市場ニュース

戻る
 

【市況】【↑】日経平均 大引け| 小幅続伸、米株高・円高一服で配当落ち分を埋める (3月29日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19216.78
高値  19251.30(09:03)
安値  19164.61(10:47)
大引け 19217.48(前日比 +14.61 、 +0.08% )

売買高  17億5140万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1595億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均は小幅続伸、配当落ち分を埋める
 2.NYダウが9日ぶりに反発し円高一服を受け買い優勢に
 3.値下がり銘柄数が1100超で値上がりを大きく上回る
 4.売買代金は9日連続で活況の目安である2兆円超え
 5.石油・電力や半導体関連株が買われ、金融株は売り優勢

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは150ドル高と9日ぶりに反発。3月の米消費者信頼感指数が大きく改善したことで買いが優勢となった。

 東京市場では売り買い交錯ながら物色意欲は根強く、前日終値近辺で小浮動を繰り返した。結局日経平均株価は小幅プラス圏で着地した。

 29日の東京市場は日経平均が小幅続伸し、130円程度とされる3月期末の配当権利落ち分を即日埋める格好となった。前日の米国株市場でNYダウが9日ぶりに反発に転じたことや外国為替市場でのドル安・円高が一服したことを受け、リスク回避姿勢が緩んだことが背景。日経平均は1万9200円を軸に狭いゾーンでの往来に終始した。値下がり銘柄数は1100を超え、値上がり銘柄数を大きく上回っている。石油や電力株が買われたほか、半導体関連株が物色された。一方で、保険やノンバンク、証券、銀行などの金融セクターに売り圧力が強い地合いだった。東証1部の売買代金は活況の目安とされる2兆円を9日連続で上回っている。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、ソニー<6758>も買われた。ニトリホールディングス<9843>が商いを膨らませ大幅高となったほか、関西電力<9503>も急伸した。ウィルグループ<6089>が値を飛ばし、沢藤電機<6901>は6日連続で値幅制限いっぱいに買われている。リンクアンドモチベーション<2170>が物色人気となり、日本カーボン<5302>、トクヤマ<4043>なども活況高となった。
 半面、トヨタ自動車<7203>が軟調、三井住友フィナンシャルグループ<8316>も売りに押された。大東建託<1878>が安く、武田薬品工業<4502>も値を下げた。明和地所<8869>が急落したほか、奥村組<1833>も大きく水準を切り下げた。このほか、ヤマダ電機<9831>が下落、JAL<9201>も下値を探る展開となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、ダイキン <6367> 、ソニー <6758> 、トレンド <4704> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約35円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は武田 <4502> 、京セラ <6971> 、トヨタ <7203> 、KDDI <9433> 、日本ハム <2282> 。押し下げ効果は約18円。

 東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)電気・ガス業、(3)鉱業、(4)海運業、(5)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)建設業、(3)その他金融業、(4)保険業、(5)証券商品先物。

■個別材料株

△アイロムG <2372>
 子会社のGMPベクター製造施設が本格稼働。
△ハピネス&D <3174> [JQ]
 上期経常は80%増益・通期計画を超過、自社株買いも発表。
△イーブック <3658>
 「Yahoo! ブックストア」の運営業務受託。
△ディディエス <3782> [東証M]
 「W3C」加盟でオンライン認証技術普及に本腰。
△ヴィンクス <3784> [東証2]
 「POSと連動するレジ係ロボ用ソフトを開発」と報道。
△アズジェント <4288> [JQ]
 非開示だった今期経常は黒字浮上。
△エボラブルA <6191> [東証M]
 スカイスキャナーと国内航空券検索で提携。
△ネポン <7985> [東証2]
 農用機器の需要拡大期待や農業ICT関連として関心。
△関西電 <9503>
 今期5期ぶり復配・高浜原発再稼働可能。
△ニトリHD <9843>
 今期経常は14%増で31期連続最高益、10円増配。

▲山下医科器械 <3022>
 今期最終を一転赤字に下方修正、配当も25円減額。
▲東洋合成 <4970> [JQ]
 今期最終を83%下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)沢藤電 <6901> 、(2)イーブック <3658> 、(3)ウィルG <6089> 、(4)インターアク <7725> 、(5)関西電 <9503> 、(6)ブレインP <3655> 、(7)保土谷 <4112> 、(8)ココカラF <3098> 、(9)ASB機械 <6284> 、(10)D・アクシス <4245> 。

 値下がり率上位10傑は(1)明和地所 <8869> 、(2)丸三 <8613> 、(3)山下医科器械 <3022> 、(4)クロップス <9428> 、(5)テクノメデカ <6678> 、(6)紙パル商 <8032> 、(7)ジャパンF <2599> 、(8)はるやま <7416> 、(9)CDG <2487> 、(10)双葉電 <6986> 。

【大引け】

 日経平均は前日比14.61円(0.08%)高の1万9217.48円。TOPIXは前日比2.76(0.18%)安の1542.07。出来高は概算で17億5140万株。値上がり銘柄数は716、値下がり銘柄数は1158となった。日経ジャスダック平均は3039.78円(1.70円安)。

[2017年3月29日]

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均