【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):エボラブルA、アエリア、シャープ
エボラブルA <日足> 「株探」多機能チャートより
31日に発表した「HISと国内航空券販売で業務提携」が買い材料。エイチ・アイ・エス <9603> と国内航空券販売で業務提携し、HISの直販サイトで国内航空券の提供を開始する。
■ノリタケ <5331> 3,030円 +179 円 (+6.3%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
3月31日、ノリタケカンパニーリミテド <5331> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の36億円→44億円に22.2%上方修正。減益率が24.7%減→7.9%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。セラミック・マテリアル事業の触媒担体の海外向け販売や、エンジニアリング事業の乾燥・焼成炉が好調だったことが利益を押し上げた。
■アエリア <3758> 4,395円 +245 円 (+5.9%) 本日終値
アエリア<3758>が4日ぶりに反発。午後1時15分ごろ、連結子会社リベル・エンタテインメントが、恋愛リズムアドベンチャー「アイ★チュウ」の繁体字版(台湾・香港・マカオ)について、台湾モビモン社(新北市)とライセンス契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入った。「アイ★チュウ」はプレイヤーが教師兼プロデューサーとなり、アイドルの卵アイチュウを一人前のアイドルに育成する恋愛リズムアドベンチャーゲーム。今回、繁体字版の展開にあたり配信パートナーとして選んだモビモン社は、これまでにも日本製有名タイトルのパブリッシングの経験と高い運営実績を有しており、17年秋の配信開始を目指しているという。
■シャープ <6753> 495円 +25 円 (+5.3%) 本日終値
シャープ<6753>が5日続伸、一時約4年ぶりの500円に乗せた。市場からは、個人投資家やヘッジファンドの買いの観測が出ている。また、「東芝<6502>が下落するとシャープが買われる」(アナリスト)と逆相関関係の値動きを指摘する見方もある。東証1部復帰を期待する買いが流入しており、時価総額は東証2部では異例の2兆3000億円台に膨らんでいる。
■IIJ <3774> 2,103円 +94 円 (+4.7%) 本日終値
インターネットイニシアティブ<3774>が続伸し、年初来高値を更新。同社はきょう、日本テレビホールディングス<9404>傘下の日本テレビ放送網(東京都港区)との合弁会社であるJOCDNが、IIJ、日本テレビ、テレビ朝日ホールディングス<9409>、TBSホールディングス<9401>、テレビ東京ホールディングス<9413>、フジ・メディア・ホールディングス<4676>傘下のフジテレビジョンの在京民放5社、および在阪、在名の民放10社(合計16社)を引受先とする第三者割当増資をきょう付で実施したことを明らかにした。JOCDNは、国内向けの動画配信プラットフォーム事業を展開している企業。今回の第三者割当増資によって経営基盤を強化し、放送局や動画配信事業者に対して高品質でコストパフォーマンスに優れたコンテンツ配信ネットワーク(CDN)サービスを提供するとともに、国内の放送通信インフラを支える技術開発を推進するとしている。
■森永製菓 <2201> 5,160円 +220 円 (+4.5%) 本日終値
森永製菓<2201>は大幅反発。同社は3月30日取引終了後に、森永乳業<2264>との経営統合に向けた検討を現時点で終了し、統合を見送ると発表した。31日には、経営統合への期待感の剥落から急落し、終値は前日比360円安の4940円となった。きょうは、この急落の反動もあり、一時、前週末比240円高の5180円まで買い進まれる場面もあった。一方、森永乳業の株価は小幅反発にとどまった。両社では、経営統合に限らずさまざまな可能性について検討してきたが、それぞれの事業戦略への注力により、経営基盤の強化を図っていくことを最優先すべきという結論に至ったという。なお、協業のさまざまな可能性については、今後も引き続き検討するとしている。
■JR九州 <9142> 3,560円 +135 円 (+3.9%) 本日終値
JR九州 <9142> が9日ぶりに大幅反発。SMBC日興証券が3月31日付で同社の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価を3300円→4100円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、前回は金銭の信託と有価証券を現預金として含まなかったが、資金性が強いと判断し今回から現預金とみなして目標株価を引き上げると報告。また、今後不動産事業のEBITDAを安定的と考え、前向きに評価する海外投資家の動きがさらに広がることに期待したいとしている。
■東京精密 <7729> 3,635円 +130 円 (+3.7%) 本日終値
SMBC日興証券が3月31日付で東京精密 <7729> の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価を3700円→4100円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、全般的な半導体投資拡大を踏まえ、17年3月期以降の半導体装置(SPE)事業の業績予想を上方修正すると報告。同社のSPE事業は競合企業と比べて、ダイサーなどでは電子部品関連の比率が高いなどやや偏りはあるが、活況なSPE市場動向から同社事業も好調を維持する公算が大きいと考えている。同証券では、17年3月期の連結営業利益を130億円→135億円(会社計画は130億円)、18年3月期を138億円→146億円、19年3月期を148億円→157億円にそれぞれ上方修正した。
■任天堂 <7974> 26,755円 +920 円 (+3.6%) 本日終値
任天堂<7974>は3日ぶり反発。同社が3月3日に発売した新型ゲーム機「ニンテンドー スイッチ」は大方の予想を大きく上回る好調な出足となっており、同社株の見直し人気につながっている。生産計画の大幅な引き上げなども観測されるなか、目先は入荷が少ないことを受けて中古品にも人気が波及、新品並みの価格水準で売買されている状況が伝わっている。株価は3月28日に2万8000円台に乗せたものの、その後は利益確定売りに調整したが、2万6000円割れ水準では買い板が厚くなっている。
■キッコーマン <2801> 3,405円 +80 円 (+2.4%) 本日終値
3月31日、キッコーマン <2801> が株主優待制度を拡充すると発表したことが買い材料視された。4月1日付で単元株式数を1000株から100株に変更することに伴い株主優待制度を変更する。1年以上保有の株主に対し、100株以上1000株未満保有で1000円相当の同社グループ商品、1000株以上保有で3000円相当の同社グループ商品を贈呈。1000株以上を3年以上保有の株主に対しては5000円相当の商品を贈呈する。これまでは1000株以上保有の株主に対し、保有期間を問わず一律で2500円相当の商品を贈呈していた。発表を受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。
株探ニュース