【市況】【↑】日経平均 大引け｜ 3日ぶり反発、先物主導で新年度初日、5年ぶり上昇 (4月3日)

日経平均株価
始値　　18988.00
高値　　19068.62(14:32)
安値　　18920.52(09:20)
大引け　18983.23(前日比 +73.97 、 +0.39％ )

売買高　　20億1502万株 (東証1部概算)
売買代金　2兆2691億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は3日ぶり反発、リスクを取る動きが再燃
　２．為替の円高一服など好感し、新年度初日の上昇は5年ぶり
　３．先物主導の上昇も、1万9000円近辺では戻り売り圧力
　４．売買代金は活況の目安である2兆円台を12日連続で上回る
　５．個別では任天堂が買われ、売買代金トップの東芝は反落

■東京市場概況

　前週末の米国市場では、NYダウは65ドル安と反落。手掛かり材料に乏しい中、金融株や石油株を中心に利益確定の売りが優勢だった。

　週明けの東京市場では終始買い優勢の展開で、日経平均株価は先物主導で一時約160円の上昇をみせたが、大引けにかけて伸び悩んだ。新年度初日としては、5年ぶりの上昇となった。

　3日の東京市場は、前週末までの2日間で日経平均が約300円強の下落をみせていた反動もあり、リスクを取る動きが再燃、新年度初日の上昇は5年ぶりとなった。前週末の米国株市場ではNYダウが反落したものの、為替は1ドル＝111円台前半の推移と円高一服となったことが、買い安心感につながり主力株をはじめ幅広く押し目買いが入った。日経平均は先物高に追随し一時160円弱上昇したが、その後は国内外機関投資家とみられる利益確定売りに押され、大引けは1万9000円台に届かなかった。東証1部の売買代金は売買活況の目安とされる2兆円を12営業日連続で上回った。

　個別では、任天堂<7974>が商いを伴い大幅高、東京エレクトロン<8035>も買われた。北の達人コーポレーション<2930>、日本電子材料<6855>が値を飛ばしたほか、ワイエイシイホールディングス<6298>も物色人気に。上組<9364>やフィード・ワン<2060>が活況高、インターアクション<7725>、三陽商会<8011>も上昇した。マツモトキヨシホールディングス<3088>も高い。
　半面、売買高トップの東芝<6502>が安く、ソニー<6758>も売られた。三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが冴えず、第一生命ホールディングス<8750>も軟調。沢藤電機<6901>大幅安、ブロードリーフ<3673>の下げも目立つ。トランザクション<7818>、ヤマシンフィルタ<6240>などが大幅安となった。

　日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、アステラス <4503> 、ユニファミマ <8028> 、日東電工 <6988> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約35円。
　一方、マイナス寄与の上位5銘柄はＫＤＤＩ <9433> 、ソニー <6758> 、アドテスト <6857> 、ＴＤＫ <6762> 、トレンド <4704> 。押し下げ効果は約20円。

　東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)食料品、(3)水産・農林業、(4)倉庫運輸関連、(5)サービス業。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)非鉄金属、(3)鉄鋼、(4)銀行業、(5)保険業。

■個別材料株

△夢展望 <3185> [東証Ｍ]
　ＲＩＺＡＰと物流管理およびEC支援業務に関する覚書締結。
△スターマイカ <3230> [東証２]
　12-2月期(1Q)経常は67％増益で着地。
△クラウディア <3607>
　上期経常は一転89％増益で上振れ着地。
△マイネット <3928> [東証Ｍ]
　人気タイトル「モンスターギア バーサス」の配信権取得。
△ノリタケ <5331>
　前期経常を22％上方修正。
△アサヒ陶 <5341> [東証２]
　ミャンマーにおける本格販売開始を好材料視。
△東京精 <7729>
　SMBC日興証が目標株価を4100円に増額。
△オービス <7827> [ＪＱ]
　18年10月期第2四半期に特別利益計上。
△任天堂 <7974>
　スイッチ人気が中古品にも波及。
△ソレキア <9867> [ＪＱ]
　佐々木ベジ氏がTOB価格を引き上げ。

▲東芝 <6502>
　「11日の決算発表を延期する可能性」と報道。
▲象印 <7965> [東証２]
　12-2月期(1Q)経常は5％減益で着地。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)北の達人 <2930> 、(2)電子材料 <6855> 、(3)いであ <9768> 、(4)インターアク <7725> 、(5)エラン <6099> 、(6)ワイエイシイ <6298> 、(7)エボラブルＡ <6191> 、(8)フィードワン <2060> 、(9)イフジ産業 <2924> 、(10)ノリタケ <5331> 。

　値下がり率上位10傑は(1)沢藤電 <6901> 、(2)ブロドリーフ <3673> 、(3)ミルボン <4919> 、(4)東陽倉 <9306> 、(5)あすか薬 <4514> 、(6)Ｂｒ．ＨＤ <1726> 、(7)トランザク <7818> 、(8)ヤマシン―Ｆ <6240> 、(9)ニイタカ <4465> 、(10)ジンズメイト <7448> 。


【大引け】

　日経平均は前日比73.97円(0.39%)高の1万8983.23円。ＴＯＰＩＸは前日比4.43(0.29%)高の1517.03。出来高は概算で20億1502万株。値上がり銘柄数は1087、値下がり銘柄数は804となった。日経ジャスダック平均は3038.44円(7.40円安)。

［2017年4月3日］

株探ニュース