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【市況】今週の【早わかり株式市況】 欧米株高・円安で買い戻しが膨らみ、ボックス圏に復帰

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより
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 今週の株式市場は、欧州リスクの後退による欧米株高や為替の円安が好感され、先物主導の買い戻しが膨らみ、日経平均株価は3月までのボックス相場の中値まで値を戻した。

 週初の24日はフランス大統領選(第1回投票)の波乱ない結果を受けた欧州リスクの後退や為替の円安進行が好感され、日経平均は大幅続伸した。

 翌25日は欧米株高や円安を背景に引き続き先物主導の買い戻しが膨らみ、日経平均は約1ヵ月ぶりに1万9000円大台を回復した。26日はトランプ政権の税制改革案への期待による米株高や円安基調からリスクオンの流れが継続し、日経平均は今年初の4日続伸となった。27日は米株安で利益確定売りが優勢となり、5日ぶりに小幅に反落した。ただ、東証1部の値上がり銘柄数は1200超と値下がり銘柄数の1.8倍と買い気の強さをうかがわせた。

 28日はゴールデンウィークの大型連休を控え積極的な買いが入らず、利益確定売りに押され、日経平均は続落した。ただ、下値には押し目買いが入り下げ幅は限定的だった。

 日経平均株価は、前週比575円(3.09%)高の1万9196円と2週続伸し、年初から3月まで続いたボックス相場のほぼ中値まで買い戻されて取引を終了。週間の振れ幅は449円と、前週の423円から若干拡大した。

 来週は大型連休の谷間の2営業日だけとあって、参加者が少なく閑散相場となりそうだ。
 重要イベントとしては、国内は特になく、海外では2日-3日に開催される米FOMCや2日発表の中国4月財新製造業PMIが注目されるほか、週末5日に発表される米国4月雇用統計にも注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(4月24日~28日)

【↑】   4月24日(月)―― 大幅続伸、欧州リスク後退や円安で買い優勢
 日経平均 18875.88( +255.13)  売買高19億2119万株 売買代金 2兆1193億円

【↑】   4月25日(火)―― 3連騰・1万9000円台回復、欧米株高と円安を好感
 日経平均 19079.33( +203.45)  売買高19億4868万株 売買代金 2兆3018億円

【↑】   4月26日(水)―― 4連騰・高値引け、米株高と円安でリスクオンの買い優勢
 日経平均 19289.43( +210.10)  売買高20億3553万株 売買代金 2兆5099億円

【↓】   4月27日(木)―― 5日ぶり小反落、米株安で売り先行も下げ幅は限定的
 日経平均 19251.87(  -37.56)  売買高19億7020万株 売買代金 2兆4554億円

【↓】   4月28日(金)―― 続落、大型連休を控え利益確定売り優勢
 日経平均 19196.74(  -55.13)  売買高19億9653万株 売買代金 2兆5460億円

◆セクター・トレンド(4月24日~28日)

(1)全33業種が上昇、昨年11月3週以来5ヵ月ぶり
(2)住友電 <5802> など非鉄、三菱ケミHD <4188> など化学といった素材株が買われた
(3)コマツ <6301> など機械、東エレク <8035> など電機といった輸出株は大幅続伸
(4)大和ハウス <1925> など建設、JR東日本 <9020> など陸運といった内需株も堅調
(5)金融株は三菱UFJ <8306> など銀行、第一生命HD <8750> など保険株が上昇も
  野村 <8604> など証券、オリックス <8591> などその他金融株は上値重い

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