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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):薬王堂、ライト、三菱UFJ

薬王堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■薬王堂 <3385>  2,728円  -50 円 (-1.8%)  本日終値
 薬王堂<3385>が反落。3月31日の取引終了後、集計中の17年2月期単独業績について、売上高が従来予想の738億円から749億1000万円(前の期比11.9%増)へ、営業利益が29億7000万円から31億8000万円(同19.9%増)へ、純利益が19億3000万円から23億3000万円(同30.4%増)へ上振れたようだと発表したが、前週末に年初来高値を更新するなど高値圏で推移していただけに、目先の材料出尽くし感による利益確定売りが優勢となったようだ。既存店の売上高が順調に推移したことに加えて、販管費のコントロールに努めたことが奏功。また、法人税の税額控除額が想定を上回ることも寄与したという。

■ライト工業 <1926>  1,122円  -10 円 (-0.9%)  本日終値
 ライト工業<1926>が4日続落で年初来安値。大和証券は31日、同社株のレーティングを「1(買い)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き下げた。目標株価は1400円から1350円に見直した。2月28日に同社の17年3月期業績は上方修正されており、同証券では最終的に前3月期業績は会社予想をやや上回ると予想しているが、短期的に施工キャパシティは限界に近づきつつあり、「今後、業績は踊り場に向かう可能性」を指摘している。具体的には、17年3月期の連結営業利益は会社予想95億円に対し97億円(前々期比12%増)を見込むが、18年3月期の予想は96億円(前期推定比1%減)で据え置いており若干だが減益を見込んでいる。

■三菱UFJ <8306>  694.3円  -5.4 円 (-0.8%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクは冴えない値動きとなった。トランプ米大統領が打ち出す政策の実現度合いにやや懐疑的な見方が広がっており、金融規制一部撤廃への期待で買われていた米大手金融機関の株価もひところの勢いを失っている。また、米長期金利も直近は2.4%台を再び下回っており、運用環境の改善期待も後退している。前週末の米国株市場ではゴールドマン・サックスなどの大手金融株が総じて下落、東京市場でもこれに歩調を合わせる展開となっている。

■ソレイジア・ファーマ <4597>  329円  +80 円 (+32.1%) ストップ高   本日終値
 ソレイジア・ファーマ<4597>がストップ高。先月24日に東証マザーズに新規上場し、公開価格185円を26.5%上回る234円で初値をつけた。その後、翌27日に高値をつけた後はいったん調整局面となっていたが、上場から7日目となるこの日高値を更新した。同社は悪性腫瘍の治療を目的とする医薬品の開発・販売を主な事業とする赤字のバイオベンチャー企業。売買単位は100株で3万円前後からの投資が可能であり、目先筋の投機的売買が活発化しているとの見方もある。

■オービス <7827>  889円  +150 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 オービス<7827>が急伸し、年初来高値を更新した。同社は3月31日取引終了後に、広島県福山市で建設中の木材福山工場(18年3月竣工予定)の生産設備などに対し、広島県から「次世代林業基盤づくり事業(合板・製材生産性強化対策事業)」に係る補助金の交付決定通知を受けたと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。これに伴い、18年10月期第2四半期に9億4300万円を補助金収入として特別利益に計上する予定。なお、今期業績予想に変更はないとしている。

■夢展望 <3185>  650円  +100 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 夢展望 <3185> [東証M]が前営業日、親会社のRIZAPグループ <2928> [札証A]が同社株を買い増すと発表したことが材料視されストップ高まで買われたのに続き、本日もストップ高となった。3月31日大引け後、同社がRIZAPグループ <2928> [札証A]と物流管理およびEC支援業務に関する覚書を締結すると発表したことが買い材料視された。同社は昨年10月にRIZAPグループのトレーニングウエア販売およびEC支援を行う業務委託契約をしている。今回新たに、物流管理業務とECに関するコンサルティング業務について契約を結び、受託料(昨年10月1日~3月31日)として3000万円を受け取ることが決まった。併せて、EC支援業務を受託しているRIZAPグループ傘下のマルコ <9980> [東証2]に対するEC支援業務の成果報酬として2000万円を受領することでも覚書を締結すると発表したことも好感されたようだ。

■ソレキア <9867>  4,820円  +670 円 (+16.1%) 一時ストップ高   本日終値
 ソレキア <9867> [JQ]が続急騰で年初来高値を更新。3月31日、フリージア・マクロス <6343> [東証2]の佐々木ベジ会長が同社に対するTOB(株式公開買い付け)価格を1株3700円から4500円に引き上げ、4月14日までとしていた買い付け期間も4月19日まで延長する。同社を巡っては富士通 <6702> が3月29日にTOB価格を1株3500円から4000円に引き上げると発表していた。佐々木氏は買い付け価格を引き上げ、富士通に対抗する。

■大興電子通信 <8023>  244円  +26 円 (+11.9%)  本日終値
 大興電子通信<8023>は急騰。午前11時ごろ、日本通信<9424>と提携し、IoT(モノのインターネット)のMVNO事業(仮想移動体通信事業者)に参入すると発表しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。大興電通の顧客現場を理解しているからこそできる提案活動と、日本通信のプラットフォーム開発・提供の強みを生かすことで、幅広い法人顧客向けにセキュアなモバイル回線のを提供するのが狙い。具体的には、医療機器をはじめとする、産業機器の稼働状況の遠隔監視・動体検知用途として、また、小売店舗のテナントなど、有線回線を敷設できない環境でのモバイル回線として、さらに災害現場など、セキュリティーを担保しつつ緊急連絡用の回線として提案するとしており、今年度の目標として1万回線のモバイル専用線の採用を見込んでいるとしている。

■北の達人 <2930>  957円  +87 円 (+10.0%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 北の達人コーポレーション<2930>が大幅高で上値追い加速。株価は3月29日の1→2の株式分割反映後もストップ高を交えて一気に水準を切り上げ、一時4ケタ大台乗せ。株式分割直前の28日の安値が1124円だったが、2分割実施後4日目にして分割前の水準回復を視野に置く異例の人気ぶりとなっている。健康食品を手掛ける同社は8年にわたり大幅な増収基調を継続、主力商品「カイテキオリゴ」の貢献でトップラインの強烈な伸びを利益に反映してきた。16年2月期は人件費などが利益を押し下げたが、17年2月期はコストをこなし営業利益段階で28%増益予想と成長路線に復帰する見通し。市場では「株式分割は投資家に手掛かり材料としてインパクトが大きいが、分割実施後に出尽くしとならずにここまで上値を追うケースは珍しい。株式需給面の思惑も漂うなか、短期値幅取りを狙った個人投資家資金の流入が目立つ」(国内ネット証券大手)という。

■日本電子材料 <6855>  690円  +62 円 (+9.9%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 日本電子材料<6855>が急騰。一時値幅制限上限となる100円高の728円まで買われ年初来高値。ウエハー検査用のプローブカードを手掛けるが、NAND型メモリー向けなどに高水準の需要を取り込んでいる。17年3月期は大幅営業減益見通しながら株価には織り込み済み。18年3月期は新商品の寄与でV字回復見通し。4月3日付の大量保有報告で独立系投資運用会社のタワー投資顧問が同社株式5.41%を保有する大株主に浮上したことが判明、これが物色人気を呼び込む格好となった。

■UMNファーマ <4585>  256円  -80 円 (-23.8%) ストップ安   本日終値
 UMNファーマ<4585>が急落。東京証券取引所は31日、同社が提出した有価証券報告書で16年12月期に債務超過状態に陥ったことが確認されたため、上場廃止猶予期間に入ったと発表した。このことが嫌気され、この日の同社株は急落している。猶予期間は12月31日までで、債務超過が解消されなければ同社株は上場廃止となる。

●ストップ高銘柄
 関門海 <3372>  448円  +80 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 ロングライフ <4355>  502円  +80 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 UMNファーマ <4585>  256円  -80 円 (-23.8%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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