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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アミューズ、アエリア、神戸物産

アミューズ <日足> 「株探」多機能チャートより
■アミューズ <4301>  2,153円  +142 円 (+7.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 14日、アミューズ <4301> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の39.7億円→46億円に15.9%上方修正。減益率が32.2%減→21.4%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。コンサートにおけるイベント収入やグッズ販売の好調に加え、会員向けグッズ販売、著作権印税などが想定より伸びることが寄与。併せて、子会社の固定資産に係る減損損失などの計上に伴い、通期の連結最終利益を24億円→16.5億円に31.3%下方修正したが売り材料視されなかった。

■アエリア <3758>  4,340円  +260 円 (+6.4%)  11:30現在
 14日、1月27日に配信開始したリベル・エンタテインメントのスマートフォン向けゲーム「A3!」が250万ダウンロードを突破したと発表したことが買い材料視された。

■神戸物産 <3038>  4,190円  +230 円 (+5.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 14日、神戸物産 <3038> が決算を発表。17年10月期第1四半期(16年11月-17年1月)の連結経常利益が前年同期比91.1%増の46.5億円に拡大して着地したことが買い材料視された。新規出店による増収効果に加え、プライベートブランド商品の売上増加で採算が改善したことが寄与。円安による為替差益やデリバティブ評価益の発生も増益に大きく貢献した。上期計画の52億円に対する進捗率は89.5%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■メガチップス <6875>  2,997円  +119 円 (+4.1%)  11:30現在
 メガチップス <6875> 全般軟調相場のなか大幅高に買われている。14日、ひふみ投信などの運用を手がけるレオス・キャピタルワークスが同社株に係る大量保有変更報告書を提出したことが買い材料視された。報告書によると、レオスの同社株式保有比率は5.41%→6.73%(155万0400株)に増加した。これを受けて需給思惑から買いが入っているようだ。

■東建コーポレーション <1766>  8,610円  +210 円 (+2.5%)  11:30現在
 東建コーポレーション<1766>が高い。同社は賃貸マンションの建設請負などを手掛け、傘下に住宅設備会社なども擁している。14日取引終了後に発表した17年4月期第3四半期累計(16年5月~17年1月)の連結決算は、売上高が2224億1400万円(前年同期比7.2%増)、営業利益は130億7200万円(同31.1%増)、最終利益は88億8900万円(同35.1%増)と大幅増収増益だった。建設事業は耐震性などに優れる木造ツーバイフォー住宅の引き合い旺盛で、賃貸建物における建設比率が高まっており、高採算で全体業績を牽引している。また、不動産賃貸事業も管理物件数の増加に伴う家賃や管理料収入の増加が寄与した。17年4月期の通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、通期営業利益148億800万円(前期比12.4%増)に対する進捗率は88%に達しており、これをポジティブ視する買いが優勢となった。

■ツルハホールディングス <3391>  10,730円  +250 円 (+2.4%)  11:30現在
 ツルハホールディングス<3391>が反発。14日の取引終了後、17年5月期第3四半期累計(16年5月16日~17年2月15日)の連結決算を発表し、売上高は4344億8600万円(前年同期比14.6%増)、営業利益は289億3600万円(同22.6%増)、最終利益は198億2400万円(同26.0%増)と増収増益で着地したことが好感されている。カウンセリングを主体とした接客サービスに注力し高付加価値商品の販売が順調だったほか、食品をはじめとする新たなカテゴリー導入による利便性の強化も奏功した。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高5830億円(前期比10.5%増)、営業利益371億円(同18.4%増)、最終利益234億6000万円(同21.4%増)を見込んでいる。

■コーセー <4922>  10,430円  +140 円 (+1.4%)  11:30現在
 14日、コーセー <4922> が株主優待制度を拡充すると発表したことが買い材料視された。現行は指定の自社製品を贈呈しているが、これを数種類から選択できるように変更する。さらに長期保有制度を設け、3年以上継続保有する株主には3000円~5000円引き上げた商品を贈呈する。発表を受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■創通 <3711>  2,090円  +24 円 (+1.2%)  11:30現在
 14日、創通 <3711> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の0.20%にあたる30万株(金額で6198万円)を上限に、15日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は14日終値の2066円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■ヤーマン <6630>  5,920円  -580 円 (-8.9%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 ヤーマン<6630>が急反落している。14日の取引終了後、17年4月期第3四半期累計(16年5月~17年1月)の連結決算を発表。売上高は148億6700万円(前年同期比23.4%増)、営業利益は28億7100万円(同3.9倍)と営業利益は通期計画28億3600万円(前期比2.8倍)を上振れたが、通期予想は据え置かれたためこの日は失望売りに押されている。家電量販店や大手百貨店などの販売が想定以上に好調であったことに加え、原価低減や社内体制の整備などの取り組みが奏功し、大幅な増収増益で着地した。なお、売上高の通期予想を据え置き、192億5300万円(前期比18.0%増)を見込んでいる。同時に、17年4月期の株主優待品の内容が発表された。100株以上500株未満を保有する株主に対して2万円相当の同社商品(前期は1万円相当)を、500株以上保有する株主に対しては4万5000円相当の同社商品(同3万円相当)を贈呈し優待内容が拡充されているが、市場の反応は限定的。

■東芝 <6502>  200.1円  -15.8 円 (-7.3%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 東芝<6502>が急落。東京証券取引所が14日の取引終了後、同社株を15日から監理銘柄(審査中)に指定すると発表しており、上場廃止への警戒感から売られているようだ。東芝は、2015年に発覚した不正会計に伴い同年9月に特設注意市場銘柄に指定されていたが、同指定から今月15日で1年6カ月が経過するため。東芝では特注銘柄の指定解除のため、16年9月に内部管理体制確認書を提出したが、東証では内部管理に不備があるとして、特注銘柄の指定解除の判断を延長していた。今後、東芝から再提出される確認書の内容などを確認し上場維持の是非が判断されるが、改善がなされなかったと判断された場合は上場廃止となるおそれがある。

■九州電力 <9508>  1,157円  -90 円 (-7.2%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 14日、九州電力 <9508> がユーロ円建て新株予約権付社債(CB)を発行し、1500億円を調達すると発表したことが売り材料視された。20年満期の3年債で750億円、22年満期の5年債が750億円をそれぞれ発行。調達資金は2019年に稼働を予定する石炭火力の松浦発電所2号機の建設費用や社債の償還資金の一部に充てる。転換価格は3年債が1434円、5年債が1471円で発行済み株式総数に対する潜在株式数の比率は21.79%になる見込みで、将来的な株式価値の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが向かった。

■栄研化学 <4549>  3,010円  -175 円 (-5.5%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 栄研化学<4549>が反落。14日の取引終了後、17年3月期連結業績予想について、営業利益を27億1000万円から40億円(前期比13.1%増)へ、純利益を18億2000万円から27億7000万円(同14.0%増)へ上方修正し、これを受けて株価は昨年来高値3200円にツラ合わせしたが、その後は目先の材料出尽くし感台頭で利益確定売りに押されている。便潜血検査用試薬の海外売り上げが伸び悩んでいることで売上高は338億3000万円から331億9000万円(前期比3.2%増)へ下方修正したが、第4四半期に見込んでいた小型全自動遺伝子検査装置の開発費約7億5000万円が来期にズレ込む見込みであることや、その他の経費などの効率的使用によるコスト削減で、営業利益以下は上方修正するという。

■三菱ケミHD <4188>  873.7円  -25.3 円 (-2.8%)  11:30現在
 14日、三菱ケミカルホールディングス <4188> がユーロ円建て新株予約権付社債(CB)を発行し、総額1500億円を調達すると発表したことが売り材料視された。22年満期の5年債で750億円、24年満期の7年債が750億円をそれぞれ発行。調達資金は借入金の返済や自社株買いに充てる。転換価格は5年債が1276円、7年債が1258円で発行済み株式総数に対する潜在株式数の比率は8.04%になる見込みで、将来的な株式価値の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが向かった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の2.3%にあたる3337万0400株(金額で300億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したが買い材料視されなかった。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,103円  -19 円 (-1.7%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株やJXホールディングス<5020>など石油関連株に売りが目立つ。ここ原油市況の軟化が顕著となっており、前日のWTI原油価格は68セント安の1バレル=47ドル72セントと7日続落、一時約3カ月半ぶりの安値を更新した。サウジアラビアが2月に増産したとの報告が需給の緩みを想起させ、前日の米国株市場では原油安が収益面にデメリットとなるシェブロンやエクソンモービルなどエネルギー関連の下げにつながっている。東京市場にもこの流れが波及しており、関連株は全体地合い悪のなかで下値を探る展開に。

■洋缶HD <5901>  1,989円  -24 円 (-1.2%)  11:30現在
 東洋製缶グループホールディングス<5901>が続落。14日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、純利益を245億円から140億円(前期比39.6%増)に下方修正したことが嫌気されているようだ。連結子会社が保有している固定資産の一部について減損処理を行うとともに、のれんの減損処理を行い、約125億円を減損損失として特別損失に計上することが要因としている。なお、売上高7800億円(同2.7%減)、営業利益355億円(同9.7%増)は従来予想を据え置いている。

■山王 <3441>  1,131円  +150 円 (+15.3%) ストップ高   11:30現在
 14日、山王 <3441> [JQ]が17年7月期の連結経常損益を従来予想の9500万円→1億4500万円に52.6%上方修正したことが買い材料視された。スマートフォン向けや車載向けめっき加工の受注が好調に推移する中、円安による為替差益の発生などが利益を押し上げる。

●ストップ高銘柄
 タカトリ <6338>  981円  +150 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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