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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより

■三菱UFJ <8306>  713.7円 (-32円、-4.3%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> が4日続急落となったほか、みずほフィナンシャルグループ <8411> なども売りに押される展開となった。メガバンクだけでなく生保株も大きく売られ、第一生命ホールディングス <8750> も急落した。21日の米国株市場ではNYダウが4日続落で、下げ幅は230ドルを超える急落となったが、この背景には米長期金利の低下を背景とした金融株への売り圧力がある。22日、ゴールドマンサックスは3.8%の大幅安、JPモルガン、シティグループなども軒並み売り込まれた。長期金利低下に伴う収益機会の減少が嫌気されており、これは米国でビジネス展開する三菱UFJなど日本の大手金融株にも波及した。

■トヨタ自動車 <7203>  6,161円 (-212円、-3.3%)

 トヨタ自動車 <7203> 、富士重工業 <7270> 、ホンダ <7267> などの自動車株が軒並み安。21日の米国株市場ではNYダウが約半年ぶりの急落をみせ、リスク回避の流れが強まるなか、米長期金利の低下を背景とした日米金利差の縮小思惑が為替市場でドル売り・円買いを誘発。足もと1ドル=111円50銭近辺と急速な円高が進行しており、これを受けて自動車セクターは輸出採算の改善期待が後退、売りの手掛かり材料となった。トランプ政権の保護主義政策に対する懸念もくすぶっており、目先は押し目買い意欲も限定的となっている。

■三井住友FG <8316>  4,150円 (-116円、-2.7%)

 三井住友フィナンシャルグループ <8316> が4日続落。21日のニューヨーク市場で、トランプ政権が目指しているドッド・フランク法(金融規制改革法)の撤廃などの金融規制緩和は難しいとの見方が浮上したことも銀行株の売り材料となった。特に、三井住友は今月3日に発表した株式売り出しが、22日受渡日を迎えているが、株価は売り出し価格4231円を下回って推移していることも警戒要因となった。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,083円 (-23.5円、-2.1%)

 国際石油開発帝石 <1605> 、日本海洋掘削 <1606> 、石油資源開発 <1662> など資源開発関連が安い。ここ原油市況の下落基調が鮮明となった。米国でのシェールオイルの生産増加観測が強まるなか、米エネルギー情報局(EIA)による週間石油在庫統計の発表を目前に控えており、警戒感が強い。21日は世界的なリスクオフの流れも影響してWTI原油先物価格が88セント安で、1バレル=47ドル34セントまで下落、原油価格下落が収益面でデメリットとなる資源開発関連株はこれを嫌気する売りが優勢となった。

※22日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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