【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):FCHD、セルシード、戸上電
FCHD <日足> 「株探」多機能チャートより
FCホールディングス<6542>は2日連続のストップ高をつけ、新値追いとなった。同社は24日に、NEXCO東日本・中日本・西日本が実施した「高速道路における逆走対策技術」の公募で、同社子会社の福山コンサルタントとアスカネット<2438>が共同で提案した「空中浮遊映像表示装置」が実道での検証などを行う技術として選定されたと発表。これが引き続き材料視されているようだ。この技術は、路側または路面に設置したディスプレーの映像を、特殊パネルを用いて運転者の目の前に映し出し、逆走車両への注意喚起を行うもの。高速道路3社は17年4月から1年程度かけて選定した技術の検証を行い、18年度からの実用化を目指すとしている。
■セルシード <7776> 619円 +66 円 (+11.9%) 一時ストップ高 本日終値
セルシード<7776>が一時ストップ高。前週末24日の取引終了後、台湾で電子材料や医療機器の販売を行う三顧(メタテック)に対して、細胞シート再生医療事業に関する台湾での独占的事業提携契約を締結すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。同契約により今後、台湾での細胞シート再生医療事業の開発・事業化は、セルシード支援のもとでメタテック社が主体となって推進することになる。また、セルシードは、食道再生上皮シート・軟骨再生シートそれぞれのメタテック社の開発進捗に応じたマイルストーン収入などで、最大で約12億5000万円程度を受領する予定のほか、上市に至った際には売上高に応じた数パーセント程度のロイヤルティー収入を受け取る予定だという。
■戸上電機製作所 <6643> 606円 +62 円 (+11.4%) 本日終値
24日、戸上電機製作所 <6643> [東証2]が17年3月期の連結最終利益を従来予想の20億円→27億円に35.0%上方修正。従来の7.1%減益予想から一転して25.3%増益を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。繰延税金資産の計上に伴い、税金費用が減少することが最終利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の18円→23円(前期は18円)に増額修正したことも支援材料。前日終値ベースの期末配当利回りは2.76%に上昇し、配当取りを狙う買いも向かった。
■南海辰村建設 <1850> 65円 +6 円 (+10.2%) 本日終値
24日、南海辰村建設 <1850> [東証2]が17年3月期の連結経常利益を従来予想の15.4億円→26.1億円に69.5%上方修正。従来の14.3%減益予想から一転して45.2%増益を見込み、一気に26期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。手持ち工事が順調に進捗するなか、工事採算が想定以上に改善することが利益を押し上げる。
■GMB <7214> 1,545円 +136 円 (+9.7%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
24日、GMB <7214> が17年3月期の連結経常損益を従来予想の15億円の黒字→24億円の黒字(前期は0.1億円の赤字)に60.0%上方修正したことが買い材料視された。海外向け補修部品や中国新車用部品の販売が低迷し売上は計画を下回るものの、不採算取引の見直しやコスト削減に加え、円高による輸入コストの減少が利益上振れの要因となる。
■テクノスマート <6246> 754円 +63 円 (+9.1%) 本日終値
テクノスマート<6246>が大幅続伸。前週末24日の取引終了後、従来6円を予定していた期末配当について、特別配当6円を加えて12円にすると発表しており、これを好感した買いが入っている。なお、これにより年間配当は18円となり、前期実績の12円に対して6円の増配となる予定だ。
■弘電社 <1948> 369円 +30 円 (+8.9%) 本日終値
弘電社<1948>が急伸し、昨年来高値を更新した。同社は24日取引終了後に、17年3月期通期の連結業績予想と配当計画を修正。営業利益見通しを従来の12億1000万円から16億円(前期比32.1%増)に引き上げたほか、期末一括配当を従来計画比2円増額の12円(前期は8円)にする方針を発表した。売上高予想も350億円から365億円(同5.6%増)に増額修正。顧客密着型および採算性を重視した営業活動や、施工管理・施工方法の改善による資材コストの圧縮など工事原価低減策を推し進めたことが業績の主な押し上げ要因となる。
■GFA <8783> 388円 +21 円 (+5.7%) 本日終値
GFA<8783>が急反発。同社は24日取引終了後に、埼玉県草加市に保有していた販売用不動産(分譲マンション)を売却したと発表。業績への寄与などが期待されているようだ。なお、売却先や売却金額などは非公表としている。
■シリコンスタジオ <3907> 4,180円 +210 円 (+5.3%) 本日終値
シリコンスタジオ<3907>が急反発。同社が全面的に開発協力したスクウェア・エニックス(東京都新宿区)の最新作ファンタジーRPG「BRAVELY DEFAULT FAIRY’S EFFECT(ブレイブリーデフォルト フェアリーズエフェクト)」が23日に正式リリースされたが、iPhoneの人気無料ゲームアプリランキングで25日に1位となり、この日も2位と良好なスタートとなったことが好感されている。「ブレイブリーデフォルト フェアリーズエフェクト」は、人気シリーズの最新スマホゲームで、8000年の時を超え“クリスタル”によって導かれた過去と未来の戦士たちが織りなす「光と闇」、そして「絶望と希望」の物語。事前の期待も高かったが、予想を裏切らぬ好スタートを切ったことで、シリコンスタジオ業績への寄与に対する期待も高まっているようだ。
●ストップ高銘柄
ケアサービス <2425> 2,003円 +400 円 (+25.0%) ストップ高 本日終値
澤藤電機 <6901> 577円 +80 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
KLab <3656> 837円 -150 円 (-15.2%) ストップ安 本日終値
など、1銘柄
株探ニュース