【通貨】ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ユーロ圏の金利先高観残る
ユーロ円 <日足> 「株探」多機能チャートより
■強含み、ECBによる早期利上の思惑も
先週のユーロ・ドルは強含み。オランダ下院選挙で与党が第一党になったことや米金利見通しの据え置きがユーロ買いを促した。欧州中央銀行(ECB)による早期利上げの思惑は残されていることも意識されていたようだ。取引レンジ:1.0600ドル-1.0782ドル。
■政治不安緩和で底堅い動きが続く可能性
今週のユーロ・ドルはやや底堅い動きとなりそうだ。欧州中銀(ECB)による緩和政策の後退への思惑が広がっていることや、オランダ下院選挙での与党勝利を受けて経済成長を見込んだユーロ買いが優勢となりそうだ。米利上げ加速への期待は後退し、ドル売りに振れやすい状態が続く見込み。
予想レンジ:1.0600ドル?1.0900ドル
■反落、米ドル安・円高進行の影響受ける
先週のユーロ・円は反落。欧州の政治不安はやや緩和されたことや、欧州中央銀行(ECB)による早期利上げの思惑が浮上し、ユーロ買い・米ドル売りが優勢となった。しかしながら、米ドル売り・円買いが急速に広がった関係でユーロの対円レートは反落した。取引レンジ:120円82銭-122円89銭。
■下げ渋りか、ユーロ圏の金利先高観残る
今週のユーロ・円は下げ渋る展開か。ECBによる早期利上げの思惑は消えていないことから、目先の成長を見込んだユーロ買いは継続する見通し。ただ、4-5月に行われるフランス大統領選を見極めたいムードもあり、リスク選好的なユーロ買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・24日:3月マークイット製造業PMI(予想:55.2、2月:55.4)
・24日:3月マークイットサービス業PMI(予想:55.3、2月:55.5)
・24日:3月マークイット総合PMI(予想:55.8、2月:56.0)
予想レンジ:120円00銭-122円00銭
《FA》
提供:フィスコ