【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):任天堂、DMG森精機、マルコ
任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
任天堂<7974>が続伸で年初来高値を更新。3万円大台替えから一段の上値を目指す展開にある。「ニンテンドースイッチ」は3月末時点で270万台以上を出荷しほぼ払底状態の売れ行きを示した。同時発売のドル箱ソフト「ゼルダの伝説」が大きく貢献した格好だ。18年3月期営業利益は前期比2.2倍の650億円を会社側では見込んでいるが、大幅な上振れ余地が指摘されている。
■DMG森精機 <6141> 1,841円 +12 円 (+0.7%) 本日終値
DMG森精機<6141>やツガミ<6101>など工作機械株は堅調。日本工作機械工業会が15日に発表した4月の工作機械受注速報は、受注総額が1336億4800万円と前年同月に比べ34.7%増と5カ月連続のプラスだった。アナリストからは、「受注は好調な水準」との見方が出ており、特に内需の前年比での成長が加速している。これまでの買い控えの反動も出ているようだ。17日には内閣府が機械受注を発表する予定であり、その結果も関心を集めている。
■日本工営 <1954> 3,070円 +15 円 (+0.5%) 本日終値
日本工営<1954>が続伸し上場来高値を更新した。15日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年7月~17年3月)連結決算で、売上高641億6800万円(前年同期比24.0%増)、営業利益36億300万円(同93.8%増)、純利益26億1500万円(同6.4倍)と大幅増益となったことが好感された。カイロ地下鉄4号線第1期整備事業のコンサルティング業務を受注したことや、前期末に連結子会社としたBDPグループの受注分が加わり受注高が前年同期比33.9%増の814億6600万円と伸長したことに加えて、生産性向上および収益管理の施策が奏功し、大幅増益となった。なお、17年6月期通期業績予想は、売上高1050億円(前期比28.3%増)、営業利益60億円(同27.0%増)、純利益36億円(同97.5%増)の従来予想を据え置いている。
■黒田電気 <7517> 2,094円 -222 円 (-9.6%) 本日終値 東証1部 下落率5位
15日に決算を発表。「今期経常は19%減益、28円減配へ」が嫌気された。黒田電気 <7517> が5月15日大引け後(16:00)に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比9.9%減の69.5億円になり、18年3月期も前期比19.5%減の56億円に減る見通しとなった。3期連続減収、減益になる。
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■東亜建設工業 <1885> 2,153円 -189 円 (-8.1%) 本日終値 東証1部 下落率10位
15日に決算を発表。「今期経常は69%減益、2期ぶり10円で復配へ」が嫌気された。東亜建設工業 <1885> が5月15日大引け後(16:00)に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比44.4%減の58.9億円になり、18年3月期も前期比69.5%減の18億円に大きく落ち込む見通しとなった。
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■大京 <8840> 223円 -19 円 (-7.9%) 本日終値
15日に決算を発表。「今期経常は10%減益へ」が嫌気された。大京 <8840> が5月15日大引け後(15:30)に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比16.8%増の199億円に伸びたが、18年3月期は前期比9.9%減の180億円に減る見通しとなった。
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■トリドール <3397> 2,673円 -209 円 (-7.3%) 本日終値
トリドールホールディングス<3397>は大幅反落。15日の取引終了後に発表した18年3月期の連結業績予想は、売上高1096億6000万円(前期比7.7%増)、営業利益88億3000万円(同2.4%増)、純利益57億1400万円(同1.5%増)を見込むものの、営業利益で100億円強を見込む市場予想を下回るとしていることから、失望売りが出たようだ。国内で都心部への出店を強化する一方、既存業態のさらなる強化を図るとともに、海外では積極的な出店を継続する方針で、国内で63店舗、海外160店舗の出店を予定しており、これが業績を牽引する。なお、17年3月期決算は、売上高1017億7900万円(前の期比6.5%増)、営業利益86億1900万円(同1.3%減)、純利益56億3100万円(同8.0%増)だった。同時に、香港で人気の雲南スパイシー麺を主力商品とするカジュアルレストラン運営会社ジョイント-ハート・ケータリング・ホールディングスを買収すると正式発表したが、これに対する反応は限定的のようだ。
■マルコ <9980> 204円 +50 円 (+32.5%) ストップ高 本日終値
15日、マルコ <9980> [東証2]が決算を発表。17年3月期の連結経常損益は1.2億円の黒字(前の期は5.1億円の赤字)に浮上して着地。続く18年3月期の同利益は前期比10倍の13億円に急拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は親会社RIZAPグループ <2928> [札証A]と広告展開など連携を強化するほか、新規出店や既存店改装も行い、集客力の向上を図る。また、コスト構造改革を継続し、原価低減や販管費の抑制を進める。業績回復に伴い、17年3月期に「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載を解消。また、株主優待制度の拡充を発表したも好感されたようだ。
■イデアインタ <3140> 1,410円 +300 円 (+27.0%) ストップ高 本日終値
イデアインターナショナル<3140>がストップ高カイ気配となっている。同社は15日取引終了後、株式の流動性を高めることを目的に、5月31日を基準日として1対2株の株式分割を実施すると発表。効力発生日は6月1日となる。また、17年6月期通期の単独業績予想を修正。インテリア商品ブランド「ブルーノ」の売り上げが好調に推移していることや、デザイン関連手数料収入の増加などにより、売上高は従来の76億1600万円から77億円(前期比25.0%増)に、営業利益は2億6400万円から3億4000万円(同86.0%増)に引き上げた。加えて、株主優待内容を一部変更し、これまで100株以上200株未満の保有で贈呈していた6000円相当のRAIZAPグループ商品を9000相当に拡充。配当については今後、無配から積極的に配当を行う政策に変更することを明らかにした。なお、17年6月期末の配当金額については、決定次第公表するとしている。
■アズジェント <4288> 2,151円 +400 円 (+22.8%) ストップ高 本日終値
アズジェント <4288> [JQ]が買い気配でスタート。世界各地でサイバー攻撃による被害が増加する中、セキュリティソフトの輸入販売を手掛ける同社に関連銘柄として注目が集まっている。そのなか、同社は15日に決算を発表。17年3月期の経常損益(非連結)は3.3億円の黒字(前の期は2.6億円の赤字)に浮上して着地。これを好材料視する買いが向かった。サイバー攻撃の被害が増加するなか、総務省が地方自治体の情報セキュリティ強化対策を実施。これを受け、地方自治体向けにファイル無害化ソリューション「Secure Data Sanitization」の販売が大きく伸びたことが寄与した。なお、18年3月期の業績見通しについては配当(5円)以外は開示しなかった。
●ストップ高銘柄
ジーンズメイト <7448> 340円 +80 円 (+30.8%) ストップ高 本日終値
EAJ <6063> 1,634円 +300 円 (+22.5%) ストップ高 本日終値
など、13銘柄
●ストップ安銘柄
フード・プラネット <7853> 1円 -1 円 (-50.0%) ストップ安 本日終値
ディー・エル・イー <3686> 473円 -100 円 (-17.5%) ストップ安 本日終値
バリューデザイン <3960> 3,320円 -700 円 (-17.4%) ストップ安 本日終値
以上、3銘柄
株探ニュース