【特集】ゴールデンウイーク特選“黄金の注目株”(1) 好業績と宇宙関連で脚光 <個別株特集>
イーグル工 <日足> 「株探」多機能チャートより
●イーグル工業 <6486>
―今3月期業績回復に期待、宇宙関連銘柄としても注目―
【注目ポイント】
イーグル工業 <6486> を18年3月期の業績回復が期待できる割安銘柄として注目したい。同社の17年3月期の連結業績予想は、減収減益見通しとなっているものの、18年3月期は一転増収増益に転じる可能性が高い。
同社はNOK <7240> 系列のメカニカルシールを主要製品とするメーカー。18年3月期の業績回復を牽引するのは、自動車・建機向け部品事業だ。カーエアコン用コンプレッサー向けのメカニカルシールの販売増加に加え、建設機械の生産回復でシール需要が増加している。また、半導体製造装置向け磁性流体シールを含む一般産業機器向けの売上高増加や、需要が減少傾向にあった船舶部品の下げ止まりが寄与することが背景にある。
さらに、同社は宇宙関連銘柄としての注目度も高い。ロケット、宇宙機器分野では1967年の日本の液体燃料ロケット用ポンプシール開発に始まり、Nロケット計画、Hロケット計画の全てにかかわり、現在の主力ロケットH-2A、H-2Bにいたるまで国産ロケットへの納入実績を積み重ねてきた。
特に日本のロケットエンジンは液体水素、液体酸素を使用した究極のクリーンエンジンだが、この接触すれば爆発する燃料と酸化材を完璧にシールし、エンジンの性能を出すシール技術は世界的にも高く評価されている。このほか、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」のアキュムレータ(蓄圧器)、国産人工衛星のバッテリー部品などの開発にも積極的に取り組んでいる。
【投資作戦】
同社の株価は、4月19日に1386円で年初来安値をつけて以降、反転上昇基調が鮮明となり、1600円前後の水準まで急ピッチな戻りをみせている。時価水準で試算したPERは13倍台と割安水準にある。当面のフシ目は、3月2日の年初来高値の1665円で、今後ある程度の上値の重さも想定されるが、この水準を突破すると一段高が期待できそうだ。なお、決算発表は5月11日に予定されている。
上値目標(1)1900円
上値目標(2)2050円
【ゴールデンウイーク特選“黄金の注目株”】配信時間
3日(水)13:00 “黄金の注目株”(1) 好業績と宇宙関連で脚光 <個別株特集>
4日(木)13:00 “黄金の注目株”(2) 有機ELの追い風を受け <個別株特集>
5日(金)13:00 “黄金の注目株”(3) 中計前倒し達成の勢い <個別株特集>
6日(土)13:00 “黄金の注目株”(4) 時流乗る直近IPO銘柄 <個別株特集>
7日(日)13:00 “黄金の注目株”(5) 公共投資の恩恵大きく <個別株特集>
★ゴールデンウイーク期間中、「GW特集」を“30本”配信します。ご期待ください。
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