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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ソレキア、ユビテック、タツモ

テラプローブ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ソレキア <9867>  4,115円  +365 円 (+9.7%)  本日終値
 ソレキア <9867> [JQ]が高い。29日、富士通 <6702> が同社に対するTOB(株式公開買い付け)価格を1株3500円から4000円に引き上げると発表したことが買い材料視された。同社を巡ってはフリージア・マクロス <6343> [東証2]の佐々木ベジ会長がTOB価格を2800円から3700円に引き上げていた。富士通はTOBを成立させるため、価格を上乗せすることを決定した。

■ユビテック <6662>  495円  +34 円 (+7.4%)  本日終値
 ユビテック<6662>が出来高増勢のなか続伸、にわかに動意含みの様相だ。車載用電子機器やATM向け識別センサーなどを展開するが、IoT社会の到来をにらんでいち早く同分野での技術開発に注力しており、市場では上値思惑が膨らんでいる。製造設備の稼働監視システムの受託開発も手掛け、直近では工場設備の稼働状況をリアルタイムで可視化するIoT標準キットを販売、低コストのIoTシステムを提供するほか集計した情報を分析して顧客の生産性向上を担う。引き合い旺盛で、17年6月期に経常損益で1億1000万円の黒字転換を見込むが、上方修正余地が高いとみられている。また、18年6月期は収益回復が加速する見通し。

■テラプローブ <6627>  1,550円  +99 円 (+6.8%)  本日終値
 テラプローブ<6627>が3連騰。29日の取引終了後、同社の顔認証ソフトウエア・ライブラリ「TeraFaces」およびその他の画像処理技術が、デアゴスティーニ・ジャパン(東京都中央区)が6月6日に創刊するマガジンシリーズ「週刊Robi(ロビ)2」に採用されたと発表した。「週刊ロビ2」は毎号のパーツを集めて組み立てると、日本で一番売れた二足歩行のコミュニケーションロボット「ロビ」が進化した「ロビ2」ができるというもの。ロビ2は、従来のロビに対し家族の顔と名前の記憶、絵本の朗読、「ニコロビシャッター」による写真撮影など機能面で大きく進化したことが特徴で、テラプロはこれらの機能を実現するための中心的な技術やパーツを提供することになっている。

■ライク <2462>  2,935円  +154 円 (+5.5%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 ライク<2462>は大幅高、昨年来高値を約11カ月ぶりに更新した。同社は、携帯電話販売向け主力の人材派遣会社。24日に、同社連結子会社で有料老人ホームを運営しているサンライズ・ヴィラ(本社・千代田区)の株式を追加取得し、完全子会社化したと発表した。取得価格は6億5200万円。ライクグループは、事業所内保育の受託運営および公的な保育施設の運営を行う子育て支援サービス事業、サービス業界・コールセンター・物流・保育・介護業界を中心とした総合人材サービス事業、首都圏での有料老人ホーム運営を行う介護関連サービス事業を軸に手掛けている。

■アライドHD <6835>  61円  +3 円 (+5.2%)  本日終値
 29日、アライドテレシスホールディングス <6835> [東証2]が3月31日提出予定の有価証券報告書で「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消すると発表したことが買い材料視された。同社は16年12月期に3期ぶりに最終黒字となったものの、74.9億円と多額な有利子負債残高を抱え金融機関とシンジケートローンの再組成について協議中だったことから、決算短信では「継続企業の前提に関する注記」を記載していた。今回、取引銀行とシンジケートローン契約更新の合意に至り、当面の資金繰り安定化が図られる見込みとなったことで同注記の記載を解消する。

■タツモ <6266>  1,783円  +83 円 (+4.9%)  本日終値
 タツモ <6266> [JQ]が3連騰し昨年来高値を更新した。29日、同社が17年12月期の連結経常利益を従来予想の11.8億円→14.1億円に19.6%上方修正。従来の15.2%減益予想から一転して1.4%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。4月に子会社化するプリント基板製造装置メーカーのファシリティと、紫外線照射装置メーカーのクォークテクノロジーの業績上積みが収益を押し上げる。

■デジタルデザイン <4764>  1,160円  +48 円 (+4.3%)  本日終値
 デジタルデザイン<4764>が続伸。同社は29日取引終了後に、定款の一部変更を発表しており、これが材料視されたもよう。事業目的に「ベンチャービジネス等各種事業への投資業務」などが追加されており、今後の事業展開が期待されているようだ。また、このほかでは「資金調達、M&A、事業再生、事業承継、相続対策等に関するコンサルティング業務」や、「M&Aの仲介、サポート業務」、「株式、金融商品等の売買、賃貸、管理、投資、運用およびそれらの仲介業務」などが追加されている。

■共同ピーアール <2436>  1,450円  +49 円 (+3.5%)  本日終値
 29日、共同ピーアール <2436> [JQ]が記者発表会をソーシャルメディアでライブ配信するサービス「ソーシャル ライブ記者発表会」を同日から提供開始すると発表したことが買い材料視された。同サービスはFacebook、Twitter、LINE LIVE など幅広いプラットフォームに対応する。ソーシャルメディアによるライブ配信サービスの導入が広がるなか、これまで記者発表会の企画・実施支援業務と組み合わせた情報発信サービスを強化するのが狙い。また、ソーシャルメディアでの番組企画・制作実績を持つプロデューサーと連携したコンテンツ制作も行うとしている。

■日精樹脂工業 <6293>  1,181円  +33 円 (+2.9%)  本日終値
 日精樹脂工業<6293>が後場に入って出来高を伴って一段高に買われ昨年来高値。同社は射出成形機大手で小型機を得意としてきたが、高採算の中・大型機が米国の自動車向け中心に順調な拡大をみせている。こうした需要増を想定し、約20億円を投じて米国で新工場建設を進めており、早ければ18年2月にも生産を開始する。 同社では17年3月期の連結業績を売上高350億円(前期比8.6%減)、経常利益19億円(同10.8%減)と減収減益を見込む。ただ、第3四半期累計(16年4~12月)の経常利益は16億1400万円で、通期予想に対する進捗率は84.9%に達しており、上方修正の可能性も浮上している。18年3月期は、円安メリットに加え、北米を中心とした中・大型機の拡大に伴う製品構成比改善による採算向上や、数量増効果が期待できることから、2ケタ経常増益の可能性もありそうだ。

●ストップ高銘柄
 アルファ <4760>  243円  +50 円 (+25.9%) ストップ高   本日終値
 ファイズ <9325>  5,100円  +705 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 北の達人 <2930>  747円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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