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【特集】アイエスビー Research Memo(2):携帯電話向けソフトウェア開発で大きく成長。現在は組込みソフトの領域で強み

アイエスビー <日足> 「株探」多機能チャートより

■会社概要

1. 沿革
アイ・エス・ビー<9702>は1970年、汎用系及び業務系のシステム開発・運用を手掛ける情報サービス事業を目的に、株式会社インフォメイション・サービス・ビューローとして設立された。その後、ソフトウェアの自社開発、受託開発、システム構築(SI)を中心に業容を拡大していった。

1980年代に自動車電話の開発に関与したことが今日の同社の事業内容へとつながっている。同社が千葉県我孫子市でアナログ交換機の事業を手掛けていた縁でNEC<6701>のプロジェクトに参画した。そこでソフトウェア開発力が評価され「モバイルのISB」という評価を確立した。その後90年代には三菱電機<6503>、富士通<6702>、ソニー<6758>といった国内大手携帯電話機メーカーと全方位的にビジネスを行い、モバイル事業を拡大させた。

同社はシステムの構築・保守・運営からソフトウェアの受託開発まで幅広い情報サービスを提供しているが、ソフトウェア開発が中核となっている。特に強みを有するのが、ハードウェアの基本的な制御をつかさどるファームウェアと呼ばれる組込みソフトウェアの領域だ。同社の顧客は、モバイル関係のみならず、自動車、医療・介護、金融、官公庁・自治体など、幅広い分野に及んでいることも特長の1つだ。

株式市場には1990年に店頭登録を行い、株式公開を果たした。その後2004年のJASDAQ上場、2008年の東証2部上場を経て、2015年3月に東証1部に上場を果たした。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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