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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ASTI、アンリツ、ネットワン (27日大引け後 発表分)

ASTI <日足> 「株探」多機能チャートより

 27日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 ASTI <6899> [東証2]  ★前期経常を10期ぶり最高益に71%上方修正
 ◆17年3月期の連結経常利益を従来予想の11億円→18.8億円に71.4%上方修正。増益率が55.1%増→2.7倍に拡大し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主力の車載電装品の販売が伸び、売上が計画を上回ったことが寄与。合理化効果やコスト削減のほか、円安による為替差益の発生も利益を押し上げた。
  業績上振れに伴い、従来未定としていた期末一括配当は7円(前の期は3円)実施する方針とした。予想PERが12.8倍→7.2倍に急低下し、割安感が強まった。

 アンリツ <6754>   ★前期税引き前が上振れ着地・今期は16%増益へ
 ◆17年3月期の連結税引き前利益は前の期比33.2%減の36.2億円に落ち込んだが、従来予想の14億円を上回って着地。続く18年3月期は前期比15.8%増の42億円にV字回復する見込みとなった。今期は自動重量選別機などの産業機械が引き続き伸びるほか、主力の計測機器も増加に転じ、増収増益を達成する見通し。

 本多通信 <6826>   ★前期最終を一転10%増益に上方修正
 ◆17年3月期の連結最終利益を従来予想の10億円→15億円に50.0%上方修正。従来の26.7%減益予想から一転して10.0%増益見通しとなった。制御装置などのFA機器用コネクターが想定以上に伸びたほか、円安による採算改善などが寄与した。繰越税金資産の計上に伴い、税金費用が減少したことも最終利益を押し上げた。
  併せて、1.24%を上限とする自社株買いを発表。株主還元の拡充を好感する買いも期待される。

 新電元 <6844>   ★前期経常を2.9倍上方修正
 ◆17年3月期の連結経常利益を従来予想の16億円→47億円に2.9倍上方修正。増益率が4.0倍→12倍に拡大する見通しとなった。二輪車用電装品の販売が想定より伸びたことが寄与。円安による収益押し上げ効果や、コスト削減が進んだことも上振れに大きく貢献した。予想PERが40.2倍→14.9倍に急低下し、割安感が強まった。

 ブレーキ <7238>   ★前期経常を75%上方修正
 ◆17年3月期の連結経常損益を従来予想の4億円の黒字→7億円の黒字(前の期は68.1億円の赤字)に75.0%上方修正した。自動車用ブレーキの販売増加や円安による収益押し上げ効果が寄与した。原価低減やコスト削減の進展も利益を押し上げた。

 ネットワン <7518>   ★前期経常が上振れ着地・今期は26%増益へ
 ◆17年3月期の連結経常利益は前の期比2.2倍の57億円に急拡大し、従来予想の45億円を上回って着地。続く18年3月期も前期比26.3%増の72億円に伸びる見通しとなった。今期は法人向けにセキュリティ対策やクラウド基盤のシステム設計などの受注が伸び、大幅増益を見込む。

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