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【特集】ヒマラヤ Research Memo(3):デフレの継続と暖冬の影響で季節商材を中心に売上が低調に推移

ヒマラヤ <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

1. 2017年8月期第2四半期累計の業績概要
ヒマラヤ<7514>の2017年8月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比3.9%増の35,557百万円、営業損失が347百万円(前年同期は309百万円の損失)、経常損失が284百万円(同273百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が287百万円(同388百万円の損失)となった。

売上高、利益ともに期初計画を下回ったが、これは個人消費のデフレ傾向が継続するなかでの商品価格のミスマッチを値引き販売で解消したこと、1月上旬まで暖冬・少雪となり、ウインタースポーツや一般冬物ウェア・雑貨商品等の販売が低調に推移したためクリアランス時期に在庫消化を強化したことが要因だ。既存店売上高は前年同期比2.9%減となり、売上総利益率は前年同期比1.8ポイント、計画比でも2.2ポイント低下の34.3%となった。一方で、販促費や店舗運営費用全般の見直しを実施するなど経費コントロールを強化したことで、販管費率は前年同期比1.7ポイント、計画比でも0.8ポイント下回る35.3%となった。特に、販促費についてはヒマラヤ、B&D ともに販促内容の見直し等、効率化を進めたことで、前期比11.2% 減となった。その他管理費が前期比で11.9% 増と増加したが、増加分の大半はEC 事業の拡大に伴う物流費の増加となっている。

子会社のB&Dの業績は、売上高が前年同期比6.2%減の3,297百万円、営業損失が211百万円(前年同期は218百万円の損失)、経常損失が215百万円(同219百万円の損失)、四半期純損失が219百万円(同226百万円の損失)となった。主力商材であるサッカー用品の販売低調が続いており、売上総利益率で前年同期比0.9ポイント低下したが、販管費の抑制により営業損失は若干縮小した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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