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【市況】明日の株式相場見通し=円高懸念持続で軟調推移、買い手控え姿勢強まる

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(28日)の東京株式市場は、きょうの日経平均株価大幅反落の後遺症に加え、外国為替市場での円高・ドル安進行懸念が持続することから、買い手控え姿勢の強いなか軟調な推移となりそうだ。日経平均株価が心理的なフシ目である1万9000円を割り込んだことで、投資家心理がさらに弱気に傾く可能性がある。

 市場関係者からは「外国為替市場での円相場が、1ドル=110円を巡る攻防となってきたことで、自動車、電機、精密機器、機械といった輸出関連の主力企業にとって、実質的にも輸出採算が悪化しかねないゾーンに入ってきた。これ以上円高が進むと、18年3月期の業績見通しをかなり控えめにするなど、来期の業績回復シナリオの書き換えを迫られることになる」との見方が出ていた。

 27日の東京株式市場はリスク回避の売り圧力が強まり、日経平均株価は前週末比一時300円を超える下げでとなり、終値は同276円94銭安の1万8985円59銭と急反落した。

 日程面では、音楽用電子機器の開発および販売のズーム<6694>、OA機器および情報セキュリティー関連機器の販売および保守サービスを手掛けるNo.1<3562>が東証ジャスダック市場に新規上場する。

 このほかに、働き方改革実現会議が実行計画を決定、3月末権利付き最終日に注目。海外では、米3月のCB消費者信頼感指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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