【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:RSテクノ、ティラド、Vテク
RSテクノ <日足> 「株探」多機能チャートより
15日、RS Technologies <3445> が決算を発表。17年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比37倍の9.1億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。半導体メモリーやシリコンウエハーの価格が上昇するなか、低コストな再生ウエハーの販売が急拡大し、49.0%の大幅増収を達成したことが寄与。上期計画の9億円を既に1.2%上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■ティラド <7236> 363円 +27 円 (+8.0%) 11:30現在 東証1部 上昇率8位
ティラド<7236>が大幅高で3月28日につけた年初来高値350円を更新、13年8月以来3年9カ月ぶりの高値圏に浮上してきた。同社は自動車向けラジエーターを主力としており、自動車販売好調な北米や中国向けに高水準の需要を捉えている。15日取引終了後に発表した17年3月期連結決算は売上高1076億800万円(前の期比5.4%増)、営業利益32億1600万円(同2.6倍)と高変化を示したが、続く18年3月期の連結業績予想についても、売上高が1123億円(前期比4.4%増)と増収を確保し、営業利益も39億円(同21.3%増)と2ケタ成長を見込んでおり、これを手掛かりに物色資金が流入した。
■ブイ・テクノロジー <7717> 19,730円 +1,440 円 (+7.9%) 11:30現在 東証1部 上昇率9位
15日、ブイ・テクノロジー <7717> が決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比2.4倍の54億円に伸びて着地。続く18年3月期も前期比81.3%増の98億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は国内外で複数のパネルメーカーから液晶・有機ELディスプレー製造装置の大型案件を獲得しており、54.3%の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比85円増の200円に大幅増配する方針としたことも支援材料となった。
■福井コン <9790> 3,230円 +225 円 (+7.5%) 11:30現在 東証1部 上昇率10位
福井コンピュータホールディングス<9790>が大幅高。上場来高値3350円の更新を視界に捉えてきた。建築・土木CADなど建築用ソフトの大手で建設業界のIT化の流れに乗り業績は好調に推移している。17年3月期売上高は前の期比14%増の99億7000万円、最終利益は同36%増の20億900万円と大幅な伸びを達成、18年3月期も増収を確保し、最終利益段階で4.5%増の21億円見通しと増益基調を継続する。東海東京調査センターでは15日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」継続でフォロー、18年3月期の会社側計画はやや保守的な印象としている。
■山一電機 <6941> 1,591円 +106 円 (+7.1%) 11:30現在
15日に決算を発表。「今期経常は15%増益へ」が好感された。山一電機 <6941> が5月15日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比1.4%減の25.6億円になったが、18年3月期は前期比15.2%増の29.5億円に拡大する見通しとなった。
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■ジャストシステム <4686> 1,478円 +94 円 (+6.8%) 11:30現在
15日に決算を発表。「前期経常は12%増益で着地・1-3月期(4Q)経常は28%増益、今期業績は非開示」が好感された。ジャストシステム <4686> が5月15日大引け後(16:00)に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比12.5%増の57.7億円に伸び、6期連続増収、6期連続増益となった。なお、18年3月期の業績見通しについては配当(6円)以外は開示しなかった。
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■三井製糖 <2109> 3,005円 +187 円 (+6.6%) 11:30現在
15日に決算を発表。「今期経常は微増益へ」が好感された。三井製糖 <2109> が5月15日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比2.4%減の124億円になったが、18年3月期は前期比0.0%増の125億円とほぼ横ばい見通しとなった。3期連続増収になる。
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■クオール <3034> 1,650円 +90 円 (+5.8%) 11:30現在
15日に決算を発表。「今期経常は6%増で4期連続最高益更新へ」が好感された。クオール <3034> が5月15日大引け後(15:30)に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比5.6%増の70.6億円になり、18年3月期も前期比6.2%増の75億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。14期連続増収、4期連続増益になる。
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■フェローテク <6890> 1,517円 +81 円 (+5.6%) 11:30現在
15日に決算を発表。「今期経常は13%増で7期ぶり最高益、前期配当を6円増額・今期は2円増配へ」が好感された。フェローテックホールディングス <6890> [JQ] が5月15日大引け後(15:30)に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比48.5%増の56.7億円に拡大し、従来予想の47億円を上回って着地。18年3月期も前期比12.8%増の64億円に伸びを見込み、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。5期連続増収、増益になる。同時に、前期の年間配当を12円→18円(前の期は10円)に増額し、今期も前期比2円増の20円に増配する方針とした。
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■アサヒ <2502> 4,574円 +159 円 (+3.6%) 11:30現在
アサヒグループホールディングス<2502>が7連騰し、連日の上場来高値更新となっている。15日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高3791億7600万円(前年同期比9.6%増)、営業利益136億4200万円(同5.7%増)、純利益27億9000万円(同29.8%増)となり、計画を上回る増収増益となったことが好感されている。国内酒類事業はビールの販売数量は前年同期を下回ったものの、新ジャンルが好調に推移したことで、ビール類の販売数量が前年並みを確保したほか、主力ブランドの売り上げ拡大とミックス改善、広告販促費の効率化で飲料事業が計画を上回ったことが寄与した。また、主力ブランドの好調が持続した食品事業や、欧州ビール事業の買収が寄与した国際事業なども増収増益を確保し貢献した。なお、17年12月期通期業績予想は、売上高1兆8200億円(前期比6.6%増)、営業利益1460億円(同6.7%増)、純利益960億円(同7.6%増)の従来予想を据え置いている。
■新晃工業 <6458> 1,774円 +41 円 (+2.4%) 11:30現在
15日、新晃工業 <6458> がダイキン工業 <6367> と資本業務提携すると発表したことが買い材料。業務面ではヒートポンプ空調機を共同開発するほか、ヒートポンプチラーの拡販で協業する。資本面では株式を相互に持ち合う。ダイキンが同社株135万株(発行済み株式数の4.96%)を取得する一方、同社はダイキンが取得する同社株の価格に相当する数量のダイキン株を買い取る。発表を受け、シナジー効果の創出や業容拡大を期待する買いが向かった。
■ディスコ <6146> 18,840円 +380 円 (+2.1%) 11:30現在
日本時間の16日早朝にMSCIの定期入れ替えが発表された。今回の見直しで新規採用されたディスコ<6146>、東ソー<4042>は値を上げている。実際の入れ替えは、31日の引けにかけリバランスに伴う売買インパクトが見込まれている。
■日本無線 <6751> 1,406円 +28 円 (+2.0%) 11:30現在
15日、日本無線 <6751> を親会社の日清紡ホールディングス <3105> が株式交換によって完全子会社化すると発表したことが買い材料視された。10月2日付で同社株1株に対し、日清紡HD株1.28株を割り当てる。日清紡HDの16日の始値1130円から算出した理論価格は1446円となる。同社株は9月27日付で上場廃止となる予定。
■日本電信電話 <9432> 5,205円 +50 円 (+1.0%) 11:30現在
NTT<9432>が10日続伸し連日の年初来高値更新となっている。15日の取引終了後に発表した18年3月期の連結業績予想で、売上高11兆7500億円(前期比3.2%増)、営業利益1兆5900億円(同3.3%増)、純利益8300億円(同3.7%増)と営業利益・純利益で過去最高益更新を見込んでいることが好感されている。長距離・国際通信、移動通信の各セグメントで増収増益を見込むほか、データ通信も引き続きのユーザー基盤の拡大を背景に伸長を見込んでいる。また、年間配当は前期比30円増の150円を予定しており、これも好材料視されているようだ。なお、17年3月期連結決算は売上高11兆3910億1600万円(前の期比1.3%減)、営業利益1兆5397億8900万円(同14.2%増)、純利益8001億2900万円(同8.5%増)だった。
■マルコ <9980> 204円 +50 円 (+32.5%) ストップ高買い気配 11:30現在
15日、マルコ <9980> [東証2]が決算を発表。17年3月期の連結経常損益は1.2億円の黒字(前の期は5.1億円の赤字)に浮上して着地。続く18年3月期の同利益は前期比10倍の13億円に急拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は親会社RIZAPグループ <2928> [札証A]と広告展開など連携を強化するほか、新規出店や既存店改装も行い、集客力の向上を図る。また、コスト構造改革を継続し、原価低減や販管費の抑制を進める。業績回復に伴い、17年3月期に「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載を解消。また、株主優待制度の拡充を発表したも好感されたようだ。
■イデアインタ <3140> 1,410円 +300 円 (+27.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
イデアインターナショナル<3140>がストップ高カイ気配となっている。同社は15日取引終了後、株式の流動性を高めることを目的に、5月31日を基準日として1対2株の株式分割を実施すると発表。効力発生日は6月1日となる。また、17年6月期通期の単独業績予想を修正。インテリア商品ブランド「ブルーノ」の売り上げが好調に推移していることや、デザイン関連手数料収入の増加などにより、売上高は従来の76億1600万円から77億円(前期比25.0%増)に、営業利益は2億6400万円から3億4000万円(同86.0%増)に引き上げた。加えて、株主優待内容を一部変更し、これまで100株以上200株未満の保有で贈呈していた6000円相当のRAIZAPグループ商品を9000相当に拡充。配当については今後、無配から積極的に配当を行う政策に変更することを明らかにした。なお、17年6月期末の配当金額については、決定次第公表するとしている。
■アズジェント <4288> 2,151円 +400 円 (+22.8%) ストップ高 11:30現在
アズジェント <4288> [JQ]が買い気配でスタート。世界各地でサイバー攻撃による被害が増加する中、セキュリティソフトの輸入販売を手掛ける同社に関連銘柄として注目が集まっている。そのなか、同社は15日に決算を発表。17年3月期の経常損益(非連結)は3.3億円の黒字(前の期は2.6億円の赤字)に浮上して着地。これを好材料視する買いが向かった。サイバー攻撃の被害が増加するなか、総務省が地方自治体の情報セキュリティ強化対策を実施。これを受け、地方自治体向けにファイル無害化ソリューション「Secure Data Sanitization」の販売が大きく伸びたことが寄与した。なお、18年3月期の業績見通しについては配当(5円)以外は開示しなかった。
●ストップ高銘柄
EAJ <6063> 1,634円 +300 円 (+22.5%) ストップ高 11:30現在
PSS <7707> 462円 +80 円 (+20.9%) ストップ高 11:30現在
など、10銘柄
●ストップ安銘柄
ディー・エル・イー <3686> 473円 -100 円 (-17.5%) ストップ安売り気配 11:30現在
バリューデザイン <3960> 3,320円 -700 円 (-17.4%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、2銘柄
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