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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「戻り正念場の5月連休前後」

株式評論家 富田隆弥

◆テクニカル指標の底打ちもあり先週の反発はある程度想定された。だが、4日間で日経平均株価が1万9289円まで859円(4.7%)も急騰し、割り込んだ25日移動平均線や75日平均線を一気にクリアするとは想定外であった。

◆この強さには好条件が重なったことがある。EU派のマクロン候補が残り、決選でも優勢と伝わったフランス大統領選挙。就任100日を迎えるトランプ大統領が大幅減税を打ち出すと伝わり、NYダウが大幅続伸し、ナスダックは過去最高値を更新。加えて、為替が大きくドル高、ユーロ高、円安に振れた。そして、日本株はショートカバーを含めて買いが集中。これが日経平均急伸の背景だろう。

◆これで日経平均の日足チャートも「好転した」と言いたいところだが、それはまだ微妙と見ている。75日平均線(1万9096円)や26週平均線(1万8914円)を抜いたものの、一目均衡表の「雲」(1万9159~1万9317円)に差し掛かり、年初から壁になっている1万9600円台を残している。テクニカル指標は連日の上昇で短期のRCI(9日線96%)や騰落レシオ(6日、321%)が高値信号を灯す。

◆日柄面では4月17日安値から9日を経過するが、連休明けの5月8日まで変化日が続き、海外ではFOMC(5月2日-3日)、米国雇用統計(5月5日)、フランス決選投票(5月7日)とまだ重要イベントが続く。アメリカでトランプ政権が法人税15%への引き下げを柱とする税制改革案を発表したが、そこでマーケットは「サプライズなし、出尽くし感」を漂わせた。5月7日まで続くイベントも買いを誘う結果になるとは限らないだろう。

◆株価は大きく戻したが、連休前後に高値となりその後のセルインメイ(5月に株は売れ)につながるケースは過去に少なくなく、「戻り正念場」という見方は維持しておきたい。

(4月27日 記、毎週土曜日10時に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ


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