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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

アンドール <日足> 「株探」多機能チャートより

■アンドール <4640>  464円 (+80円、+20.8%) ストップ高

 アンドール <4640> [JQ]がストップ高。22日、2次元CADシステム「CADSUPER Lite 2017」を3月27日に発売すると発表しており、新商品の業績への貢献を期待した買いが入った。「CADSUPER Lite」は“簡単”“使いやすい”“データ互換”をコンセプトとした2次元CADシステム。製図機能に限定し、シンプルなメニュー構成で直観的なオペレーション操作を実現したのが特徴。設計現場以外にも営業や製造現場、協力会社など幅広いユーザーに対応した環境を提供できるとしている。

■ファイズ <9325>  4,100円 (+700円、+20.6%) ストップ高

 ファイズ <9325> [東証M]がストップ高まで買われた。3月15日に東証マザーズ市場に新規上場した銘柄で、全般相場が軟調ななか、直近IPO銘柄への関心が高まっていることから、同社株へも物色の矛先が向かったようだ。同社は、物流センター内の作業請負が主力で、主要顧客はアマゾンジャパン。アマゾンジャパンの物流増加や新センター建設が同社業績にもプラスに働いており、成長性への期待も高い。なお、同社以外にも直近IPO銘柄では、ビーグリー <3981> 、ほぼ日 <3560> 、うるる <3979> なども買われた。

■エプコ <2311>  1,695円 (+259円、+18.0%) 一時ストップ高

 エプコ <2311> [JQ]が一時ストップ高。同社は21日、東京電力ホールディングス <9501> 傘下の東京電力エナジーパートナーと省エネリフォーム事業を目的とした業務提携および共同出資会社の設立に向けた検討を開始することで基本合意したと発表。これが材料視されたようだ。両社は今回の基本合意を通じて、7月以降の共同出資会社の設立に向けて協議を進めていくとともに、それぞれの強みを生かして住宅の省エネリフォームの提案から設計、施工およびアフターサービスまでワンストップで提供する事業の実現に向けて取り組むとしている。

■佐藤渡辺 <1807>  337円 (+37円、+12.3%)

 佐藤渡辺 <1807> [JQ]が後場急伸し昨年来高値を更新。22日午後1時、17年3月期の連結業績予想について、売上高を360億円から373億円(前期比7.3%減)へ、営業利益を12億4000万円から20億7000万円(同15.3%減)へ、純利益を6億8000万円から15億3000万円(同3.4%増)へ上方修正したことが好感された。選択受注の徹底を図ったことや、不採算工事の減少に伴う利益率の改善が利益を押し上げたという。また、業績予想の修正に伴い、従来7円を予定していた期末一括配当を3円増額して10円にすると発表しており、これも好材料視されたようだ。

■レントラックス <6045>  1,100円 (+90円、+8.9%)

 レントラックス <6045> [東証M]が4日続伸。21日、同社が月次売上高を発表。2月の売上高は前年同月比20.8%増の7.5億円に拡大したことが買い材料視された。今期に入り11ヵ月連続で前年実績を上回った。また、広告掲載媒体の運営者を示すパートナーサイト運営者数も前月比538人増の1万9601人と増加したことも好感された。なお、今期の連結経常利益は前期比18.8%増の5.5億円と4期連続で過去最高益を更新する見通しとしている。

■ソレキア <9867>  3,850円 (+285円、+8.0%)

 ソレキア <9867> [JQ]が3日続伸。21日、フリージア・マクロス <6343> [東証2]の佐々木ベジ会長が同社に対するTOB(株式公開買い付け)価格を1株2800円から3700円に引き上げ、4月7日までとしていた買い付け期間も4月14日まで延長すると発表したことが買い材料視された。同社を巡っては富士通 <6702> が16日に1株3500円でTOBを実施すると発表していた。佐々木氏は買い付け価格を引き上げ、富士通に対抗する。

■全国保証 <7164>  3,825円 (+215円、+6.0%)

 東証1部の上昇率3位。全国保証 <7164> が3日ぶり反発。21日、同社が17年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の251億円→284億円に13.3%上方修正。従来の4.4%減益予想から一転して8.3%増益を見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。主力の住宅ローン保証事業で新規実行件数が増加し、売上が計画を上回ることが寄与。弁済率が想定を下回り与信費用が減少することも利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の55円→61円(前期は55円)に増額修正したことも支援材料となった。

■リボミック <4591>  743円 (+37円、+5.2%)

 リボミック <4591> [東証M]が3日ぶり反発。21日の取引終了後、アステラス製薬 <4503> と、アプタマー医薬品開発に関する共同研究契約を締結することで合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同契約は、アステラス薬が開発を目指す創薬ターゲットに対して、リボミックの創薬プラットフォーム「RiboARTシステム」を用いて、医薬候補アプタマーを創製することが目的。詳細は非開示ながら、リボミックはアステラス薬から受領する研究費を、契約期間中の各事業年度において収益として計上する。なお、同件による17年3月期業績予想の修正はないとしている。

■VIX短先物 <1552>  117円 (+5円、+4.5%)

 国際のETF VIX短期先物指数 <1552> [東証E]が反発。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時に上昇する特性を持つ。NYダウは21日、前日比237ドル85セント安の2万668ドル01セントと昨年11月以降の「トランプ相場」で最大の下げを記録。トランプ政権下での税制改革や規制緩和の実現に不透明感が出ていることが警戒されている。7日の米VIX指数は、前週末に比べ約10%高の12.47に急伸した。

■日経Dインバ <1357>  1,970円 (+83円、+4.4%)

 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 <1357> [東証E]が3日続伸、一気に1900円台後半まで上値を伸ばした。同銘柄は日経平均株価の値動きと逆連動するETFであり、日々の騰落率が日経平均のマイナス2倍になるような設定が組まれている。21日の米国株市場でNYダウが230ドル超の下げで昨年9月中旬以来約半年ぶりの急落となったことを受け、東京市場でも寄り付きに日経平均が300円を超える下げで始まった。これを反映する格好でマドを開けて25日移動平均線を上回り、底離れの様相をみせた。

■任天堂 <7974>  27,405円 (+1,140円、+4.3%)

 東証1部の上昇率7位。任天堂 <7974> が全般波乱相場のなかも動ずることなく我が道を行く展開、5連騰と気を吐いた。個人投資家の短期資金を巻き込み、売買代金も1656億円をこなし、東証1部上場企業のなかでトップ。今月3日に発売された新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」が想定を大きく上回る売れ行きを示しており、これを好感する買いを呼び込んだ。同商品は4年半前に鳴り物入りで発売された「Wii U」に匹敵する出足好調ぶりで、需要に供給が追い付かない状況にあることから、生産計画の引き上げ観測なども浮上、株高を後押しするかたちとなった。

■フリークHD <6094>  2,848円 (+103円、+3.8%)

 フリークアウト・ホールディングス <6094> [東証M]が大幅続伸。同社は21日、提供しているモバイルマーケティングプラットフォーム「Red」が、米ツィッターのモバイルアドエクスチェンジ「MoPub」とRTB接続(リアルタイム入札)し、サービス提供を開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。これにより「Red」を利用している広告主は、「MoPub」が提供する質の高いアプリ広告枠の、バナー枠、ユーザーの広告視認性が高いインフィード枠に対して、「Red」が保有する性別・年齢・興味関心などのセグメントデータを活用した多様なターゲティング配信や、サイト離脱者への再来訪を促すリマーケティング配信など、マーケティング施策に応じた広告配信を行うことが可能になる。

■シード <7743>  1,980円 (+69円、+3.6%)

 シード <7743> [東証2]が3日ぶり反発。21日、東証が同社を28日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■WDB <2475>  1,309円 (+41円、+3.2%)

 東証1部の上昇率10位。WDBホールディングス <2475> が反発。21日、技術系人材派遣会社の同社がCRO(医薬品開発業務受託)事業を手掛けるフィンランドOy Medfiles社を買収すると発表したことが買い材料視された。Oy Medfiles社の全株式を取得し子会社化する。同社はCRO事業を将来の収益の柱とすべく、国内や米国に子会社を設立するなど強化に取り組んでいる。欧州で一定の知名度を持つOy Medfiles社の買収により、欧州におけるCRO事業の展開を図る。

■常磐開発 <1782>  609円 (+19円、+3.2%)

 常磐開発 <1782> [JQ]が反発。21日、同社が17年3月期の連結経常利益を従来予想の13億円→18億円に38.5%上方修正。減益率が30.6%減→3.8%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。大型土木工事の着工時期が遅れたことで売上は計画を下回るものの、建築・土木工事の内容変更や増額による採算改善に加え、人件費が想定を下回ることが上振れに貢献する。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の20円→22円(前期は20円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERは5.1倍→4.2倍に低下する一方、配当利回りが3.73%に上昇し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■ビジョン <9416>  4,230円 (+70円、+1.7%)

 ビジョン <9416> が4日続伸。同社は22日、京浜急行電鉄 <9006> やシャープ <6753> 、フューブライト・コミュニケーションズ(東京都中央区)と共同で、日本初の多言語観光ガイドを行うコミュニケーションロボットレンタルサービスを4月25日から開始すると発表した。また、21日には、Wi-Fiルーターレンタルサービスの利用者数が累計450万人を突破したことも明らかにしている。

※22日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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