層の財務体質の強化と将来の成長に向けた経営基盤の強化を図る。最終年度の売上高は295億円、営業利益は38億円をそれぞれ目標としている。なお、中期計画の前提となる為替レートは、1米ドル=110円、1ユーロ=120円を想定している。

■オープンハウス <3288>  3,340円 (+250円、+8.1%)

 東証1部の上昇率9位。オープンハウス <3288> が3連騰し、連日で上場来高値を更新した。15日に発表した17年9月期上期(16年10月-17年3月)業績の好調を材料視する買いが続いた。17年9月期上期の連結経常利益は前年同期比21.3%増の178億円と、従来計画の162億円を上回って着地。新築一戸建て住宅や土地の引き渡し件数が伸びたことが寄与した。新築マンション価格が依然高水準で戸建価格の優位性が高まっている。また、営業所を増加し販売力を強化した仲介事業の好調も収益を押し上げた。

■ビジョン <9416>  4,935円 (+335円、+7.3%)

 ビジョン <9416> が続急伸。16日、同社が6月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■三浦工 <6005>  2,173円 (+120円、+5.9%)

 三浦工業 <6005> が続急伸し、連日の年初来高値更新となった。三浦工業子会社のMLEが15日取引終了後、業務用洗濯機や乾燥機の開発・販売を手掛けるアイナックス稲本ホールディングス(東京都品川区)を7月3日に子会社化すると発表。これが引き続き好感された。アイナックス稲本HDおよび傘下の2社は、業務用洗濯機・乾燥機などの、開発・製造・販売・メンテナンス・機械設備エンジニアリングなどを行っており、国内の業界トップランナーとして強固な事業基盤を築いている。三浦工は、アイナックス稲本HDを通して国内市場でトップシェアを有する事業領域へ参入し、新たな事業軸の獲得を目指すとしている。

■あいHD <3076>  2,897円 (+154円、+5.6%)

 あい ホールディングス <3076> が全般軟調相場に抗して急反発。同社はマンション向け監視カメラなどセキュリティー機器事業で業界首位、業績も17年6月期は営業利益段階で前期比12%増の91億円を見込むなど2ケタ成長が続く見通し。ROEが17.6%と高水準で機関投資家の組み入れ対象としても注目度が高く、今年2月以降継続的な実需買いが観測されている。16日は目先筋の売りに急な調整を入れたが、17日はすかさず買い直され16日の下げ幅以上の戻りをみせた。東海東京調査センターでは16日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」継続でフォローしている。なお、17年6月期の営業利益については会社側計画を上回る92億円を予想。

■物語コーポ <3097>  5,300円 (+240円、+4.7%)

 物語コーポレーション <3097> が続伸。16日に月次売上高を発表。4月の既存店売上高が前年同月比2.0%増と2ヵ月連続でプラスとなったことが買い材料視された。4月は「焼肉きんぐ」を主力とする焼き肉部門や「丸源ラーメン」を主力とするラーメン部門が好調だった。なお、全店ベースでは前年同月比15.3%増と今期に入り10ヵ月連続で前年実績を上回った。

■イオンファンタジー <4343>  3,060円 (+108円、+3.7%)

 イオンファンタジー <4343> が上伸。16日、同社が月次業績を発表。4月既存店売上高は前年同月比7.5%増と5ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。内訳は遊戯機械売上が同7.8%増、商品売上が2.7%増だった。部門別では、プライズ部門が13.8%増と好調を維持したほか、メダル部門も5.6%増に伸びた。なお、曜日調整後の既存店前年比は7.8%となり 16年3月以降14ヵ月連続で前年実績を上回っている。

■ミロク情報 <9928>  2,140円 (+72円、+3.5%)

 ミロク情報サービス <9928> が続伸。17日、子会社MJS Finance&Technologyと共同で、フィンテック分野のサービス提供を開始すると発表。また、このために韓国のブリリアンツ社(ソウル市)およびエヌエフシー社(ソウル市)と資本・業務提携契約を締結し、技術支援を受けるとともに、国内およびアジア各国での販売権を獲得したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回、提携を発表したブリリアンツ社は、クレジットカードやポイントカードなど複数枚のカード情報を1枚のカード型デバイスに統合できるマルチスマートカードを開発・提供する企業で、技術支援を受けることでミロク情報では17年末までに大手カード会社をはじめとする企業・法人を通して、日本で初めてとなるマルチスマートカードの提供を予定しているという。一方、NFC社はスマートフォン同士を近づけることで決済ができるPhone2Phone決済技術を開発・提供する企業で同決済技術を中心としたモバイルPOS技術の活用もあわせて、フィンテック分野のサービス事業の創出を図るとしている。

■住友化学 <4005>  624円 (+20円、+3.3%)

 住友化学 <4005> が続伸。15日に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比2.7%減の1666億円になったが、続く18年3月期は前期比11.0%増の1850億円に伸び、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は偏光フィルムやタッチセンサーパネル、海外向け農薬などの販売が拡大し、12.1%の大幅増収を見込む。16日終値ベースの予想PERが11.5倍→9.9倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■ラクス <3923>  2,335円 (+67円、+3.0%)

 ラクス <3923> [東証M]が続伸し、連日の分割考慮後の上場来高値更新となった。16日の取引終了後に発表した4月度の月次売上高(単独)が前年同月比20.9%増の4億5800万円と25ヵ月連続で前年を上回ったことが好材料視された。主力サービスである「楽楽精算」が同63.8%増となったほか、同じく「メールディーラー」も16.4%増となり大幅に伸長した。

■東エレク <8035>  15,690円 (+395円、+2.6%)

 東京エレクトロン <8035> が続伸し、連日の年初来高値更新となった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付でレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエイト」に引き上げ、目標株価を1万1500円から1万8500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では従来、3DNAND向け設備投資が1-3月期でいったんピークを迎え、しばらく減速すると予想していたが、追加的な新ラインや新工場建設の動きが出始めており、大きな落ち込みもなく設備投資は再加速する可能性が高いと指摘。また、18年後半以降は中国企業によるメモリ半導体の量産向け設備投資が始まる可能性が高くなり、半導体製造装置市場の規模は一段と拡大すると予想している。これに伴い、18年3月期の営業利益予想を1750億円から2200億円へ、19年3月期を同1700億円から2700億円へ引き上げている。

■ファンケル <4921>  2,017円 (+50円、+2.5%)

 ファンケル <4921> が8日続伸。16日の取引終了後、中国最大の医療・ヘルスケアグループである中国医薬集団総公司傘下の中国国際医薬衛生公司(北京市、以下「国薬国際」)と、中国におけるファンケルブランドの健康食品の販売代理店契約を締結することを発表しており、中国事業の拡大を期待した買いが入ったようだ。今回の代理店契約では、ファンケルは国薬国際に対して、中国におけるファンケルブランドの健康食品の独占販売権を付与し、中国で販売可能な健康食品を開発し供給するという。また現在、両社で販売戦略の検討を進めており、ECや店舗などの小売事業に加えて、予防医療事業の展開やBtoBビジネスとして健康増進サービスの展開を検討している。なお、18年3月期業績への影響は軽微としている。

■東ガス <9531>  571.7円 (+12.4円、+2.2%)

 東京ガス <9531> が4日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付のリポートで、レーティング「オーバーウエイト」を継続し、目標株価を590円から640円へ引き上げたことが好感された。同証券では、電力販売量見通しを引き上げることを会社側が発表したことにより、電力事業セグメント利益が増益になると予想。18年3月期営業利益を830億円から985億円(会社計画820億円)へ、19年3月期を同943億円から1138億円へそれぞれ見通しを引き上げた。

■日立国際 <6756>  2,569円 (+54円、+2.2%)

 日立国際電気 <6756> が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付でレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエイト」に引き上げ、目標株価を2500円から3000円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では従来、3DNAND向け設備投資が1-3月期でいったんピークを迎え、しばらく減速すると予想していたが、追加的な新ラインや新工場建設の動きが出始めており、大きな落ち込みもなく設備投資は再加速する可能性が高くなったと指摘。また、18年後半以降は中国企業によるメモリ半導体の量産向け設備投資が始まる可能性が高まり、半導体製造装置市場の規模は一段と拡大すると予想している。同証券では、投資ファンドのKKRなどによるTOB提案はこれらのポジティブな環境変化を織り込んでいないと判断し、環境変化を織り込んだ妥当な株式評価額への増額修正に期待しているとしている。

■UT <2146>  1,609円 (+32円、+2.0%)

 UTグループ <2146> [JQ]が3日続伸で新高値。岩井コスモ証券は16日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は2000円としている。製造業の生産ラインへの人材派遣サービスを展開。人手不足や改正労働者保険法の影響などを追い風に、スマートフォンや自動車関連などのメーカーから同社の人材派遣サービスへの需要が高まっている。同社の中期経営計画では21年3月期の営業利益82億円(前3月期は同34億円)を目標としており、中期的に大幅な増益が期待できる企業として注目している。

■コニシ <4956>  1,523円 (+28円、+1.9%)

 コニシ <4956> が続伸し、年初来高値を更新した。同社が4月28日に発表した18年3月期の連結業績予想は、売上高1300億円(前期比7.1%増)、営業利益73億9000万円(同8.1%増)を見込んでいる。株価は決算発表をきっかけに、急ピッチの上昇をみせているものの、PERは12倍台と依然として割安水準にある。今期は、住宅着工件数の減少が予想されるものの、リフォーム物件については需要の高まりが予想される。また、産業資材分野は堅調に推移するものと見込まれる。また、土木建設事業では、20年開催の東京オリンピックに向けて、新幹線をはじめとする鉄道の維持修繕、補強計画の予算化や老朽化する全国の道路橋などのインフラ整備の市場拡大、また、ビルやマンション、集合住宅など建築物のリニューアル物件についても需要の高まりが予想される。

■任天堂 <7974>  30,490円 (+500円、+1.7%)

 任天堂 <7974> が3日続伸し連日の年初来高値更新となった。6月16日に発売予定の「ニンテンドースイッチ」向けソフト「ARMS」に関する情報を、5月18日朝7時からインターネット上で発表するとしており、同タイトルへの注目度が高まっているようだ。また、「スプラトゥーン2」の最新映像(約2分)についても同時に公開するとしており、ソフト販売拡大による業績への貢献が期待されている。

■ライオン <4912>  2,219円 (+28円、+1.3%)

 ライオン <4912> が6日続伸し、連日で上場来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で同社の投資判断「オーバーウエイト(強気)」を継続し、目標株価を2100円→2500円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、収益基盤の着実な拡大で増益基調が継続すると指摘。オーラルケアを中心に付加価値戦略による国内利益率の改善、中国ECなどパーソナル事業の成長による海外事業利益上昇を評価している。また、増配による株主還元の向上も注目ポイントに挙げている。

※17日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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