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【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、手掛かり材料難で売り先行 (3月30日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19150.82
高値  19218.08(09:14)
安値  19043.48(14:58)
大引け 19063.22(前日比 -154.26 、 -0.80% )

売買高  18億4941万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0605億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり反落、材料難で売り先行
 2.為替市場の変動は限定的も買い気盛り上がらず
 3.中国などアジア株軟調で後場後半に先物売り
 4.先物主導の裁定解消売りが現物株の下げ助長
 5.値下がり銘柄1500超で再び1万9000円大台攻防へ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは42ドル安と反落。医療保険制度改革法(オバマケア)の代替法案の撤回を受け医療関連株が売られたほか、金利低下で金融株も売りに押された。

 東京市場では売り先行で始まり、その後下げ渋る場面はあったが終盤売り直され、日経平均株価は再び1万9000円大台攻防が意識される水準となった。

 30日の東京市場はリスク回避ムードが強かった。日経平均は朝方安く始まり、その後下げ渋る場面はあったものの、買い手控えムードのなか徐々に水準を切り下げる展開となった。英国のEU離脱通知は織り込み済みで、外国為替市場でも大きな変動はみられなかったが、手掛かり材料にも事欠いており上値を追いづらい状況だった。前引けが安かったにもかかわらず、後場寄りに日銀のETF買いが観測されなかったことが、その後の展開に影響したとの見方もある。中国などアジア株式市場が総じて軟調で、後場後半には先物に海外筋とみられる仕掛け的な売りが出て、裁定解消売りが全体相場の下げを助長した格好となった。一方、東証1部の売買代金は活況の目安とされる2兆円を10日連続で上回った。

 個別では、任天堂<7974>が売られ、ソフトバンクグループ<9984>も軟調。前日まで6日連続ストップ高となっていた沢藤電機<6901>は大幅高の後に売り物を浴び一時ストップ安に売られた。日産自動車<7201>、コマツ<6301>も軟調。ユニチカ<3103>、東京ガス<9531>も値を下げた。きょう上場のスシローグローバルホールディングス<3563>は公開価格比4%安で初値を形成し、引け値は初値を下回った。
 半面、東芝<6502>が売買代金トップで続伸。武田薬品工業<4502>も買われた。東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>が高く、日東電工<6988>も買いが優勢だった。北の達人コーポレーション<2930>がストップ高に買われ、ジーンズメイト<7448>も急伸。UACJ<5741>が値を飛ばし、東邦亜鉛<5707>、マクロミル<3978>も上昇した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は武田 <4502> 、東エレク <8035> 、日東電工 <6988> 、アドテスト <6857> 、キヤノン <7751> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約23円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、ユニファミマ <8028> 、ダイキン <6367> 、KDDI <9433> 。押し下げ効果は約44円。

 東証33業種のうち上昇は、石油石炭製品、非鉄金属、鉱業の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)空運業、(2)電気機器、(3)鉄鋼、(4)ゴム製品、(5)医薬品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)電気・ガス業、(2)パルプ・紙、(3)陸運業、(4)その他製品、(5)建設業。

■個別材料株

△トライSTG <2178> [東証M]
 「18年2月期営業益は5割増」と報道。
△共同PR <2436> [JQ]
 「ソーシャル ライブ記者発表会」を提供開始。
△KTK <3035> [JQ]
 上期経常を一転41%増益・最高益に上方修正、配当も2円増額。
△関門海 <3372> [東証M]
 上海企業と契約締結し中国フランチャイズ展開。
△デジデザイン <4764> [JQG]
 定款を一部変更し、投資業務を追加。
△ぱど <4833> [JQG]
 RIZAPグループと広告出稿業務受託契約を締結。
△タツモ <6266> [JQ]
 今期経常を一転1%増益・最高益に上方修正。
△テラプローブ <6627> [東証M]
 画像処理技術がヒト型コミュニケーションロボ「ロビ2」に採用。
△アライドHD <6835> [東証2]
 「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消。
△ソレキア <9867> [JQ]
 富士通がTOB価格を引き上げ。

▲ケアサービス <2425> [JQG]
 東証が信用規制。
▲鋳鉄管 <5612>
 今期経常を一転14%減益に下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)北の達人 <2930> 、(2)ジンズメイト <7448> 、(3)東陽倉 <9306> 、(4)平河ヒューテ <5821> 、(5)Br.HD <1726> 、(6)ライク <2462> 、(7)ランド <8918> 、(8)ファストロジ <6037> 、(9)UACJ <5741> 、(10)中発条 <5992> 。

 値下がり率上位10傑は(1)沢藤電 <6901> 、(2)KLab <3656> 、(3)デザインワン <6048> 、(4)日精線 <5659> 、(5)オハラ <5218> 、(6)ユニチカ <3103> 、(7)アルファCo <3434> 、(8)ソフトブレン <4779> 、(9)エラン <6099> 、(10)トランコム <9058> 。

【大引け】

 日経平均は前日比154.26円(0.80%)安の1万9063.22円。TOPIXは前日比14.48(0.94%)安の1527.59。出来高は概算で18億4941万株。値上がり銘柄数は338、値下がり銘柄数は1572となった。日経ジャスダック平均は3036.23円(3.55円安)。

[2017年3月30日]

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